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いっしょう!
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「もしやと思いますが、スティラ様でいらっしゃいますか……?」
王女と呼ぶには粗末すぎるドレスを着た女の子に、アリーは恐る恐る話しかけた。
薄目を開けてぼんやりしている、10歳にしては小さな──貧乏育ちで病弱なジャンよりももっと小さな──ちょっと空恐ろしいくらい細身の女の子が、こくんとうなずく。
<ちょっとちょっとちょっとーーーーーーー! どう見ても被虐待児じゃないのよーーーーーーーーー!!!!!>
公爵令嬢アリーシアだった頃は、本当の意味で困窮している人々の姿を見たことは無かった。
だが男爵令嬢アリーにはわかる。この女の子は、貧乏なクルネア男爵領に生まれた子供より、もっともっとハードな人生を送っている。
「御身に触れる無礼をお許しください、スティラ様。最後にご飯を食べたのはいつですか? お風呂は? この離宮には使用人が何人いますか?」
アリーは荷物をほっぽり出してひざまずき、スティラを抱き起した。
ぼんやりしている少女の口が、ぱくぱくと動き始める。
「ええっと……たぶん、三日くらい前に食べたと思います……お風呂は、一週間前には入ったような……使用人は……いるようないないような……」
「離宮の使用人連中は、全員天に召されるべきですね。それ以前に王家の皆様方の色々な部分がもげるようにお祈りしておきます」
10歳児の平均身長、平均体重に遥かに及ばない、小さくて軽い女の子を横抱きにして、アリーは立ち上がった。
「わたくし、今日からスティラ様にお仕えするアリーです! 今すぐ消化のよいおかゆをつくりますから、待っててくださいね!」
6歳からの畑仕事で鍛えた腕力と脚力で、アリーはスティラを抱えて目についた部屋に飛び込んだ。
もう冬だというのに廊下に出ていたあたり、暖炉の入っている部屋はないのだろうと察しが付く。
王女が暮らすには粗末すぎる居間の、これまた古びたソファにスティラを横たえ、自分の鞄から取り出した外套を上からかけてやった。
そして領地一番の俊足と謳われた足でもって屋敷中を回り、上掛けやらカーテンやらを集め、それもスティラの身体にかける。
「いいですか王女様、ほんのちょっとだけお側を離れますが、それはお外で薪を割っているだけですから。わたくし、大声には自信がありますの。ずーっとお外でお歌を歌って差し上げますから、ちょっとだけ待っててくださいね!」
「お歌……嬉しい……」
弱々しいながらにこっと笑ったスティラは可愛かった。アリーは唇を噛み締めて涙をこらえ、時間短縮のために窓から外に飛び出した。
<男爵令嬢がはしたないって? そんなもんよりスティラ様の命の方が大事!>
一応は王族の離宮であるので、倉庫もちゃんとあった。ただ、薪が保管されているべき場所には何もない。
<ううう、薪は本来乾燥させないといけないんだけど……仕方ない、魔法を使うしかないわね……>
大声で歌を歌いながら、アリーは剛腕で木を切り倒した。貧乏暮らしで習い覚えた手つきで薪を量産していく。しかし生木には水分がたっぷり、このままでは使えない。
「風の聖霊よ、我が命令を聞け! ここにある薪をいい感じに乾燥させて!!」
アリーは叫び、両手を前に突き出した。手のひらから飛び出した青い光が薪を包み込み、しゅうううう、と音を立てて収斂していく。
<一介の男爵令嬢が持っているには強すぎる魔力なんだけど……これは公爵令嬢アリーシアの遺産ね。使いたくはなかったけど、仕方ないわ>
そのまま風魔法で薪を運び、次に火魔法で着火する。
アリーはまた窓から室内に飛び込み、スティラの頬を撫でてから、台所のありかを尋ねた。
「台所は、あっち……でも寂しいから、ここにいてほしい……」
「ほんのちょっとです! ちょっとだけ待っててくださいませ! お歌をずっとうたって差し上げますから!」
アリーは罪悪感に押しつぶされそうになりながら、台所まで走った。
<うううう、これはもう全部魔法でやるしかないか……!>
魔法を使うには体力がいる。精神力もいる。だから使わない方が楽なことも多いのだが、使えば圧倒的に時間短縮になる。
「水の聖霊よ、火の聖霊よ、我に力を!」
台所はかなり汚かった。ここにいたのはろくな使用人ではなさそうだ。
アリーの手から放たれた光が水の渦巻きを生み、汚れのこびりついた鍋を綺麗にする。かまどに火が入り、一瞬で水が沸騰した。
「風よ踊れ、とにかくもう食べられそうな食材を刻むわよ!」
じゃがいもや麦は在庫があったので、アリーは魔法でそれらを鍋にぶち込んだ。
王女と呼ぶには粗末すぎるドレスを着た女の子に、アリーは恐る恐る話しかけた。
薄目を開けてぼんやりしている、10歳にしては小さな──貧乏育ちで病弱なジャンよりももっと小さな──ちょっと空恐ろしいくらい細身の女の子が、こくんとうなずく。
<ちょっとちょっとちょっとーーーーーーー! どう見ても被虐待児じゃないのよーーーーーーーーー!!!!!>
公爵令嬢アリーシアだった頃は、本当の意味で困窮している人々の姿を見たことは無かった。
だが男爵令嬢アリーにはわかる。この女の子は、貧乏なクルネア男爵領に生まれた子供より、もっともっとハードな人生を送っている。
「御身に触れる無礼をお許しください、スティラ様。最後にご飯を食べたのはいつですか? お風呂は? この離宮には使用人が何人いますか?」
アリーは荷物をほっぽり出してひざまずき、スティラを抱き起した。
ぼんやりしている少女の口が、ぱくぱくと動き始める。
「ええっと……たぶん、三日くらい前に食べたと思います……お風呂は、一週間前には入ったような……使用人は……いるようないないような……」
「離宮の使用人連中は、全員天に召されるべきですね。それ以前に王家の皆様方の色々な部分がもげるようにお祈りしておきます」
10歳児の平均身長、平均体重に遥かに及ばない、小さくて軽い女の子を横抱きにして、アリーは立ち上がった。
「わたくし、今日からスティラ様にお仕えするアリーです! 今すぐ消化のよいおかゆをつくりますから、待っててくださいね!」
6歳からの畑仕事で鍛えた腕力と脚力で、アリーはスティラを抱えて目についた部屋に飛び込んだ。
もう冬だというのに廊下に出ていたあたり、暖炉の入っている部屋はないのだろうと察しが付く。
王女が暮らすには粗末すぎる居間の、これまた古びたソファにスティラを横たえ、自分の鞄から取り出した外套を上からかけてやった。
そして領地一番の俊足と謳われた足でもって屋敷中を回り、上掛けやらカーテンやらを集め、それもスティラの身体にかける。
「いいですか王女様、ほんのちょっとだけお側を離れますが、それはお外で薪を割っているだけですから。わたくし、大声には自信がありますの。ずーっとお外でお歌を歌って差し上げますから、ちょっとだけ待っててくださいね!」
「お歌……嬉しい……」
弱々しいながらにこっと笑ったスティラは可愛かった。アリーは唇を噛み締めて涙をこらえ、時間短縮のために窓から外に飛び出した。
<男爵令嬢がはしたないって? そんなもんよりスティラ様の命の方が大事!>
一応は王族の離宮であるので、倉庫もちゃんとあった。ただ、薪が保管されているべき場所には何もない。
<ううう、薪は本来乾燥させないといけないんだけど……仕方ない、魔法を使うしかないわね……>
大声で歌を歌いながら、アリーは剛腕で木を切り倒した。貧乏暮らしで習い覚えた手つきで薪を量産していく。しかし生木には水分がたっぷり、このままでは使えない。
「風の聖霊よ、我が命令を聞け! ここにある薪をいい感じに乾燥させて!!」
アリーは叫び、両手を前に突き出した。手のひらから飛び出した青い光が薪を包み込み、しゅうううう、と音を立てて収斂していく。
<一介の男爵令嬢が持っているには強すぎる魔力なんだけど……これは公爵令嬢アリーシアの遺産ね。使いたくはなかったけど、仕方ないわ>
そのまま風魔法で薪を運び、次に火魔法で着火する。
アリーはまた窓から室内に飛び込み、スティラの頬を撫でてから、台所のありかを尋ねた。
「台所は、あっち……でも寂しいから、ここにいてほしい……」
「ほんのちょっとです! ちょっとだけ待っててくださいませ! お歌をずっとうたって差し上げますから!」
アリーは罪悪感に押しつぶされそうになりながら、台所まで走った。
<うううう、これはもう全部魔法でやるしかないか……!>
魔法を使うには体力がいる。精神力もいる。だから使わない方が楽なことも多いのだが、使えば圧倒的に時間短縮になる。
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