【完結】めぐり逢い

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本編 めぐり逢い

番外編 えまつリサーチ②

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「あのっ…おあけさんって
休日の日はいつも勉強してるん
ですか?」

おあけ「もちろん!せっかくの休日だし
なにか為になることを勉強したら
有効かなって…」

「え…休日なのに?!…すごい…」


私だったら、休みの日といったら
好きな事したり、
疲れを取ったりするのかなって
思っていたから…

そんな使い方もあったなんて
知らなかった
…いつか参考にしてみようかな

私の驚いた顔におあけさんは


おあけ「ありがとう えまつちゃん
この勉強は好きでやってるからね
良かったらえまつちゃんも
どう?一緒に勉強しない?」

笑いながら持っていた書物を
渡してくれた

受け取って書物の中身を見ると…



…………………………………
(書物の中身)


1200年代…
イタリアのベニスという 
都市で簿記の基盤が始る

1494年…
ベニスでルカ=パチョーリが
複式簿記の「スンマ」を出版
これが簿記の計算式が成り立つ

日本でも1873年
福沢諭吉が「帳合之法」という
日本人に分かりやすい
簿記書をつくった

…………………………………………


「……‥…」

…さっぱり分からない

頭をチンプンカンプンしながら
続きを読むと

………………………………………
(書物の中身)

損益計算書

収益-費用= 当期純利益




貸借対照表

資産=負債+資本

…………………………………………

分からないことだらけで
遂に…
 
プシュー…
私の頭が熱くなりました




「え…えまつちゃん!!
ごめん!まだえまつちゃんには
早すぎたみたい」

慌てておあけさんは
持っていた書物を
うちわのように煽ってくれた

おあけ「落ち着いた?実は…
この簿記はまつかが
紹介してくれた勉強方法なの」

※タイムスリップする前、
まつかは商業科の高校に通ってました。


なるほどお姉ちゃんが…

だからこの時代より後の事が
かかれてあったんだ

「おあけさん…簿記って
難しいですね…今は無理ですが
いつか私も大きくなったら
簿記を教えてください*」

おあけ「えまつちゃんなら
大歓迎だよ!全部覚えたら
分かるまでえまつちゃんに
教えるから!!」


「は…はい…」

…おあけさんものすごく顔が
いきいきしている…




……………………………………




………………………………



簿記を教えてもらう約束した後

おあけさんから
お姉ちゃんと私の部屋の
行き先を教えてくれてた


教えてくれた行き先のとおりに
道に沿って行く途中



ズバッ ズバズバ!


何かが切れる音がした


音の方向へと顔を向けると…

勘太郎様が稽古の練習を
していて、私に気付いたのか
パッと振り向いた 


勘太郎「えまつちゃんではないか
どうしたんだこんな所で」

「部屋をちょっと迷いまして
おあけさんに教えたとおりに
部屋に戻って来てる所です

勘太郎様は何をなさってるんですか?」

さっき、何かが切れる音が
したから稽古をしていたのかな?

あと…勘太郎様の持っている武器
なんていう武器なんだろう?

勘太郎「俺は今、槍の稽古を
していたところだ
何日か前、御代鯉と手を合わせたのだが…
どうしても引き分けでな‥」

勘太郎様は槍を握り締め


勘太郎「今度こそ御代鯉に
勝つよう稽古をしているんだ」

…勘太郎様、いまでも
十分強いのに目標が高いなあ‥

あまりにもの目標の高さに
感嘆して勘太郎様を
見ていると


勘太郎「えーと‥それより
えまつちゃん?」

「は‥はいっ?」

勘太郎様がしどろもどろに

勘太郎「今まで(勘太郎さん)ってよんでおったのに
何故(勘太郎様)って呼んでおるのか?」

と言った


お姉ちゃんから
勘太郎様には絶対
嘘ついちゃだめだよって
いつも言われてるので私は


「お姉ちゃんが教えてくれたんです
《えまつも勘太郎様と言った方がいいよ
身の安全の為だよ》って」

嘘をつかず正直に
答えたら


勘太郎「そ‥そうなのか…
やはり‥まだ俺はまつか殿には
信用されてないのか‥」

しゅん…


勘太郎様の表情が
とても暗くなった
ような気がする…

「そっそんな事ないです
お姉ちゃん、勘太郎様のこと
信用していますっ!さっきお姉ちゃんに畑で
会ったら《勘太郎様にもカブ料理
ご馳走させたいな》って言ってました」

勘太郎「……!!まつか殿が…俺にもカブ料理を! 
すまない、えまつちゃん俺の気にし過ぎみたいだな」

必死に弁解したおかげで
勘太郎様はさっき以上に明るくなった

ほっ‥よかった
明るくなって…





…………………………………



………………………………



………………………




トコ トコ トコ 

その後、勘太郎様とは少しお話をしてから、
別れて、

私はおあけさんの言うとおりの
道順に部屋に向かっていた

えーと‥
ここはまっすぐ行って

続いて左に…と

曲がった所で人影が見えた

 
「…!!」

あ…あの人は

「屁伊部さんだ!おーい屁伊部さん」

懐かしいな~屁伊部さんとも
お話したかったから
丁度よかったな~


屁伊部《え///‥儂に呼んでる?!
うへへ…久しぶりに幼女と…
話せるなんて儂はついてるな》












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