【完結】めぐり逢い

カントリー

文字の大きさ
上 下
27 / 45
本編 めぐり逢い

第4話 作戦実行③

しおりを挟む
すると御代鯉さんは
首を傾げた

自分の自己紹介の仕方が
おかしかったのかな….

いやいや、ちゃんと
言えたはず多分…


御代鯉「あれっ?まつかは名字があるのか?
普通ではあまりいないのに」

……あ……そうだった!!

この時代には田中とか鈴木とかの名字は
まだ位の高い人しかいなかったけ…


御代鯉「なあ…おあけ、もしかすると
まつかも俺と同じ…」

おあけちゃんもはっとして
私の顔を見た

二人とも私に対して何かを
確信したような感じで
お互いの顔を見て頷いた


…まさか……



勘太郎「え~ごっほん!」


突然勘太郎が咳払いをして、
ジトッと御代鯉の顔を見た


勘太郎「御代鯉、あまり初対面の人を
を困らせるのは良くないぞ」

 
御代鯉「俺は困らせたい訳じゃ………!
ははーんそう言うことか
悪い、悪い勘太郎決してヤキモチ
やかせた訳じゃないから」

勘太郎「~~っ////俺は焼いてないぞ!」


「…………」

二人のやり取りを見て内心ホッとした。

……気のせいだよね。
私の正体がこの時代の人間じゃないって、
気づかれてないよね…きっと……



……………………………………………




……………………





………………




御代鯉「それじゃ、俺は 屋敷に戻るか」

勘太郎「もう行ってしまうのかあまり修業しすぎるなよ」

御代鯉は笑いながら
了解と言って煙り玉を
投げ行ってしまった

…本当に忍者っていたんだ
初めて見た…

でも何か御代鯉さんって
昔っぽい感じがしなかった

おあけちゃんも
おあけちゃんで何か知っている
様子だったし…


勘太郎「ふえっくしゅ!」

!!  

あっ…しまった
さっきから勘太郎様
濡れたまんまだった


「おあけちゃん!お勘さん
ちょっと濡れているから手伝って欲しいな」

おあけ「あっ本当だ!急ごうまつか!お勘さん」




御代鯉さんが何者なのか

おあけちゃんは何を
知っているのか…考える暇もなく

その後、私たちは
勘太郎様を拭き布で拭かせ
新しい着物を着替えさせた

そんな勘太郎様の
着替えが終わるまで部屋の
外で待っている時、



おあけちゃんの口が開いた


おあけ「ねえ…まつか?ちょっと
質問したいことがあるけどいい?」

「いいけど?どうしたの?おあけちゃん…?」

少しドキッとした
なんだか、おあけちゃんが
真剣な表情をしていたから


おあけ「まつかって…」

「う…うん」

何だろう…
妙に胸がざわざわする…
嫌な予感…する


私をじっと見て
おあけちゃんは

おあけ「この時代の人間じゃないでしょ?」


…と言った
嫌な予感が的中した


「っ!!」

なっ何で知っているの
おあけちゃん?!
絶対バレない自信があったのに

人前では私は未来人ですよー
なんて言った覚えもない!


おあけ「なんか…行動も考え方も
ここの人たちと違うし
それと私の知ってる人にも
この時代じゃない感じが似ていたから」

「……え…え~違うよ
私はこの時代のひっ人だよ」


だらだら~(冷や汗が出る音)

平然にバレないように口笛まで
吹いたのに…




おあけ「まつかうそだとバレバレよ
凄い冷や汗でてるわよ」



ぎくっ!!


だめだ私が嘘つくと
すぐにバレてしまう…

昔から嘘つくの
下手くそだから

…仕方ない腹をくくって
おあけちゃんには正直に話そう


《私がここの時代の人間じゃないことを…》



だけど…



「…今から言う話を聞いても
おあけちゃんは私のことを
避けない…?」

この事を話をして
避けられるのが怖い
またひとりぼっちになるのは
いやだ…

おあけ「なにいってるの!
避けるわけ無いでしょ!!」

おあけちゃん…(うるっ…)
なんていい人なんだ…


おあけ「大丈夫!私はどんな事でも
親友を嫌ったりしないから」

「…よかった、私、すべておあけちゃんに
話すね…私は……」

そして覚悟を決めて、話そうとした瞬間






ガラッ!




勢いよく勘太郎様が
着替えてた部屋の障子が
ひらいた

「へ??」

勘太郎「俺もその話を詳しく知りたい」

「おっお勘さん?!」



小声で話してたのに
聞こえてたの?!

昔の人って耳も良かったのね
油断してた…

…でもこの城に生活を送ってる
身だから…いつかは
話さないといけないよね

「はい…分かりました
お勘さん、おあけちゃん…
私が今から話すことは本当の事です」


すう…

ちゃんと正直に言おう包み隠さず…

「私とえまつはこの時代から
550年後の世界にいる人間です…」



私は二人にすべてを話した



母親にずっと虐待を受けて
いた事を…



えまつと自分の命を
守るため家から逃げて来た事を…



この場所にきた経緯を…









すべて、すべてを話した










しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません

abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。 後宮はいつでも女の戦いが絶えない。 安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。 「どうして、この人を愛していたのかしら?」 ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。 それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!? 「あの人に興味はありません。勝手になさい!」

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました

結城芙由奈 
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】 私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。 2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます *「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています ※2023年8月 書籍化

この度、双子の妹が私になりすまして旦那様と初夜を済ませてしまったので、 私は妹として生きる事になりました

秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
*レンタル配信されました。 レンタルだけの番外編ssもあるので、お読み頂けたら嬉しいです。 【伯爵令嬢のアンネリーゼは侯爵令息のオスカーと結婚をした。籍を入れたその夜、初夜を迎える筈だったが急激な睡魔に襲われて意識を手放してしまった。そして、朝目を覚ますと双子の妹であるアンナマリーが自分になり代わり旦那のオスカーと初夜を済ませてしまっていた。しかも両親は「見た目は同じなんだし、済ませてしまったなら仕方ないわ。アンネリーゼ、貴女は今日からアンナマリーとして過ごしなさい」と告げた。 そして妹として過ごす事になったアンネリーゼは妹の代わりに学院に通う事となり……更にそこで最悪な事態に見舞われて……?】

思い出を売った女

志波 連
ライト文芸
結婚して三年、あれほど愛していると言っていた夫の浮気を知った裕子。 それでもいつかは戻って来ることを信じて耐えることを決意するも、浮気相手からの執拗な嫌がらせに心が折れてしまい、離婚届を置いて姿を消した。 浮気を後悔した孝志は裕子を探すが、痕跡さえ見つけられない。 浮気相手が妊娠し、子供のために再婚したが上手くいくはずもなかった。 全てに疲弊した孝志は故郷に戻る。 ある日、子供を連れて出掛けた海辺の公園でかつての妻に再会する。 あの頃のように明るい笑顔を浮かべる裕子に、孝志は二度目の一目惚れをした。 R15は保険です 他サイトでも公開しています 表紙は写真ACより引用しました

殿下、側妃とお幸せに! 正妃をやめたら溺愛されました

まるねこ
恋愛
旧題:お飾り妃になってしまいました 第15回アルファポリス恋愛大賞で奨励賞を頂きました⭐︎読者の皆様お読み頂きありがとうございます! 結婚式1月前に突然告白される。相手は男爵令嬢ですか、婚約破棄ですね。分かりました。えっ?違うの?嫌です。お飾り妃なんてなりたくありません。

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

処理中です...