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異世界でお菓子屋さんを開きました 最終章

第3話 この世へと続く道①

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第3話 この世へと続く道①

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前回のあらすじ

オーロラさんと武虎さんと
お友達になりました。

彼女達は、
この世への道のりを知っていて、
なんと!送ってくれると言ってくれた。


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「えっ…!!良いんですか
道のりを教えてくれる上に
送ってくださるんですか?!

あっ…ありがとうございます」

オーロラ「いえいえ、そんなの当たり前よ
迷える魂をこの世へ届けるのが、
私の役目ですもん!ねっ武虎ちゃん!」

武虎「ええ!もちろんです!
当たり前じゃないですか
道を教えるだけなんてあり得ませんよ」


2人が側にいてくれると心強い。

知らない場所に1人で寂しく
歩き続けるなんて、
心細かったし、何より…

この世にたどり着けるかどうか…
不安だった。

「本当にありがとうございます!
助かります!何かお礼を…おかっ……」

待って……ここには材料と台所がないから
お菓子は作れない……よね?

それに…幽霊さん達って
食べ物が食べられるかどうか…

なら……


「お礼になれるか分かりませんが、
もし、私がこの世へ戻れたら…
『この世の方への伝言やお手紙』は
どうでしょうか」

オーロラ/武虎「……!!」

私の出したお礼内容に、
2人の顔はパァァと明るくなって、
それぞれ私の手を掴んだ。


オーロラ「ありがとう!真澄さん
私、この世に残した家族がとても心配で
いっぱい伝えたい事があるの
手紙が必要になるかな」

武虎「私も…雛美火様にガツンと
言いたい事があります!!
手紙は書き終わったら、渡しますね」


「分かりました
オーロラさん…武虎さん…
道中、よろしくお願い致します」

オーロラ/武虎「「 まかせて! 」」


私は2人に対し、深く頭を下げた。


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…と言う事で、1日休みを取った後、
この世への道を…

オーロラさんと武虎さんの案内の元
歩みを進めた。

……だけど、
道中は予想以上に過酷だった。


「ふぁぁ…綺麗な花…
触っていいかな?」

ソロ~…(花に触れそうな瞬間…)

オーロラ「あっ!!真澄さん
その花は触っては駄目!
一発であの世行きよ!」

バッ!!(花から一気に距離を取る)

「ひっ!!あっありがとうございます!」


あの世に咲く植物を生きている者が
触れると一発であの世送りだったり…



悪霊「~~~~!!」


武虎「ぎゃぎゃー!!出たぁぁ!
 悪霊~!!!」

オーロラ「いやぁぁぁ!!!
怖い怖い怖い!!」

「…ひぇ!……にっ逃げましょう!」


中には幽霊が悪霊化して、
良い幽霊と生きた人を
追いかけてくる事も…

悪霊に捕まったら最後。
私たちは食べられてしまう。

だけど…


「あっ…あれ、
悪霊の姿がいない?
あっ……あんな遠くに……」

オーロラ「…そう言えば、
悪霊って早く走れなかったみたい…
普段、天国にいるから…すっかり
忘れてた…」

武虎「私も…天国に悪霊なんて
いませんからね
歩いても大丈夫そうですね」
  

悪霊は足が遅いので、
私達に追いつく事はなかった。

なんだかんだ問題にあたっても、

オーロラさんと武虎さんのお陰で、
順調に歩みを進める事ができ、

全体の1/3を達成する事ができた。


この調子でいけば、あと少しで
この世に戻れる…


頑張れ真澄!この世に戻ったら、
お菓子をいっぱい作るんだから、

牡丹王国の10個目のお菓子を作る使命だって、
あるんだから!

やりたい事を思い浮かべ、
一歩一歩と歩き続けた。

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