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異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 後半)
第16話 雛美火・紅という男①
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第16話 雛美火・紅という男①
………………………………………………………………
土埃が晴れ…シルエットは
姿を現した。
雛美火「やっと見つけた…真澄さん
どうして俺から逃げるんだ」
今1番、見つかってはいけない人物に…
…ちりめん花の都に
向かっているはずじゃ…
それよりっ……
「……雛美火さん…黒夜ちゃんは
どうしたんですか…」
私を逃す為に、身の粉にして、
囮になった黒夜ちゃん
雛美火さんがここに居るという事は
まさか…まさか…
雛美火「…ああ、真澄さんの父君だからな
殺す訳ないだろう 安心してくれ」
「えっ本当です…」
雛美火「ただな…いくら父君でも
俺と真澄さんの仲を邪魔するから
両手首と両足の骨を追って、
暫く動かせないようにした」
「……………」
両手首と両足をの骨を折った…
そんな…黒夜ちゃん…
痛い所じゃない重症だ…
酷い…酷すぎる
重症の黒夜ちゃんを彼は放置して
私を追いかけて来たの?!
このままだと黒夜ちゃんは…
くらっ…(立ちくらみ)
オキニス「真澄!!」
ガシッ!
オキニス君が直様、支えてくれたお陰で
倒れずに済んだ。
「ありがとうございます…
オキニス君」
オキニス「いいえ、どういたし
……っ!!危ない真澄!」
そう言った途端、
ゴォォォ!!
目の前に炎が私達3人目がけて、
勢い良く飛んできて…
だけど、
瞬時にオキニス君は
私をお姫様抱っこをして、
頭の上にはダージリンを乗せ、
横へ避けた。
雛美火「……真澄さんから離れろよ
この獣風情と妖精が…」
雛美火さんは、両手に炎を
出し、オキニス君達を睨んでいた。
あまりの恐ろしさに怖くて…
言い返せない
オキニス「雛美火王子…絶対に嫌です!!
死んでも離しません!!
彼女は貴方になんか渡しません!
」
ダージリン「そうだ!そうだ!
オメーみたいな身勝手な奴に
真澄を渡せるか!!
真澄はクモード王国に帰るんだよ!
諦めろ!」
…オキニス君…ダージリンさん
…そうだよ、私はクモード王国に
帰るんだ
皆、待っている
何の為に和菓子の試練をしたの?
牡丹王国の仲間達だって協力して
くれたのに…
怯えてどうする
ちゃんと、はっきり言わないと
「雛美火さん、私は牡丹王国には
いられ…」
雛美火「……嫌だ…聞きたくない
真澄さんからの否定の言葉なんて…
何故、その獣風情を選ぶんだ」
はっきりと…私の気持ちを
「……っごめんなさい、私の帰る場所は
クモード王国です…10個目の和菓子を
献上したら、オキニス君達と帰ります!
皆に会いたいんです!!」
言った、言ってやったぞ
私の気持ちをちゃんと…
雛美火「~~~!!くそっ!!
オキニス・ブランシェ!!
貴様よくも真澄さんの心を
誑かしやがってぇぇ!!!」
オキニス「誑かして?!何を言って…」
雛美火「問答無用!!
まずは、貴様から死んじまえ!!
次は妖精だ!!
俺と真澄さんの仲を邪魔する者は
真澄さんと彼女の家族以外は、
全員、殺してやる!!」
雛美火さんは、怒り狂い、
両手の炎の威力をさらに強め、
炎をオキニス君に向かって投げ出した
ここからの距離でも熱いっ…
こんなの当たったら…
オキニス「まずい!!…真澄っ、
ダージリンさん、逃げっ」
ダージリン「頼む!!オキニス様っ」
オキニス君は炎を避けようと
膝を曲げた時に…
呉紅店主「水流花!!!」
ジュッ!バシャーン!!!
そう、掛け声とともに大きな滝が
出現し、炎を消した。
「呉紅店主!」
雛美火「…この術は…呉紅っ
貴様っ……」
呉紅「……貴方の思い通りにさせない!
よくも町を!!仲間達を!!
改・水流花ぁ!!!」
呉紅店主は両手を天へと突き出すと
勢いある水流を作り出し、
雛美火さんに向かって打ち出した。
水流は渦を回転しながら、
雛美火さんへ襲いかかった。
雛美火「……弱い…」
ゴォォォ
だけど、水流は
雛美火さんの炎にかき消され
雛美火「ーーー!(呪文)」
ゴォォォォォ!!!
炎の威力はさらに強まり、
呉紅店主に向かって噴き出した。
こんな強力な炎、
どんな種族にもあたったら
死んでしまう!!
呉紅店主「…………っ!!」
「やめて!!呉紅店主!逃げて!!」
私の叫び声と同時に
呉紅店主の辺りは
一気に炎に包まれた。
ゴォォォォォ!!!
「そ…そんな呉紅…店主…」
オキニス「……っ…真澄…
見てはいけませんっ…」
ダージリン「……ひでぇ…
人がやる事なのかよ…」
誰もが呉紅店主が助からないと
絶望しかけていた
その時…
シリンヌ「やっと見つけたと思ったら
何だこの有様は…」
頭上の上で声がした
上を向くと…
呉紅店主「……ありがとうございます
助かりました…」
シリンヌ「すまない護衛の役割を果たせず
危ない目に合わせてしまって
もう…大丈夫だ」
シリンヌ王子が呉紅店主を抱え
上空にいた。
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