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異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 前半)
第6話 桜貝町(豆大福)②
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……………………………………………………………
第6話 桜貝町(豆大福)②
……………………………………………………….…
さっそく 材料探しの為、
一件、一件 お店の中に入り
豆大福の材料を探した。
「母さん!この材料、豆大福に使えるかな?」
緑「うーん…これは違うかな…でも
別の和菓子に使えるから買いましょ!」
蓬「餡子に使う小豆はこれで
どうでしょうか?」
緑「その小豆…なんだか宝石みたいで
綺麗ね 餡子の材料はその小豆に
しましょう!」
お目当ての材料は中々見つからないけど…
でも……
牡丹王国しかない珍しい食材を見れたり、
色んな景色や町の雰囲気に浸りと
外出がとても久しぶりだから
今、とても楽しい
緑「真澄、なんだか嬉しそうね」
「うん 和菓子の材料集めとは言え
みんなで外出できる事がとても
嬉しくて…」
緑「私もよ 黒夜ちゃんも外に出れて
嬉しいって!」
黒夜「きゅー!!きゅきゅう!(外の空気が美味しい!!外出最高!)」
黒夜ちゃんも母さんの隣で
パタパタ尻尾を振っている。
翠狐さんも…
翠狐「久しぶりに 蓬と一緒に出掛けるなんて
嬉しいな 交渉を頑張った甲斐があったよ
あっ…ねえ、蓬 逸れるといけないから
手を繋ごっか!」
今日一番とても良い笑顔で
蓬ちゃんに手を差し出した。
蓬「……はっ…はい!
ありがとうございますお狐様」
(いけない…勘違いしちゃ駄目!
お狐様は親切心で…大丈夫…大丈夫…)
蓬ちゃんは頬を薄紅色に染め、
そろー….と翠狐さんの手を掴んだ。
なんだか、そんな2人の様子を見て
私は胸をときめかせてしまった。
翠狐さんが羨ましいな
好きな人に自分の気持ちを
素直に行動や言葉に示している
私も…いつか…オキニス君に
素直に自分の気持ちを伝えられる日が
来るのかな
来ると良いな…
私も翠狐さんを見習って、
頑張ろう…!
自分の手をきゅっと握りしめ
心の中で意気込んだ。
「……………」
それにしても、
なんだかお店の人に見られている
ような……
お店の外でも時々、
一部の桜貝町の方々に驚いた顔をされる。
なんでだろう
……人間が珍しいから?
それとも人質が外に出てるから?
うーん…考えても分からない…
頭で色々考えていると
誰かに背中を叩かれた。
ポン!(背中を叩く音)
「!!…なっなんでしょう?」
振り向くとお店の方が
私の顔を凝視して、立っていた。
お店の方の容姿は
華やかな黒と桜があしらった着物に
身にまとい、キラキラ輝く簪を髪に指した
美人さん。
あまりにも綺麗だから
この方も妖さんかな?
「どうしましたか?何か私に…」
呉紅店主「貴方って 『あの方』に似ているわね
もしかして、貴方はあの方の…」
「へっ?『あの方』とは一体?」
誰なんですか?と聞こうとした瞬間…
黒夜「きゅーきゅ!!きゅーきゅう
(店主さん お久しぶりです!
真澄と緑はこの件は知らないのでっ
何も言わないで下さい!)」
バッと
黒夜ちゃんが間に割って入ってきた。
何やら慌ててるけど…
どうしたんだろう?
呉紅店主「………いえ、失礼しました
私の気のせいね ごめんなさい…
知り合いに似ていたのでつい… 」
(…あの小柄で可愛らしい方が緑さんね
25年前…黒夜の被害にあった…
ごめんなさい…私が黒夜に材料を
渡したばかりに貴方は……)
黒夜「きゅー…(ありがとう…店主さん)」
お店の方は
ちらっ…と母さんの方を見て、
呉紅店主「お詫びと言ってもなんですが、
ご購入の商品は半額で割り引かせて
頂きます では、ごゆっくり…」
頭をゆっくり下げ、そそくさと
離れていった。
緑「……ひゃー…綺麗な方だった…
しかも、目が合っちゃった!ラッキー!
良かったわね真澄、半額だって!!
お言葉に甘えてここで豆大福の材料や
色んな物をじゃんじゃん買うわよ
蓬ちゃん!」
蓬「はいっ緑さん!次はいつ外出 出来るか
分からないので色んな物、買っちゃいましょう!」
母さんと蓬ちゃんは、気になった商品を
次々と籠に入れていった。
「…………」
……半額…結構お買い得かも…
次はいつ外出許可が下りるか分からないし…
私もお店の方に感謝しつつ…
気になる商品を籠に1つ入れた。
第6話 桜貝町(豆大福)②
……………………………………………………….…
さっそく 材料探しの為、
一件、一件 お店の中に入り
豆大福の材料を探した。
「母さん!この材料、豆大福に使えるかな?」
緑「うーん…これは違うかな…でも
別の和菓子に使えるから買いましょ!」
蓬「餡子に使う小豆はこれで
どうでしょうか?」
緑「その小豆…なんだか宝石みたいで
綺麗ね 餡子の材料はその小豆に
しましょう!」
お目当ての材料は中々見つからないけど…
でも……
牡丹王国しかない珍しい食材を見れたり、
色んな景色や町の雰囲気に浸りと
外出がとても久しぶりだから
今、とても楽しい
緑「真澄、なんだか嬉しそうね」
「うん 和菓子の材料集めとは言え
みんなで外出できる事がとても
嬉しくて…」
緑「私もよ 黒夜ちゃんも外に出れて
嬉しいって!」
黒夜「きゅー!!きゅきゅう!(外の空気が美味しい!!外出最高!)」
黒夜ちゃんも母さんの隣で
パタパタ尻尾を振っている。
翠狐さんも…
翠狐「久しぶりに 蓬と一緒に出掛けるなんて
嬉しいな 交渉を頑張った甲斐があったよ
あっ…ねえ、蓬 逸れるといけないから
手を繋ごっか!」
今日一番とても良い笑顔で
蓬ちゃんに手を差し出した。
蓬「……はっ…はい!
ありがとうございますお狐様」
(いけない…勘違いしちゃ駄目!
お狐様は親切心で…大丈夫…大丈夫…)
蓬ちゃんは頬を薄紅色に染め、
そろー….と翠狐さんの手を掴んだ。
なんだか、そんな2人の様子を見て
私は胸をときめかせてしまった。
翠狐さんが羨ましいな
好きな人に自分の気持ちを
素直に行動や言葉に示している
私も…いつか…オキニス君に
素直に自分の気持ちを伝えられる日が
来るのかな
来ると良いな…
私も翠狐さんを見習って、
頑張ろう…!
自分の手をきゅっと握りしめ
心の中で意気込んだ。
「……………」
それにしても、
なんだかお店の人に見られている
ような……
お店の外でも時々、
一部の桜貝町の方々に驚いた顔をされる。
なんでだろう
……人間が珍しいから?
それとも人質が外に出てるから?
うーん…考えても分からない…
頭で色々考えていると
誰かに背中を叩かれた。
ポン!(背中を叩く音)
「!!…なっなんでしょう?」
振り向くとお店の方が
私の顔を凝視して、立っていた。
お店の方の容姿は
華やかな黒と桜があしらった着物に
身にまとい、キラキラ輝く簪を髪に指した
美人さん。
あまりにも綺麗だから
この方も妖さんかな?
「どうしましたか?何か私に…」
呉紅店主「貴方って 『あの方』に似ているわね
もしかして、貴方はあの方の…」
「へっ?『あの方』とは一体?」
誰なんですか?と聞こうとした瞬間…
黒夜「きゅーきゅ!!きゅーきゅう
(店主さん お久しぶりです!
真澄と緑はこの件は知らないのでっ
何も言わないで下さい!)」
バッと
黒夜ちゃんが間に割って入ってきた。
何やら慌ててるけど…
どうしたんだろう?
呉紅店主「………いえ、失礼しました
私の気のせいね ごめんなさい…
知り合いに似ていたのでつい… 」
(…あの小柄で可愛らしい方が緑さんね
25年前…黒夜の被害にあった…
ごめんなさい…私が黒夜に材料を
渡したばかりに貴方は……)
黒夜「きゅー…(ありがとう…店主さん)」
お店の方は
ちらっ…と母さんの方を見て、
呉紅店主「お詫びと言ってもなんですが、
ご購入の商品は半額で割り引かせて
頂きます では、ごゆっくり…」
頭をゆっくり下げ、そそくさと
離れていった。
緑「……ひゃー…綺麗な方だった…
しかも、目が合っちゃった!ラッキー!
良かったわね真澄、半額だって!!
お言葉に甘えてここで豆大福の材料や
色んな物をじゃんじゃん買うわよ
蓬ちゃん!」
蓬「はいっ緑さん!次はいつ外出 出来るか
分からないので色んな物、買っちゃいましょう!」
母さんと蓬ちゃんは、気になった商品を
次々と籠に入れていった。
「…………」
……半額…結構お買い得かも…
次はいつ外出許可が下りるか分からないし…
私もお店の方に感謝しつつ…
気になる商品を籠に1つ入れた。
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