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異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 前半)

おまけ 好きな人談義①

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……………………………………………………………

おまけ 好きな人談義①

……………………………………………………………


2日前、母さんと黒夜ちゃんを
呼び寄せる際、翠狐さんはこう言った。

翠狐『…じゃあ呼び寄せのお礼は
蓬の事でお願いしようかな?』

この時の私は、翠狐さんは
蓬ちゃんを孫のように
心配しているのかなと思って…

『分かりました翠狐さん!
私の分かる範囲ですが、
蓬ちゃんの事でお話ししましょう
もちろん、和菓子と抹茶つきで!』

翠狐『やった!ありがとう真澄さん』

お茶会…いや、蓬ちゃん談義を決定した。



……それが、2日前の出来事。


……………………………………………………………



……当日…

※ここから会話のみになります

真澄…ま
翠狐…翠


翠「今から、恋愛話を始めまーす!
真澄さん今日は宜しくね」

ま「えっ?!恋愛話……もしかして、
翠狐さんって蓬ちゃんの事…」
(年の差なんて軽く3世紀近く離れてるから
てっきり、お爺ちゃんと孫の関係だと
思ってた…)

翠「うん、お嫁さんにしたい方の好きだよ
恥ずかしながら、僕の一目惚れ…
えへへ… 」

ま「そうだったんですね…
…そっか…誰かを好きになったら年も種族を
関係なくなってしまうんですね
……なんだか素敵です」

翠「……ねえ…真澄さんって…」

ま「はっ…はい……」

翠「好きな人いるでしょ?
僕と同じ 年下の人だよね!」

ま「………!!……はい/// ……
すごい…どうしてわかったんですか」

翠「なんとなくだよ…僕と考え方が似てて、
で?!何才年下で、相手はどんな人なの?」

ま「えっと、8才年下の方で…
白狼の獣人の方です」

翠「へぇーいいな…たった8才差か…
羨ましい、僕なんて相当年が離れているから 
…異性として見られているかどうか…
白狼の獣人って珍しいね……」
(知っている人物が1人いるけど
…あの人はクモード王国の王子だし 違うよね
女性に興味がないって噂で聞いたし…)  

ま「たしかに…その方もあまりいないって
仰っていました 翠狐さん…蓬ちゃんは
きっと翠狐さんの事を慕っておりますよ
なぜなら、彼女のお話の大半は翠狐さんの事ですもん!」

翠「えっ?!それは本当かい?!」
(蓬が僕の事を……慕ってるって…
期待していいの?いや、期待しちゃうよ)

ま「はい、よく私に話してくれます
一緒に桜貝町へお出かけしたとか…

あと、翠狐さんが喜ぶようにお稲荷さんを
作って 私に味見のお願いもございました」


翠「あの時のお稲荷さん!蓬が作った物だったの?
てっきり料理長が作ったものだと…」

ま「他にも煮物やおにぎりも全部
蓬ちゃんが作っていたんですよ
蓬ちゃん…恥ずかしくて言えなかったんですね」

翠「……そっそうだったんだ///
そっか…そっかぁ、僕の為に…
嬉しいな…」

ま「ふふふっ良かったですね
あっ…あのこの内容は蓬ちゃんの前では
聞かなかったふりを
していただけないでしょうか」

翠「どうしてだい?」

ま「蓬ちゃん、恥ずかしがり屋なので、
知られてしまうと、距離を取られる可能性が…」

翠「…そうかも…やだよこれ以上
距離を取られるの 只さえ今の距離にも
物足りないぐらいなのに…
分かった聞かなかった振りをするよ!

それと…ありがとね
僕、不安だったんだ…年も相当離れてるし…
真澄さんの話を聞いて自信がついた
よし!これを機に僕なりにアピール頑張るよ」


ま「その調子です!翠狐さん
私も協力します!」

翠「ありがとう 真澄さん
じゃあ、次は真澄さんの番ね」

ま「へっ……わっ…私!?」
(翠狐さんも話してくれたし…
私が話さないなんて駄目だよね…)

翠「ねっ いいでしょう 
折角だし話そうよ!
なんなら、僕なりにアドバイスもするよ」

ま「……わっ…分かりました……
私の好きな人は……」




→おまけ 好きな人談義②へ続く


……………………………………………………………

・牡丹城に働き始めた頃の蓬ちゃんと翠狐
※2年前ぐらい






蓬ちゃんが城で寂しい思いをさせないよう、
翠狐がよく縁日に連れて行っていた。

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