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異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 前半)
第4話 久しぶりの再会③
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……………………………………………………………
第4話 久しぶりの再会③
………………………………………………………………
………………………………………………………………
………………………………………………
…………………………………
ここは、【暁の社】の離れ場所、
紅葉庭園…
これからの会話を
誰にも聞かれないように
翠狐は黒夜を抱えこの場所を選んだ。
翠狐「よし…ここだと遠いから
真澄さん達に話は聞かれないね…
あっ今下ろすね」
黒夜「きゅうぅぅ(ありがとうございます
翠狐様…)」
そう…ひと鳴きして
黒夜はスタンと地面におりた。
そして…
黒夜「きゅう…(解除…)」
ブワァッと黒夜の身体に
風吹雪が包み込み、
数刻後、
風吹雪が止む頃には
黒夜がいた場所には
黒い狐耳を生やした和服姿の
成人男性が立っていた。
黒夜「改めまして、お久しぶりです
翠狐様…」
………………….………….……………………….…
※ここから翠狐と黒夜の会話のみと
なります。
翠狐「…やっぱり…君だったんだね
黒夜……もう!!今まで何処に行ってたのさ
心配したんだから!」
黒夜「…申し訳ございません 翠狐様…
突然いなくなってしまって」
翠狐「とっ…とにかく無事で良かったよ
……あっちの世界に居たのは
何か訳ありなんだよね…」
黒夜「……はいっ……」
翠狐「良ければ僕に話してもらえないかな
いちよう僕は君の上司……だし
ポンコツだけどさ…
駄目かな……?」
黒夜「………分かりました…
15年前…あっちの世界に行ったのは
あの2人を見守る為です…」
翠狐「あの2人って…
一緒に来た緑さんと…
真澄さん……の事?」
黒夜「はい…そうです
それで…その後すぐに禁忌を犯した為、
15年間…僕は牡丹王国に戻れなくなりました
姿が見えなくなり、穢れてしまったので…」
翠狐「15年間…戻ってこれなかったのは
それが理由だったんだね
きっ…禁忌って何をしたのさ…」
黒夜「………それは…」
翠狐「あっ…やっぱり
無理して言わなくていいよ
辛いよね…」
黒夜「…翠狐様…
お気遣いありがとうございます
でも…いつまでも甘えてはいけない
ちゃんとお話ししますね
15年前のあの日僕は『殺生』を犯しました
それが今回の禁忌です」
翠狐「…そう言えば25年前も禁忌を
犯していたね
あの禁忌は男としては同情するけど……
もしかして…それ関連かな?」
黒夜「……はいそうです…
25年前の禁忌…あれは僕が悪いんです
あんなの許されない行為…
罰があって当然です
…会う権利がないとしても
どうしてもあの2人に会いたかった
罰の刑期が終わり、
やっと2人に会えるんだと
転移して会いに行ったら
あの男、真澄を殴り、蹴ってて…」
翠狐「それで緑さんの身体に乗り移り、
男を殺したと……
つまり……あの2人は
……まさか黒夜の……?!」
黒夜「………っ」
翠狐「何であの2人、黒夜の事を知らないの?!
今から伝えようよ!その事実!
きっと2人も…」
黒夜「……!翠狐様っお願いします!
緑と真澄には僕の正体を言わないで!
僕のせいであの2人の人生を
滅茶苦茶した
やっと…緑も真澄も幸せな日々を
送れるようになったのに
2人の幸せを壊したくない!!」
翠狐「………でも それじゃあ黒夜が…
辛いだけなんじゃ……」
黒夜「…いいんです…
現にあの2人の狐姿の僕でも
可愛がってくれますし…
2人が幸せなら良いんです
お願いします 翠狐様…」
翠狐「…わかったよ…
でも辛くなったら、僕に言うんだよ
その時は、はしご酒でもどう?」
黒夜「…僕も成人なったし…
その時になったら是非…
よろしくお願い致します」
翠狐「……よし!黒夜の話も
ちゃんと聞けた事だし、
そろそろ雛美火様の所に戻ろっか」
黒夜「はいっ 緑と真澄も
きっと待ってるだろうし…
狐の姿になりますね」
……………………………………………………………
…………………………………………
…………………………………
黒夜が狐姿になると
翠狐は抱えて、
翠狐「じゃあ、行こうか」
身体を浮かせ、再び暁の社へと、
足を進めた。
第4話 久しぶりの再会③
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ここは、【暁の社】の離れ場所、
紅葉庭園…
これからの会話を
誰にも聞かれないように
翠狐は黒夜を抱えこの場所を選んだ。
翠狐「よし…ここだと遠いから
真澄さん達に話は聞かれないね…
あっ今下ろすね」
黒夜「きゅうぅぅ(ありがとうございます
翠狐様…)」
そう…ひと鳴きして
黒夜はスタンと地面におりた。
そして…
黒夜「きゅう…(解除…)」
ブワァッと黒夜の身体に
風吹雪が包み込み、
数刻後、
風吹雪が止む頃には
黒夜がいた場所には
黒い狐耳を生やした和服姿の
成人男性が立っていた。
黒夜「改めまして、お久しぶりです
翠狐様…」
………………….………….……………………….…
※ここから翠狐と黒夜の会話のみと
なります。
翠狐「…やっぱり…君だったんだね
黒夜……もう!!今まで何処に行ってたのさ
心配したんだから!」
黒夜「…申し訳ございません 翠狐様…
突然いなくなってしまって」
翠狐「とっ…とにかく無事で良かったよ
……あっちの世界に居たのは
何か訳ありなんだよね…」
黒夜「……はいっ……」
翠狐「良ければ僕に話してもらえないかな
いちよう僕は君の上司……だし
ポンコツだけどさ…
駄目かな……?」
黒夜「………分かりました…
15年前…あっちの世界に行ったのは
あの2人を見守る為です…」
翠狐「あの2人って…
一緒に来た緑さんと…
真澄さん……の事?」
黒夜「はい…そうです
それで…その後すぐに禁忌を犯した為、
15年間…僕は牡丹王国に戻れなくなりました
姿が見えなくなり、穢れてしまったので…」
翠狐「15年間…戻ってこれなかったのは
それが理由だったんだね
きっ…禁忌って何をしたのさ…」
黒夜「………それは…」
翠狐「あっ…やっぱり
無理して言わなくていいよ
辛いよね…」
黒夜「…翠狐様…
お気遣いありがとうございます
でも…いつまでも甘えてはいけない
ちゃんとお話ししますね
15年前のあの日僕は『殺生』を犯しました
それが今回の禁忌です」
翠狐「…そう言えば25年前も禁忌を
犯していたね
あの禁忌は男としては同情するけど……
もしかして…それ関連かな?」
黒夜「……はいそうです…
25年前の禁忌…あれは僕が悪いんです
あんなの許されない行為…
罰があって当然です
…会う権利がないとしても
どうしてもあの2人に会いたかった
罰の刑期が終わり、
やっと2人に会えるんだと
転移して会いに行ったら
あの男、真澄を殴り、蹴ってて…」
翠狐「それで緑さんの身体に乗り移り、
男を殺したと……
つまり……あの2人は
……まさか黒夜の……?!」
黒夜「………っ」
翠狐「何であの2人、黒夜の事を知らないの?!
今から伝えようよ!その事実!
きっと2人も…」
黒夜「……!翠狐様っお願いします!
緑と真澄には僕の正体を言わないで!
僕のせいであの2人の人生を
滅茶苦茶した
やっと…緑も真澄も幸せな日々を
送れるようになったのに
2人の幸せを壊したくない!!」
翠狐「………でも それじゃあ黒夜が…
辛いだけなんじゃ……」
黒夜「…いいんです…
現にあの2人の狐姿の僕でも
可愛がってくれますし…
2人が幸せなら良いんです
お願いします 翠狐様…」
翠狐「…わかったよ…
でも辛くなったら、僕に言うんだよ
その時は、はしご酒でもどう?」
黒夜「…僕も成人なったし…
その時になったら是非…
よろしくお願い致します」
翠狐「……よし!黒夜の話も
ちゃんと聞けた事だし、
そろそろ雛美火様の所に戻ろっか」
黒夜「はいっ 緑と真澄も
きっと待ってるだろうし…
狐の姿になりますね」
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黒夜が狐姿になると
翠狐は抱えて、
翠狐「じゃあ、行こうか」
身体を浮かせ、再び暁の社へと、
足を進めた。
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