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異世界でお菓子屋さんを開きました 第三章 本編(和菓子編 前半)

第1話 牡丹王国と人質③

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第1話 牡丹王国と人質③

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前回のあらすじ、
雛美火さんにたらい担ぎにされ
連れられた場所は牡丹王国国王の
王室だった。

今…

雛美火「人間対して何て事しているのですか?!これだけは言わせて頂きます!
殺したいんですか?!」

国王「そんな訳ない!!
儂がどれだけ人間を大事にっ…」

雛美火さんと男性が言い争いを
している  

雛美火さんあの男性の事を【父上】と
呼んでいたから、もしかしてこの方が
牡丹王国の国王かもしれない…


いや…そんな事より
2人の姿…まるで……

「………鬼……みたい……」

特に気に止めず、小声で呟いたら、
2人はピタッと言い争いを辞め、
バッと私の方を振り向いた。

……えっ……何事……?


国王「……なぜ…貴様…我々の種族を
知っておる…」

「…へっ……あの…知っているとは…」

雛美火「……私達の種族は位の高い
方たち(妖怪)しか教えていないのです
それが…何故 真澄さんが…
知っているのですか?」


……どうしよう
なんだか2人とも怖い表情をしている…

ここの世界の人達はお菓子と同じ様に
[鬼]と言う存在を知らないとは…

しかも、本当に鬼だなんて…
…まずい地雷踏んだかも…

鬼って…鬼って
人間食べるよね?!

力なんて遥かに上だし!

……ここは正直に話そう…
下手に嘘ついたら、私の人生は
おしまいになっちゃう!


「あああ…あの
私が鬼の存在を知っている理由は、
私が異世界の日本という国の出身で…
そこから得た情報なんです
なので…決して情報漏洩とかでは、
ございませんので…ごっご安心ください(震え声)」

雛美火「なるほど それでその情報を…
って…転移者でしたの?!
しかも【日本】って父上!」

国王「…その話も詳しく聞きたいが…
聞きたい事が多くあり過ぎて
日が暮れてしまう また、後日にしよう…

……真澄さんよ」

「はっ…はい!!」

国王「手荒な真似をしてすまなかった
……ただどうしてもお主のスキルが
必要なのだ この国を豊かにする為に…」


……私の力…何かあったけ?
魔法は使えないし、力なんて…

いくら頭をひねって考えても、
何も出てこなかったので、
己のレベルの低さに悲しくなった。

「…国王様…生憎ですが、
私…力なんて何ももっておりません」

…自分で言うのもなんだけど
言葉にして言うと更に悲しい…


国王「…何を言っておるのだ、
あるではないか…お主しかない
【お菓子】を言う物を作るスキルが…」

国王様が話途中…
突然、雛美火さんが遮った。


雛美火「…あの父上…そう言う事なら…
クモード王国に直接 使いの者を送ったり、
会議の際、父上の口からお伝えすれば…

誘拐して人質にする回りくどい事
しなくとも……」

国王「…………」

雛美火「……父上?」

国王「はっ…そうだった!!
あ……いや…それも考えておったぞ」

雛美火「…………(絶対うそですね)」

国王「とっ…とりあえず真澄さん! 
 今日はゆっくり休め、
そして明日【お菓子】という物を
儂達に用意させろ 良いな!」


そう言いながら慌てて
国王様は王室から出て行った。



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