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異世界でお菓子さんを開きました。第1章 本編
真澄の過去① ※閲覧注意
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……私には、2人家族いた。
1人目は私の母親、
母さんは優しく、いけない事はちゃんと叱ってくれて深い愛情を注いでくれた。
家事と仕事を両立する母さんは、
かっこ良くて私の憧れだった。
そして、もう1人は私の父親…
だけど…私はこの人の事を父親だなんて…
一度も思わなかった。
なぜなら…あの人は、働きもせず酒ばかりを飲み。
女遊びも酷く、何より1番許せなかったのが…
父親「てめぇ!俺に逆らうつもりかぁ
金を寄越せ!」
母さんを殴り、蹴り飛ばす…DVだ。
母さん「…………っ…」
バキッ ドガッ …と痛々しい音がする。
父親「俺に逆らうとどうなるか、分かってんだろうな…」
虚ろな目でゆっくりと私の方を振り向いた。
当時小学生の私にとって、その目は恐ろしく、
思わず悲鳴が出そうになったが、
口を押さえた。
母さん「………お金なら、タンスの中にあります。」
母さんは痛みに耐え、タンスの方へ指を指し、
小さな声でお金のあり方を言った。
父親「おっラッキー…こんなにいっぱい、
暫くは遊べそうだ。じゃあな!!」
バタン!!
そう言ってあの人は、家を出た。
母さんが働いたお金は、殆どあの人の遊びの金で
消えてしまう…お陰で私達の生活は苦しかった。
ひもじかった。
だけど……
母さん「……真澄、いつもごめんね…
辛い思いをさせて…でもあともう少しの辛抱だから…」
「ママ…泣かないで、ますみ は大丈夫だよ」
母さん「うんっ うんっ…真澄は優しいのね
……準備が整ったら…2人でこの家を出よう」
「うん!!それまで ますみ我慢する」
母さんが少ないお金の中でやりくりしたお陰で、
貯金ができ、そのお金で逃げる準備が出来た。
あとは このまま あの人が家に帰って来なければ、
上手く行っていたのに…
最悪な事…あの人が帰って来てしまった。
母さんが外出している時に…
そしてこの日は、今まで生きた中で、
恐ろしい事件が起きてしまった。
父親「おいっ 真澄、お金の場所は知らないか?
知ってんだろ」
「知らない。ますみは知らない…」
父親「そうかよ…」
そう一言 言うと…
バキィ!!
父親は私の顔を殴った。
あまりの衝撃で私は地面に倒れこんだ。
父親「嘘つくんじゃねぇ!母娘揃って
俺をバカにしてんのか!!言え 言えっ!!」
倒れてもなお、私を蹴り続ける。
父親…
痛い 苦しい 助けて…ママ…
意識が薄れそうになった時、
ガチャ…
母さんが帰ってきた。
母さん「………真澄…?…」
父親「やっと帰ってきたか、このガキ 口が固くてよ
金のあり方を教えてくれねーんだよ。
ちゃんと…育ててんのか?」
母さん「………真澄には手を出さない約束だったよね…」
父親「あー…そうだっけな?でもこのガキが、悪いんだぜ。 素直に言わねーから。
そんな事より金…「………許せない よくも緑と真澄を……」」
父親「…………は?」
グサッ!!
ママじゃない低い男の声がした瞬間
鈍い音がした。
「…………ママ?……」
母さんが父親の腹を包丁で刺した。
そして…
包丁を引き抜くと…真っ赤な血が吹き出した。
父親「がはっ…ひっ………お前…まさか……」
母さん「約束を破ったな………
僕が何も出来ないからって
散々好き勝手しやがって……
よくも僕の大切な家族を…」
刺されて苦しみもがく父親に、
母さんは無表情で、何度も何度も…
グサ グサ グサッ グチュ……
馬乗りになり、刺し続けた。
俺が悪かった、許してくれ と、
必死に詫びの言葉をはっした父親も
声がしなくなり、呼吸の音もしなくなった。
これ以上、刺し続けたらあの人が……
怖くなって気付けば…
「…………マッママ…やめて!
その人っ死んじゃうっ!!」
母さん「………っ!!」
大声で母さんに向かって叫んだ。
ガシャーン!!(包丁を落とす音)
母さん「……………」
呆然と母さんは自分の手を見た。
その手は血で真っ赤に染まっていた。
母さん「……えっ……私……
なんて事を……っ
い…いやあぁぁぁ!!」
初めて見たんだ…殴られても、蹴られても
弱音を吐かなかった彼女が……
涙をボロボロと零し、蹲った姿を……
1人目は私の母親、
母さんは優しく、いけない事はちゃんと叱ってくれて深い愛情を注いでくれた。
家事と仕事を両立する母さんは、
かっこ良くて私の憧れだった。
そして、もう1人は私の父親…
だけど…私はこの人の事を父親だなんて…
一度も思わなかった。
なぜなら…あの人は、働きもせず酒ばかりを飲み。
女遊びも酷く、何より1番許せなかったのが…
父親「てめぇ!俺に逆らうつもりかぁ
金を寄越せ!」
母さんを殴り、蹴り飛ばす…DVだ。
母さん「…………っ…」
バキッ ドガッ …と痛々しい音がする。
父親「俺に逆らうとどうなるか、分かってんだろうな…」
虚ろな目でゆっくりと私の方を振り向いた。
当時小学生の私にとって、その目は恐ろしく、
思わず悲鳴が出そうになったが、
口を押さえた。
母さん「………お金なら、タンスの中にあります。」
母さんは痛みに耐え、タンスの方へ指を指し、
小さな声でお金のあり方を言った。
父親「おっラッキー…こんなにいっぱい、
暫くは遊べそうだ。じゃあな!!」
バタン!!
そう言ってあの人は、家を出た。
母さんが働いたお金は、殆どあの人の遊びの金で
消えてしまう…お陰で私達の生活は苦しかった。
ひもじかった。
だけど……
母さん「……真澄、いつもごめんね…
辛い思いをさせて…でもあともう少しの辛抱だから…」
「ママ…泣かないで、ますみ は大丈夫だよ」
母さん「うんっ うんっ…真澄は優しいのね
……準備が整ったら…2人でこの家を出よう」
「うん!!それまで ますみ我慢する」
母さんが少ないお金の中でやりくりしたお陰で、
貯金ができ、そのお金で逃げる準備が出来た。
あとは このまま あの人が家に帰って来なければ、
上手く行っていたのに…
最悪な事…あの人が帰って来てしまった。
母さんが外出している時に…
そしてこの日は、今まで生きた中で、
恐ろしい事件が起きてしまった。
父親「おいっ 真澄、お金の場所は知らないか?
知ってんだろ」
「知らない。ますみは知らない…」
父親「そうかよ…」
そう一言 言うと…
バキィ!!
父親は私の顔を殴った。
あまりの衝撃で私は地面に倒れこんだ。
父親「嘘つくんじゃねぇ!母娘揃って
俺をバカにしてんのか!!言え 言えっ!!」
倒れてもなお、私を蹴り続ける。
父親…
痛い 苦しい 助けて…ママ…
意識が薄れそうになった時、
ガチャ…
母さんが帰ってきた。
母さん「………真澄…?…」
父親「やっと帰ってきたか、このガキ 口が固くてよ
金のあり方を教えてくれねーんだよ。
ちゃんと…育ててんのか?」
母さん「………真澄には手を出さない約束だったよね…」
父親「あー…そうだっけな?でもこのガキが、悪いんだぜ。 素直に言わねーから。
そんな事より金…「………許せない よくも緑と真澄を……」」
父親「…………は?」
グサッ!!
ママじゃない低い男の声がした瞬間
鈍い音がした。
「…………ママ?……」
母さんが父親の腹を包丁で刺した。
そして…
包丁を引き抜くと…真っ赤な血が吹き出した。
父親「がはっ…ひっ………お前…まさか……」
母さん「約束を破ったな………
僕が何も出来ないからって
散々好き勝手しやがって……
よくも僕の大切な家族を…」
刺されて苦しみもがく父親に、
母さんは無表情で、何度も何度も…
グサ グサ グサッ グチュ……
馬乗りになり、刺し続けた。
俺が悪かった、許してくれ と、
必死に詫びの言葉をはっした父親も
声がしなくなり、呼吸の音もしなくなった。
これ以上、刺し続けたらあの人が……
怖くなって気付けば…
「…………マッママ…やめて!
その人っ死んじゃうっ!!」
母さん「………っ!!」
大声で母さんに向かって叫んだ。
ガシャーン!!(包丁を落とす音)
母さん「……………」
呆然と母さんは自分の手を見た。
その手は血で真っ赤に染まっていた。
母さん「……えっ……私……
なんて事を……っ
い…いやあぁぁぁ!!」
初めて見たんだ…殴られても、蹴られても
弱音を吐かなかった彼女が……
涙をボロボロと零し、蹲った姿を……
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