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異世界でお菓子さんを開きました。第1章 本編
第4話 オキニスside
しおりを挟む仕事が終わり、気付けば夕暮れ時…
「~~♪」
今日は気分が良い。
鼻唄混じりにある人物を見つける為、
辺りを見渡す。
「…真澄はまだ だろうか」
先程、ピンキーさんから連絡が来て、
真澄がここに向かっているから、
待ってて欲しいと、感謝の気持ちを込めてお菓子のを渡したいと伝えられた。
変な事するなと釘を刺されたが…
そんな事する訳……するかもしれない。
気をつけよう…
連絡が来てから20分ぐらい
そろそろ来るはずなんだが…
カツ カツ カツ(足音)
……!来たっ!
「ますっ……………」
勢いよく振り向いたが、
令嬢達「「オキニス様ぁもうどこに行ってたの」」
気分は一気に急降下した。
目の前にいたのは
仕事の為、本日護衛をした令嬢達だった。
……関わるのが面倒だから、バレないように、
仕事が終わった直後、その場を離れたのに…
令嬢1「オキニス様ぁ、お仕事終わったんでしょ?
今からわたくし達とお茶にしなぁい?」
「いや、俺は行きません。待っている方が
いるので」
令嬢の1人が俺の腕に絡んできた
強烈な香水の匂いが鼻に付く。
……うっ、……臭い!!
思わず手で鼻を抑えようとしたが、
我慢をした。
令嬢2「んもぅ…そんな事いわずに ね?」
しつこいなこの女達…
イライラして手を振り解こうとした時、
カサッ
何かの紙音がした。
!!!…もしかしてっ!!
紙音のした方向へ視線を送ると
今度こそ真澄がいた。
真澄は頬を赤くして、
顔を手で覆い隠していた。
そして何を思ったか、
その場を離れようとした。
違う!!真澄が思っているような事じゃない!!
俺が女好きだと勘違いしているのか?
それとも、この女達と用事があると思っているのか?
行かせてたまるか!!
「あっ真澄!待ってました。
ピンキーさんから話は聞いています。」
令嬢の絡んでいる手を振り解くように、
おもいっきり手を振った。
手を振った事により令嬢から離れることができ、
素早く真澄の元へ向かった。
真澄「おっ…オキニスさん…」
真澄の顔は青ざめていた。
理由はわかっている
きっと令嬢達が真澄を睨んでいるんだろう。
……いくら身分が高い令嬢達でも
「じゃあ、待ってる方が来たので、
俺はこれで、あっそうだ、皆さん、
もし…真澄にーーーーーー。」
何かしたら、許さない。
傷つけるような事をしてみろ、
お前達の身分は剥奪されるぞ …と
真澄には気付かれないように
途中から令嬢達の出身の言語で伝えた。
それを聞いた令嬢達は、顔面蒼白になり、
固まってしまった。
真澄「オキニスさん?」
キョトンとしている彼女、
どうやらこの言語は理解していないようだ。
もう、ここにいる用はない。
「行きましょうか真澄」
グイッ!!
令嬢達に見せつける様に
真澄の指を絡め、その場を離れた。
歩いてるさなか、
真澄「オッ…オキニスさん!!
あのご令嬢達の用事があったんじゃ…」
顔を真っ赤にしながら、
繋がれてる手と俺の顔を交互に見て、
慌てる彼女。目が潤んでる。
思わず、ゴキュと喉がなり、
赤い頬に触れそうになったが、
何とか自分を抑えた。
「ありませんよ。用事があるのは
真澄の方です。行きましょうか」
真澄「へ?どっ…どこにですか。」
どこって…もちろん…
ある一部の人しか入れない…
「クモード城です。」
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