【完結】顔

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第4話 眠りにつきたい

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…………………………………

自分が住んでいるアパートが見え、
自転車を降りて、
怠い身体を引きづりながら、階段を昇る。

「ただいま……」

やっと家に着いた。

ギイィ…バタン!

ドアノブを引き、鍵を締める。

家に着いた安心感なのか、
私の意識は朦朧としていた。

視界がぐるぐる回る…

苦しい…

まだ、頭の中ではあの言葉が響いてくる

『クローン』

…聞きたくない

『お母さんにそっくり』

…うるさい

『仕草も性格もそっくり』

……だけど、みんなが私の事を
そう見ているなら…

私がまた自分を押し殺して
みんなと合わせた方がいいのかな?

そうしたら…

きっと私は…少しは気が楽になれるのかな
もう…限界だ…

バタン!!!

身体が重くなり床に倒れこんでしまった。
起きなきゃと思っても動かす事ができない。

そしてだんだん意識も薄れてきた。

「……………」

あーあー…

このまま目が覚めなければいいのに
もう疲れたんだ…

ずっと…眠りに…つきたいんだ



このまま……ずっ……と……



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