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本編

第3話 お洋服を探しましょう②

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第3話  お洋服を探しましょう②

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「なななんでしょうか!(震え声)」

……緊張して声が裏返った。

何故なら、領主様達が私を呼ぶのは、
 必ず私が何かやらかした場合だから!

…思い当たる事がいっぱいある…

ここ1ヶ月間では…

・間違えて坊っちゃまの服と領主様の服を一緒に洗ってしまった事。

・奥様に出すお気に入りの紅茶を切らし、
  代わりにグリーンティーを出してしまった事。

・坊っちゃまを怒らせた回数10回。

・私の判断でルクシ君をこの屋敷に住まわせた事


……他にも色々…とやらかした

領主「オーロラよ お前が助けた人間の子なんだが…」

!!ルクシ君の事…
坊っちゃまには許可をいただいた筈なのに
もしかして、領主様と奥様は納得されていない…?

「領主様! 私の勝手な判断で
申し訳ございません
ルクシ君の住処が見つかるまで…
どうかっ……!」

領主「いや、私達は反対していない
息子から許可を貰っているだろ
私達が言いたいのは、あの子供の服装だ
あれはなんだ?形が不恰好だし、
女物の服装だろ」

「服装…あの…私の服を再利用して
裁縫した物でして……
申し訳ございません…
…不恰好ですよね…」

…家事の中でダントツに
裁縫が不得意な私…

自分では、上手くできたと思っていたけど、
他の人から見たら、全然駄目だったのね…

そう言えば、ルクシ君も
私のお手製の服を渡した時、
顔を引き攣っていたよね…

「ありがとう」って言って着てくれたけど…

うぅ…子供に気を使わせてしまった…
あとでちゃんと謝ろう

領主「オーロラ…なんて事を!
おおお主大丈夫か?!
あの子供を怒らせ…」

奥様「貴方!それ以上は言ったら駄目!!
私達が危なくなるわ!!!
こほん! いい?オーロラ…
これは私達の命令よ」

「はっ…はい……」

奥様「……お金は私達が払うから
午後はその子供と一緒に
服を買いに行きなさい」

「えっ……宜しいのですか?
午後のお仕事は……」

奥様「他の者に任せるわ
あと…絶対にあの子供を怒らせては
駄目よ!!」

「??……承知致しました………」


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領主様達との話が終え、
現在はお部屋の掃除中、

私は先ほどの出来事の
領主様と奥様の対応に感動していた。

……だってあの2人、
今まで人の為にお金を使うなんて
一度もなかったから…

しかも私にも好きな服を買って良いって…
一体、どうしちゃったの?!
領主様…奥様…

……なんだか、私 嫌われていないのかな
気にかけてくれるのかな
そうだったら嬉しいな…


「………よし!」

…掃除が終わったら、
さっそく、ルクシ君に服を買いに行く事を
報告だ!

ルクシ君にちゃんとした服が買える

ルクシ君…喜ぶといいなぁ…


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