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本編

第3話 お洋服を探しましょう①

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第3話  お洋服を探しましょう①

…………………………………………………………………

(ルクシside)


チチチッ


朝になった。


鳥のさえずりに
窓から差し込む太陽の光、

「ん……朝……そろそろ起きなきゃ…
ジンジャーに怒られる……」

眠たいまなこを手でさすり
パチッと目を開けたら


「………っ///!!」

声が出そうになった。

なぜなら、
オーロラの可愛らしい寝顔が目の前にあり、
すーすーと寝息を立てているから。

しかも、寝着ははだけていて、
胸元が見えてしまっている。

思わずバッと顔を背け、
胸元を隠すように毛布をかけ直した。

そうだった…
ここはダジュナールのお屋敷だっけ…






…3日前、訳があり森に彷徨って…

飢えを凌ぐため、ダジュナール家の屋敷に、
勝手に侵入して従事者に殴られていた所、
彼女…オーロラ・オリベに助けられた。

僕の言った内容を疑わない心優しい彼女は、
「住処が見つかるまで私も協力する」と
言ってくれて、

事がうまく進み、
現在、彼女の部屋に居候して貰っている。


「……心臓止まるかと思った…
こんなの慣れない…
無防備すぎるよオーロラ…」

本当の7歳の子供だったら、
今の光景なんて、
なんとも思わないんだろうな

だけど僕はーーーだから、
意識してしまう

オーロラの方は僕の事は、
何とも思っていなくて…

…当たり前だ、彼女にとって僕は
7歳のか弱い子供だと認識しているから…

……でもちょっとは……


僕を意識してほしいな…


オーロラ「ふぁぁ……頬になんか、…感触が……」

「おねえちゃん おはよ」

意識させたくて、
彼女の頬にキスを落とし、
大人の笑みを浮かべて見た。

オーロラ「…………」

「おねえちゃん?」

オーロラは急に黙り込み、
キスを落とし頬を手で押さえ、
肩をブルブル震わせた
もしかして僕の事、意識し……

オーロラ「可愛い…癒される
じゃなくて!おはようルクシ君!」



「……………………」

分かってたつもりだけど、
…ぜんぜん意識してくれなかった
心が折れそう

だけど、オーロラ、これだけは言わせて
「可愛い」って言われるの
どんな年齢でも男は全く嬉しくないよ


(ルクシside終わり)
……………………………………………………………





朝、ルクシ君と2人で朝食を取った後、
メイド服に着替え、
ルクシ君に「行ってきます」と言って
いざお仕事へ!

まずは掃除から取り掛かろう
それから、お洗濯に………

そう言えば、ルクシ君…
朝食後から なんだか顔が赤かったような…
もしかして風邪?大丈夫かな…

休憩時間になったら、様子を見に行こう…

ルクシ君の事を気になりつつ、
掃除器具を取りに廊下を歩いていた所、


領主「オーロラ・オリベ!」

「!りょ領主様?! 奥様?!」


普段あまり関わらない、
領主様と奥様に呼び止められた。

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