12年目の恋物語

真矢すみれ

文字の大きさ
上 下
138 / 151
15年目の小さな試練

10.思いがけない答え2

しおりを挟む
 カナが予約してくれたカフェは駅と家の間、大学から車で十分くらいの場所にあった。パッと見はお店ではなく、緑とお花がいっぱいのお庭の広い素敵な洋館という感じ。
 駅前ではなく住宅地にあるからか、夕方5時前の今は混んでおらず、カナが頼んだ通りにわたしたちは二席に別れて座った。
 わたしとえみちゃんは夕日に照らされたお庭が見える窓際の席、カナはそこからテーブルを一つ挟んだ中央寄りの席だった。

「あれ? 叶太くん、一緒じゃないの?」

 えみちゃんが不思議そうに言うのに、

「うん。あのね、二人で話したかったの」

 と答えると、

「そうなの? だったら、送ってくれたらそれで十分なのにね」

 えみちゃんはニコッと笑った。

「叶太くん、過保護って本当だね」

 ……過保護。
 大学から入ったえみちゃんまで知ってるんだ。
 過保護って本当、か。誰から聞いたのかな。
 ああ違う。
 直接、聞こうと思って、えみちゃんを呼び出したんだ。

「えっと、過保護って、誰かから聞いた?」

「ん? 誰だったかなぁ。えっとね、ハルちゃんと叶太くんの話って、けっこうな噂だよー。高校一年生の時の告白エピソードとか、高校三年生の時に叶太くんの十八のお誕生日に結婚式挙げちゃったとか」

 えみちゃんは悪びれることもなく、楽しそうに教えてくれる。
 そこでお水とメニューが運ばれてきて、一度話は中断。

「わ、どれも美味しそう! ケーキ食べちゃおうかなー。うーん。どれにしよう? ハルちゃんはどれにする? アフタヌーンティーセット? 美味しそうだけど、高いなー。悩むー」

 えみちゃんは楽し気にメニューを物色。
 アフタヌーンティーセットは三段のトレーに小さなケーキからサンドイッチまで乗ったもの。わたしにはとても無理。

「決めた! ミルクティーとフランボワーズ。ハルちゃんは?」

「えっと、……わたしはピーチティーに、しようかな」

「え? 紅茶だけ? ケーキは?」

「あの……今、ケーキ食べたら、多分、ご飯食べられないから」

「あ、そっか。ハルちゃん、すごい小食だったよね」

 えみちゃんはニコリと笑って、店員さんを呼んだ。その笑顔にも言葉にも他意は感じられなかった。
 だけど、えみちゃんのハイテンションに付いて行けず、わたしは戸惑い気味。
 オーダーの後、えみちゃんは会話の中断なんてなかったかのように、さっきの話の続きをする。

「ハルちゃん、身体が弱いんだってね。いつも、そんなハルちゃんを守る叶太くんとか。もう、いっぱい聞いちゃった」

 えみちゃんはキラキラと目を輝かせてわたしを見た。

「ハルちゃん、愛されてるんだね~。
 なんかさ、ホント、ドラマとか映画の中の話しみたいだよね。二人とも超名門のエスカレータ私立に幼稚園から通ってさ、幼なじみで、初恋は4歳とか。ハルちゃんが自分の身体を気にして身を引こうとしたけど叶太くんが猛烈アタックして初恋を実らせたとか。
 ああ、そう言えば、本当にお金持ちなんだね。さっき、運転手さん付きの車が出てきた時には、本当に驚いたよ。あんなの初めて! そりゃ、ハルちゃんが引くのも分かるわー。そんなお家にお嫁に行くって、かなり覚悟がいるよね?」

 わたしが呆然としている間に、えみちゃんは興奮した様子でどんどんおしゃべりを続ける。
 ……なんか、色々と誤解も混じっているみたいだけど、どうしよう?
 高等部からの友人たちは、わたしがお嫁に行ったんじゃなくて、カナがお婿に来たのだって、よく知っている。
 だけど誰から聞いたのか、えみちゃんの知っている話は多分、まわりまわってどこかでおかしくなってしまっている。

「あの、えみちゃん……」

「あ、ごめん! なんか、すごく興奮して、わたしばっかりいっぱいしゃべっちゃった」

 えみちゃんは、わたしの小さな声にもちゃんと反応してくれて、おしゃべりをスッと止めた。
 そんな素直な反応にも戸惑う。

「えっと、何か聞きたいことがあったんだっけね?」

 と、言葉が出ないわたしに、えみちゃんは助け舟を出してくれた。
 頬杖をついて、

「なんでも、どうぞ?」

 と聞かれると、さて、どう話そうと、また迷いが出る。
 だけど、迷っていても仕方がない。こんなところまで連れてきておいて、何も聞かないという選択肢はない。

「あの、ね。今日のお昼……」

「うん」

「えみちゃんが、『叶太くん、かわいそう』って言ってるの、聞いちゃって」

「え?」

 えみちゃんが、小首を傾げた。

「そんなこと、言ったっけ?」

 と言うえみちゃんの表情に、嘘はなかった。
 だけど、数秒後、

「あ!」

 とえみちゃんは笑った。

「なに、ハルちゃん、あれ聞いて、気になっちゃったんだ?」

 身を乗り出してくるえみちゃん。

「……あの、……はい」

 思わず、俯くわたし。

「えっとね、ハルちゃん、ただ身体が弱いだけじゃなくって、心臓が悪いって聞いたんだよね」

 ただ身体が弱いだけじゃなくて、心臓が悪い……。
 そして、叶太くん、かわいそう……という言葉。
 また、ズシンと胃が重くなる。
 だけど、えみちゃんの言葉には何の悪意も含まれていない。
 だから、わたしはそのまま続きを待つ。

「心臓が悪いって言っても、ちょっと悪いとかじゃなくて、かなり悪いんだよね?」

 さすがに、えみちゃんが気を使ってか声を潜めた。

「……うん」

 ギリギリ学校生活を送れるくらいではあるけど、わたしの心臓の状態は、間違いなく、ちょっと悪いではなく、かなり悪い方だ。

「で、ね。だったら、叶太くん、いっぱい我慢してるだろうなって話になってサ」

 ……我慢。
 やりたいこともできず、いつも、わたしの事ばっかり心配してるカナ。
 そうだよね、我慢、してるよね。

「心臓悪いと、あんま激しい運動とかできないんでしょ?」

「うん」

 激しくない運動だって、禁止なんだから、激しい運動とかぜったい無理。

「高校生で最愛の女性と結婚したのにさ、思う存分やれないとか、拷問だよねーって」

 ……思う存分、やれない?
 ……拷問?
 ……えっと、なにを?

「いや、だって、その年頃の男子なんて、やりたい盛りだよね?」

 えみちゃんは当然のように言う。
 だけど、わたしにはえみちゃんが何を言いたいのか、分からない。
 困ったように、えみちゃんを見つめていると、えみちゃんは、

「あれ? もしかして、通じてない?」

 と目を丸くした。

「ハルちゃん、叶太くんと夫婦なんだよね?」

「うん」

「あのさ、……うわー、まだ通じてないよね。えっと、ハルちゃん、叶太くんと夫婦生活って、あるんだよね?」

 ……ふうふ、せいかつ?
 ……え?
 あれ?

「……あ」

 もしかして、それって……。
 もしかして、それって、性行為の、こと?
 えみちゃんが言っている意味が分かった瞬間、全身、湯気が立つかと思うくらいに真っ赤になったのが分かった。

「ハルちゃん、ちょっと待って、人妻だよね? なに、その初心さ! 私の方が恥ずかしくなるよー」

 えみちゃんが笑いが止まらないと言った感じで口元を押さえた。
 わたしは恥ずかしくて上気した頬を押さえて、窓の外に視線を反らした。
 『叶太くん、かわいそう』の意味は、まさかの意味で……。
 そうか、十八歳って、やりたい盛りなのか。
 でもって、わたしが相手だと病気のせいで思う存分できなくて……。
 それが、拷問で……。
 半分、涙目になりながらも、えみちゃんの言葉を脳裏で繰り返さずにはいられなかった。
 だから、カナはかわいそうって言われていて……。
 あまりに思いがけない言葉に、わたしの頭はパンク寸前。
 そんな中、注文したケーキや紅茶が

「お待たせしました」

 と運ばれて来て、ふわっと立ち上ったピーチティーの甘い香りが、わたしの意識を少しだけ現実に引き戻した。

「えっと、取りあえず食べよっか! ってか、ハルちゃんは飲もうか、だね」

 えみちゃんはクスクス笑いながら、目の前のケーキに目をやる。

「うわ。美味しそう~! いっただっきまーす!」

「……いただきます」

 限りなくテンションの高いえみちゃんに付いて行けず、わたしは静かにティーカップを持ち上げた。

「あ。美味しい! ハルちゃん、一口食べる?」

 わたしはティーカップに口を付けたばかりなのに、えみちゃんは既に数口目のケーキを口にしていた。
 明るくて元気でテンション高くて、更に動きまで速いえみちゃん。

「ううん。大丈夫」

 断ると、えみちゃんは、

「ハルちゃん、ちょっとスプーン貸して」

 と言う。
 そこに何の意図があるのか分からないままに、言われた通りに紅茶に付いてきたスプーンを渡した。

「ありがと」

 えみちゃんはにっこり笑って受け取ると、わたしのスプーンをケーキのはしっこに刺した。
 ……え、っと?
 えみちゃんはスプーンでケーキをすくって、はい、どうぞとばかりに差し出し、

「美味しいよ。木苺、きっと生のが入ってる」

 と満面の笑顔を見せる。
 そして、目の前にはわたしのスプーンに乗ったえみちゃんのケーキ。
 差し出されたものを断るのもどうかという思いと、わき上がってきた「生の木苺、美味しそう」という、さっきまでの話から現実逃避したいという思いが重なって、わたしは、

「あの……ありがとう」

 と、えみちゃんのケーキを受け取った。

「どういたしまして!」

 楽しそうなえみちゃんの声を聞きながら頂いたケーキを口に入れると、甘酸っぱい木苺のソースの味が広がった。

「……おいしい」

「でっしょー?」

 得意げなえみちゃんが、もう一口くれようとしたのを、今度こそ遠慮して、自分の紅茶に口を付ける。
 しばし、ケーキが美味しいとか、次は違うケーキも食べてみたいとか、そんな話をした後に、えみちゃんが真顔になって言った。

「えっとさ、……なんか、ごめんね」

「……なにが?」

 えみちゃんの言う「ごめんね」の意味が取れない。

「んー、私、多分、すっごくおしゃべりで、気遣いができてないと思うんだよね。噂話とか好きだし、知りたがりやだし。
 高校まではずっと公立に通ってて、こんなお嬢さま、お坊ちゃまがいっぱいの大学に入って別世界ってものを見ちゃってさ、更にハルちゃんと叶太くんの熱愛話とか聞いて、なんかすごくテンション上がっちゃって。
 ……だけど、ハルちゃんも叶太くんも別に芸能人って訳じゃないし、嫌だよね、こういうの」

 おしゃべりで気遣いができていなくて噂好きの知りたがりや。そう言えば、着ている服とか、持っている鞄とかに興味を持っていた事もあったと思い出す。
 その言葉の幾つかは確かに、えみちゃんにぴったりかも知れなかった。知りたがりやとか噂好きとかおしゃべりとか。
 だけど、えみちゃんのそれは、ただの好奇心で、まるで悪意がなかったから、

「ううん、大丈夫」

 そう笑顔で答えられた。
 何より、わざわざ謝ってくれるところとか、わたしの表情を読んで言葉を待ってくれるところとか、気遣いがないどころか、むしろ気遣いできる人なのではないかな?
 そんなことを考えていると、えみちゃんは、再度真顔になって続けた。

「えっとさ、私、おしゃべりだけど、人の話は聞けるつもり。しゃべり過ぎてたら、止めてくれていいし、変なこと言ってたら怒ってくれていいからね?」

 そんな言葉に思わず、お腹の辺りがほっこりと暖かくなる。
 そして、ふと思い出す。

「あのね、じゃあ、えみちゃん、ひとついいかな?」

「うん。何でも言って」

 えみちゃんは真剣な顔をして頷いた。

「誤解だけ、解かせてね?」

「誤解?」

「うん。えっと、えみちゃんが聞いた噂がどんなのか、よく分からないんだけど……」

 わたしは、その後、お嫁に行ったんじゃなくてカナがお婿に来たのだとか、だから牧村はわたしの名前で、カナが名字を変えたのだとか、そんな話を伝えた。
 高等部からの友人なら、みんなが知っていること。
 えみちゃんは、楽しそうにわたしの話を聞いてくれて、そこから質問があふれ出て、あっという間に時間は経ち、窓の外が暗くなる頃、カナが声をかけてきた。

「そろそろ、出ようか?」

 既に、支払いは済ませてあって、えみちゃんは恐縮しまくった後、カナにいっぱいお礼を言って。
 そのままうちの車で、えみちゃんを駅まで送って行った。
 降り際に、

「そういえば」

 と、えみちゃんが顔を寄せてささやいた。

「ハルちゃん、本番はあんまりできなくても、旦那さまを満足させられる技もあるからね。いつでも聞いてね」

「…………え?」

 にんまりと笑ったえみちゃんが言ったその言葉が、きっと、そっち方面の話なのだと理解するまでに、たっぷり十秒はかかった。
 その間に、えみちゃんは車を降り、代わりに助手席に座っていたカナが後部座席に移ってきた。

「ハル、大丈夫?」

 多分、わたしの顔は真っ赤に上気していて、目には今にもこぼれ落ちんばかりに涙が浮かんでいて……。
 カナに覗き込まれて思わず両手で顔を覆い、カナを大いに心配させながら、わたしたちは車で数分の自宅に戻った。
 えみちゃんの言葉のいくつかは衝撃的で、どう受け止めていいのか分からなかった。
 だけど、大学に入ってから知り合った子と、何の手加減もなく、何の気遣いもなく交わした会話は、本当に楽しくて、ああ、大学生になったんだと、授業以外で初めてそんなことを実感した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

漫画の寝取り竿役に転生して真面目に生きようとしたのに、なぜかエッチな巨乳ヒロインがぐいぐい攻めてくるんだけど?

みずがめ
恋愛
目が覚めたら読んだことのあるエロ漫画の最低寝取り野郎になっていた。 なんでよりによってこんな悪役に転生してしまったんだ。最初はそう落ち込んだが、よく考えれば若いチートボディを手に入れて学生時代をやり直せる。 身体の持ち主が悪人なら意識を乗っ取ったことに心を痛める必要はない。俺がヒロインを寝取りさえしなければ、主人公は精神崩壊することなくハッピーエンドを迎えるだろう。 一時の快楽に身を委ねて他人の人生を狂わせるだなんて、そんな責任を負いたくはない。ここが現実である以上、NTRする気にはなれなかった。メインヒロインとは適切な距離を保っていこう。俺自身がお天道様の下で青春を送るために、そう固く決意した。 ……なのになぜ、俺はヒロインに誘惑されているんだ? ※他サイトでも掲載しています。 ※表紙や作中イラストは、AIイラストレーターのおしつじさん(https://twitter.com/your_shitsuji)に外注契約を通して作成していただきました。おしつじさんのAIイラストはすべて商用利用が認められたものを使用しており、また「小説活動に関する利用許諾」を許可していただいています。

【実話】高1の夏休み、海の家のアルバイトはイケメンパラダイスでした☆

Rua*°
恋愛
高校1年の夏休みに、友達の彼氏の紹介で、海の家でアルバイトをすることになった筆者の実話体験談を、当時の日記を見返しながら事細かに綴っています。 高校生活では、『特別進学コースの選抜クラス』で、毎日勉強の日々で、クラスにイケメンもひとりもいない状態。ハイスペックイケメン好きの私は、これではモチベーションを保てなかった。 つまらなすぎる毎日から脱却を図り、部活動ではバスケ部マネージャーになってみたが、意地悪な先輩と反りが合わず、夏休み前に退部することに。 夏休みこそは、楽しく、イケメンに囲まれた、充実した高校生ライフを送ろう!そう誓った筆者は、海の家でバイトをする事に。 そこには女子は私1人。逆ハーレム状態。高校のミスターコンテスト優勝者のイケメンくんや、サーフ雑誌に載ってるイケメンくん、中学時代の憧れの男子と過ごしたひと夏の思い出を綴ります…。 バスケ部時代のお話はコチラ⬇ ◇【実話】高1バスケ部マネ時代、個性的イケメンキャプテンにストーキングされたり集団で囲まれたり色々あったけどやっぱり退部を選択しました◇

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

先輩に退部を命じられた僕を励ましてくれたアイドル級美少女の後輩マネージャーを成り行きで家に上げたら、なぜかその後も入り浸るようになった件

桜 偉村
恋愛
 別にいいんじゃないんですか? 上手くならなくても——。  後輩マネージャーのその一言が、彼の人生を変えた。  全国常連の高校サッカー部の三軍に所属していた如月 巧(きさらぎ たくみ)は、自分の能力に限界を感じていた。  練習試合でも敗因となってしまった巧は、三軍キャプテンの武岡(たけおか)に退部を命じられて絶望する。  武岡にとって、巧はチームのお荷物であると同時に、アイドル級美少女マネージャーの白雪 香奈(しらゆき かな)と親しくしている目障りな存在だった。  だから、自信をなくしている巧を追い込んで退部させ、香奈と距離を置かせようとしたのだ。  そうすれば、香奈は自分のモノになると思っていたから。  武岡の思惑通り、巧はサッカー部を辞めようとしていた。  しかし、そこに香奈が現れる。  成り行きで香奈を家に上げた巧だが、なぜか彼女はその後も彼の家を訪れるようになって——。 「これは警告だよ」 「勘違いしないんでしょ?」 「僕がサッカーを続けられたのは、君のおかげだから」 「仲が良いだけの先輩に、あんなことまですると思ってたんですか?」  甘酸っぱくて、爽やかで、焦れったくて、クスッと笑えて……  オレンジジュース(のような青春)が好きな人必見の現代ラブコメ、ここに開幕! ※これより下では今後のストーリーの大まかな流れについて記載しています。 「話のなんとなくの流れや雰囲気を抑えておきたい」「ざまぁ展開がいつになるのか知りたい!」という方のみご一読ください。 【今後の大まかな流れ】 第1話、第2話でざまぁの伏線が作られます。 第1話はざまぁへの伏線というよりはラブコメ要素が強いので、「早くざまぁ展開見たい!」という方はサラッと読んでいただいて構いません! 本格的なざまぁが行われるのは第15話前後を予定しています。どうかお楽しみに! また、特に第4話からは基本的にラブコメ展開が続きます。シリアス展開はないので、ほっこりしつつ甘さも補充できます! ※最初のざまぁが行われた後も基本はラブコメしつつ、ちょくちょくざまぁ要素も入れていこうかなと思っています。 少しでも「面白いな」「続きが気になる」と思った方は、ざっと内容を把握しつつ第20話、いえ第2話くらいまでお読みいただけると嬉しいです! ※基本は一途ですが、メインヒロイン以外との絡みも多少あります。 ※本作品は小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

勇者のハーレムパーティを追放された男が『実は別にヒロインが居るから気にしないで生活する』ような物語(仮)

石のやっさん
ファンタジー
主人公のリヒトは勇者パーティを追放されるが 別に気にも留めていなかった。 元から時期が来たら自分から出て行く予定だったし、彼には時期的にやりたい事があったからだ。 リヒトのやりたかった事、それは、元勇者のレイラが奴隷オークションに出されると聞き、それに参加する事だった。 この作品の主人公は転生者ですが、精神的に大人なだけでチートは知識も含んでありません。 勿論ヒロインもチートはありません。 そんな二人がどうやって生きていくか…それがテーマです。 他のライトノベルや漫画じゃ主人公になれない筈の二人が主人公、そんな物語です。 最近、感想欄から『人間臭さ』について書いて下さった方がいました。 確かに自分の原点はそこの様な気がしますので書き始めました。 タイトルが実はしっくりこないので、途中で代えるかも知れません。

継母の心得 〜 番外編 〜

トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。 【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】

もふもふで始めるVRMMO生活 ~寄り道しながらマイペースに楽しみます~

ゆるり
ファンタジー
☆第17回ファンタジー小説大賞で【癒し系ほっこり賞】を受賞しました!☆ ようやくこの日がやってきた。自由度が最高と噂されてたフルダイブ型VRMMOのサービス開始日だよ。 最初の種族選択でガチャをしたらびっくり。希少種のもふもふが当たったみたい。 この幸運に全力で乗っかって、マイペースにゲームを楽しもう! ……もぐもぐ。この世界、ご飯美味しすぎでは? *** ゲーム生活をのんびり楽しむ話。 バトルもありますが、基本はスローライフ。 主人公は羽のあるうさぎになって、愛嬌を振りまきながら、あっちへこっちへフラフラと、異世界のようなゲーム世界を満喫します。 カクヨム様にて先行公開しております。

処理中です...