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第42話 ジェノサイド! オークの森の惨劇
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しばらくして、ジイサンが荷車一杯の干し草を積んでやって来た。
牝牛ちゃんの餌を運んできてくれたのだ。
あと俺の夕飯も。ジイサン特製のおにぎりだけど、神様特製おにぎりよりも美味いくらいだ。
俺はジイサンから日用品の入ったバックパックを受け取った。
ここも早晩、勇者に発見されるに違いない。そうなる前に牝牛ちゃんたちを他の場所へ移動させなければ。
でもどこへ移動させたらいいんだ?
脳裏に浮かんだ最初のイメージは、牝牛ちゃんの群れを率いて異世界を放浪する、ジジイと化した俺の姿だった。
杖を握り締め、白い顎鬚を蓄えたその姿は、ユダヤの民を率いるモーゼの姿と瓜二つなんだけど、いくら牝牛ちゃんのためとはいえ、そんな歳になるまで逃亡生活を送らなきゃならねえのかと思うと、ほんと、ため息しか出ねえ~。って言うかさぁ、牝牛って、そんなに長生きしないよね?
ジイサンがいきなりポン! と拳で掌を叩いた。
なんか閃いたようだ。
頭に豆電球は光らなかったけど。
「そうじゃ、いい隠れ場所がある。ここからニ十キロほど先に、”ドラゴンの巣”と呼ばれる場所がある。崖にたくさんの穴が開いていて、そこを小型のドラゴンが巣ごもりに利用するのじゃ。繁殖期はもう終わったはずじゃから、今なら利用できるはずじゃ」
ニ十キロ先かぁ、また随分と遠いな。
ジイサンが地図を広げて場所を確認する。
牝牛ちゃんの足だと八時間くらいか。途中で休憩を取らなきゃならねえから、十時間くれえは見積もらねえと。到着は明日の午前中か。
できれば今夜中にでも移動したいが、何分、牝牛ちゃんは昼行性なので、夜はおねんねタイムなんだよな、これがぁ。まあ、牛は短眠なんで、二、三時間も眠れば事足りるんだけど。
パトラもまだ帰ってこねえし、どうやら出発は数時間後になりそうだ。
「じゃあ、みんなのことは頼んだぞ」
荷車を曳いて帰ってゆくジイサンの背中を見送りつつ、俺は一抹の不安を抑え切れなかった。
■■■
既に陽は傾きかけ、薄暮に星が瞬いている。
俺は洞窟の入り口で体育座りしながら、ぼんやりと考え事に耽っていた。
この洞窟を訪れたのは今日で三度目だ。
一度目はパトラと一緒に、二度目は勇者と一緒に、そして三度目は牝牛ちゃんと一緒に。
そういや、俺、一度目の時は、サキュバスさんを退治するために、この洞窟へやって来たんだよね。
あんときゃ賢者資格取得したばかりで浮かれていたから、サキュバスさんは害獣以外の何者でもなかった。
ダガーナイフ握り締めて、本気で殺そうと思ってたからね、俺……。
そんな俺を、サキュバスさん、快く受け入れてくれて。
相手の立場を理解しようとしないばかりに。
なんてことやらかそうとしたんだ。俺ってやつは。
背後で時折り、牝牛ちゃんの鳴き声に混じって、サキュバスさんの羽音が聞こえてくる。
なんか肩身が狭い感じがして、俺は膝頭に顔を埋めちまった。
こんなときパトラがいたら、寂しい想いなんかせずにすむんだけど。
落ち込んだ俺を励まして、元気づけてくれるはずなんだけど。
牧場で可愛い少女に出会った
僕らは月明かりの下で踊った
カウガール 今夜出かけないか
月明かりの下で踊ろうよ
「おい、パトラ、来いよ! 一緒に踊ろうぜ!」
「えっ? いいんですか?」
「さあ、早く来いよ!」
「ええ、喜んで!」
懐かしい想い出が脳裏を過った。
俺とパトラが月明かりに照らされて、牧場で一晩中踊り明かした。
あのとき俺はビールをしこたま飲んで酔っ払っていたから、そう見えたかもしれないけど、あのときパトラは人間の女の子だった。とても可愛い女の子だった。
あれから言えなくなっちまったんだ。犬っころって。
まあ、下僕と言った覚えはあるけど、それって取り敢えず人間扱いだから、犬っころよりマシだよね?
あ~、そういえばパトラのやつ、まだ帰ってきやがらねえ。
おせえぞ。いったい、どうしちまったんだ!
パトラと別れてから三時間余り。いい加減、帰ってきてもいい頃だ。
やっぱ放っとくわけにはいかねえか。
胸騒ぎに追い立てられるように、俺はオークの森めざして走り出した。
■■■
俺はオークの森に分け入った。
懐中電灯の光が地面を移ろう。
一瞬、息を止めて立ち止まった。
光の輪の中に、ぽつんぽつんと浮かび上がるオークの無残に切り裂かれた遺体。
一つ、二つ、三つ、四つ、五つ……。
いずれも斧を片手に血塗れの姿で横たわっている。
殺戮者を迎え撃とうとしたのか、それとも仲間を逃がすための盾となったのか、いずれにせよ、パトラの知らせは間に合わなかったのだ。
勇者は嘘をついた。
初めから最初の襲撃目標をオークの森に定めていたのだ。
俺を欺いて時間稼ぎをするために。
あの野郎ぉ~!
いったい何匹のオークが犠牲になったのか、暗闇の中じゃ見当もつかねえが、女子供の姿が見当たらねえところを見ると、どうやら全滅は避けられたようだ。
パトラ、おまえ、ちゃんと逃げ延びたよなぁ。
あのすばしこいパトラなら、無事に逃げ果せたとは思うけど、サキュバスの洞窟に帰ってこなかったのが気がかりだ。
もう少し探してみるか。
今頃は入れ違いでサキュバスの洞窟に帰ってきているかもしれない。
あいつはあいつで、俺の姿が見えないことに不安を感じているかもしれない。
勇者の次の標的が牝牛ちゃんであれば、やはり捜索を打ち切って、早くサキュバスの洞窟へ戻るべきなのか。
俺は迷った。そして信じた。
パトラが生きていることを神に祈って、踵を返そうとした。
そのとき……。
神は俺を裏切った。
懐中電灯の光の輪の中に、
パトラが……、パトラが背中から血を流して、地面に倒れ伏していた。
牝牛ちゃんの餌を運んできてくれたのだ。
あと俺の夕飯も。ジイサン特製のおにぎりだけど、神様特製おにぎりよりも美味いくらいだ。
俺はジイサンから日用品の入ったバックパックを受け取った。
ここも早晩、勇者に発見されるに違いない。そうなる前に牝牛ちゃんたちを他の場所へ移動させなければ。
でもどこへ移動させたらいいんだ?
脳裏に浮かんだ最初のイメージは、牝牛ちゃんの群れを率いて異世界を放浪する、ジジイと化した俺の姿だった。
杖を握り締め、白い顎鬚を蓄えたその姿は、ユダヤの民を率いるモーゼの姿と瓜二つなんだけど、いくら牝牛ちゃんのためとはいえ、そんな歳になるまで逃亡生活を送らなきゃならねえのかと思うと、ほんと、ため息しか出ねえ~。って言うかさぁ、牝牛って、そんなに長生きしないよね?
ジイサンがいきなりポン! と拳で掌を叩いた。
なんか閃いたようだ。
頭に豆電球は光らなかったけど。
「そうじゃ、いい隠れ場所がある。ここからニ十キロほど先に、”ドラゴンの巣”と呼ばれる場所がある。崖にたくさんの穴が開いていて、そこを小型のドラゴンが巣ごもりに利用するのじゃ。繁殖期はもう終わったはずじゃから、今なら利用できるはずじゃ」
ニ十キロ先かぁ、また随分と遠いな。
ジイサンが地図を広げて場所を確認する。
牝牛ちゃんの足だと八時間くらいか。途中で休憩を取らなきゃならねえから、十時間くれえは見積もらねえと。到着は明日の午前中か。
できれば今夜中にでも移動したいが、何分、牝牛ちゃんは昼行性なので、夜はおねんねタイムなんだよな、これがぁ。まあ、牛は短眠なんで、二、三時間も眠れば事足りるんだけど。
パトラもまだ帰ってこねえし、どうやら出発は数時間後になりそうだ。
「じゃあ、みんなのことは頼んだぞ」
荷車を曳いて帰ってゆくジイサンの背中を見送りつつ、俺は一抹の不安を抑え切れなかった。
■■■
既に陽は傾きかけ、薄暮に星が瞬いている。
俺は洞窟の入り口で体育座りしながら、ぼんやりと考え事に耽っていた。
この洞窟を訪れたのは今日で三度目だ。
一度目はパトラと一緒に、二度目は勇者と一緒に、そして三度目は牝牛ちゃんと一緒に。
そういや、俺、一度目の時は、サキュバスさんを退治するために、この洞窟へやって来たんだよね。
あんときゃ賢者資格取得したばかりで浮かれていたから、サキュバスさんは害獣以外の何者でもなかった。
ダガーナイフ握り締めて、本気で殺そうと思ってたからね、俺……。
そんな俺を、サキュバスさん、快く受け入れてくれて。
相手の立場を理解しようとしないばかりに。
なんてことやらかそうとしたんだ。俺ってやつは。
背後で時折り、牝牛ちゃんの鳴き声に混じって、サキュバスさんの羽音が聞こえてくる。
なんか肩身が狭い感じがして、俺は膝頭に顔を埋めちまった。
こんなときパトラがいたら、寂しい想いなんかせずにすむんだけど。
落ち込んだ俺を励まして、元気づけてくれるはずなんだけど。
牧場で可愛い少女に出会った
僕らは月明かりの下で踊った
カウガール 今夜出かけないか
月明かりの下で踊ろうよ
「おい、パトラ、来いよ! 一緒に踊ろうぜ!」
「えっ? いいんですか?」
「さあ、早く来いよ!」
「ええ、喜んで!」
懐かしい想い出が脳裏を過った。
俺とパトラが月明かりに照らされて、牧場で一晩中踊り明かした。
あのとき俺はビールをしこたま飲んで酔っ払っていたから、そう見えたかもしれないけど、あのときパトラは人間の女の子だった。とても可愛い女の子だった。
あれから言えなくなっちまったんだ。犬っころって。
まあ、下僕と言った覚えはあるけど、それって取り敢えず人間扱いだから、犬っころよりマシだよね?
あ~、そういえばパトラのやつ、まだ帰ってきやがらねえ。
おせえぞ。いったい、どうしちまったんだ!
パトラと別れてから三時間余り。いい加減、帰ってきてもいい頃だ。
やっぱ放っとくわけにはいかねえか。
胸騒ぎに追い立てられるように、俺はオークの森めざして走り出した。
■■■
俺はオークの森に分け入った。
懐中電灯の光が地面を移ろう。
一瞬、息を止めて立ち止まった。
光の輪の中に、ぽつんぽつんと浮かび上がるオークの無残に切り裂かれた遺体。
一つ、二つ、三つ、四つ、五つ……。
いずれも斧を片手に血塗れの姿で横たわっている。
殺戮者を迎え撃とうとしたのか、それとも仲間を逃がすための盾となったのか、いずれにせよ、パトラの知らせは間に合わなかったのだ。
勇者は嘘をついた。
初めから最初の襲撃目標をオークの森に定めていたのだ。
俺を欺いて時間稼ぎをするために。
あの野郎ぉ~!
いったい何匹のオークが犠牲になったのか、暗闇の中じゃ見当もつかねえが、女子供の姿が見当たらねえところを見ると、どうやら全滅は避けられたようだ。
パトラ、おまえ、ちゃんと逃げ延びたよなぁ。
あのすばしこいパトラなら、無事に逃げ果せたとは思うけど、サキュバスの洞窟に帰ってこなかったのが気がかりだ。
もう少し探してみるか。
今頃は入れ違いでサキュバスの洞窟に帰ってきているかもしれない。
あいつはあいつで、俺の姿が見えないことに不安を感じているかもしれない。
勇者の次の標的が牝牛ちゃんであれば、やはり捜索を打ち切って、早くサキュバスの洞窟へ戻るべきなのか。
俺は迷った。そして信じた。
パトラが生きていることを神に祈って、踵を返そうとした。
そのとき……。
神は俺を裏切った。
懐中電灯の光の輪の中に、
パトラが……、パトラが背中から血を流して、地面に倒れ伏していた。
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