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登場人物等紹介【第130話終了時点】

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◆第130話終了時点での登場人物紹介

キッド
 魔導士。ルルー王女に請われて紺の王国の軍師を務めている。緑の王国の宮廷魔導士の身分も継続中。かつて緑の公国に仕えていたが、命令違反の責任を取り、国を追放された。だが、ジャンが緑の公国の公王に即位した際に、命令違反の罪は取り消され、現在は名誉も回復されている。見た目は、痩躯のあまり冴えない外見。ミュウと共に「竜王の試し」をクリアし、竜王の助力を得ている。緑の公国に仕える前は、ミュウやジャンと共に冒険者をしていた。竜王の力を借りた竜王破斬撃やオリジナル魔法ダークマターを操る。

ルルー
 紺の王国の王女。王位継承権第1位。茶色の髪をおさげにした少女。現王はルルーの父であるが、病床に臥しているため、現在国務は王女であるルルーが王に代わって行っている。キッドが緑の公国を追放され山に籠っている時に、何度も直接足を運んで軍師就任を要請。キッドはその熱意に負けて紺の王国の軍師になることを決意した。

ミュウ
 緑の公国の騎士。緑の公国と紺の王国との同盟を契機に、客員将校として紺の王国に派遣されている。キッドの護衛も兼ねている。緑の公国の三英雄の一人でもある。金の髪の美女。美しさと強さと清廉さに加え、少女の可愛さとあどけなさをも秘めている。キッドと共に「竜王の試し」をクリアし、竜王にもその腕を認められている。緑の公国に仕える前は、キッドやジャンと共に冒険者をしていた。

ジャン
 緑の公国の公王。緑の公国の三英雄の一人。赤髪で端正な顔立ちをしている。出自は緑の公国の貴族。かつて、家を離れて、キッドやミュウと共に冒険者をしていたこともある。

ルイセ
 かつては、シャドウウィンドと呼ばれる伝説級の暗殺者だった。暗殺者時代にキッドとミュウに素顔を見られて暗殺者は廃業。その後、食堂でウェイトレスをしていたところ、キッドにスカウトされ半ば無理やり紺の王国の軍師補佐の任を与えられた。二刀流の剣と魔法の腕はどちらも一流。漆黒のような黒髪に、同じ瞳の色をした切れ長の目の美女。

ベリル
 元紫の王国の王。現在は、紺の王国の侯爵となり、紺領(旧紫の王国の領土)を治めている。

ソード
 元黒の帝国の四天王の一人。「帝国の剣」の二つ名を持つ。短い黒髪で精悍な顔をした大男。優れた剣の腕だけでなく、卓越した指揮能力をも有している。黒の帝国崩壊後はエイミと共に紺の王国に仕えている。

エイミ
 元黒の帝国の四天王の一人。「帝国の魔女」の二つ名で呼ばれていた。長い黒髪で長身の女。優れた魔法の力だけでなく、剣技、軍隊指揮、政治、外交などに関しても高い能力を有している。黒の帝国崩壊後はソードと共に紺の王国に仕えている。

フェルズ
 黒の帝国の四天王の一人。「堕とす者」の二つ名を持つ。一騎打ちでは無敗を誇る。風貌は長い金髪の優男。ジャンとの一騎打ちに敗北し、黒の帝国崩壊後は緑の公国のジャンに仕えている。

ジェイド
 黒の帝国の四天王の一人。「ダブルキャスト」の二つ名を持つ。生まれつき白髪の男。世界で唯一の同時魔法の使い手。紺の王国との戦争時に、キッドと戦い戦死。

ガイウス
 黒の帝国の皇帝。黒の王国の王として即位したが、即位後、自国を黒の帝国へと改名し、自身も皇帝を名乗り、周辺国への侵攻を開始した。紺の王国及び緑の公国との戦いで戦死。

レリアナ
 白の聖王国の聖王。年齢は二十歳を超えたばかり。赤みを帯びた茶色の長い髪、淡い碧の瞳、ピンクがかった白い肌の女性。先代の聖王の退位に伴い、新たに天啓を受けて聖王として即位して間もない。元々は下級貴族の三女。青の王国との戦いの中、金色に輝く霊子を発現させ、聖王としての力を覚醒しつつある。

グレイ
 白の聖王国の三本の矢の一人。浅黒い肌で2メートル近い巨躯の男。年齢は20代後半で、金の短髪に、野性的な顔立ち。白の聖王国では敵がいないほどの剣士。ルブルックに討たれそうになったフィーユを救おうとした際に、サーラに斬られ、左腕を失った。現在はなくした左腕には義手を装着している。

ティセ
 白の聖王国の三本の矢の一人。年齢は20代前半。オレンジ色に近いような明るい茶色の髪を後ろで一つにまとめている。女性にしては背が高く、体もしなやかな筋肉で包まれている。顔だちは年齢よりも幼く見えるが、可愛さと美しさを備えた美女。魔法と体術を組み合わせた技が得意。

フィーユ
 白の聖王国の三本の矢の一人。皆からはフィーと呼ばれている。年齢は12歳だが、身長は年齢よりも小柄。長い黒髪を両サイドでそれぞれまとめて垂らしている。大きな黒い目が印象的で見た目は愛らしい少女だが、実はキッドも舌を巻くほどの魔力量を有した魔導士。

ロムス
 白の聖王国の将軍。先代の聖王の頃からその補佐として働いていた。青の王国軍との最初の戦闘で戦死。

ライニール
 白の聖王国の将軍。ロムス亡き後、聖王国軍の指揮を執っている。

レイナルド
 白の聖王国の騎士団長。

ルージュ
 紅の髪と紅の瞳を持つ美女。赤の王国の宮廷魔導士にして軍師。伝説の四色ししきの魔導士の一人である赤の導士と呼ばれている。竜王の試しをクリアし、竜王破斬撃を使用することができる。竜王破斬撃のほかに、魔貫紅弾というオリジナル魔法を有している。

ラプト
 ルージュに取り立てられて赤の王国の将となった剣士。180cmを超える体躯の男で、袖の短い服からのぞく腕はまるで鋼のよう。長い黒髪は無造作に伸び、前髪も片目が隠れるほど伸びている。隠れていない切れ長の目は鋭く、黒い瞳の中には野性味とともに知性の光も灯っている。大剣並の長さの二本の剣を二刀流で操る。竜王の試しをクリアしたことで、竜王の霊子で身体を覆い、強力な魔力耐性を得ている。

マゼンタ
 赤の王国の女王。年齢は40歳を超えているはずだが、見た目は20代後半。髪は赤紫色で長く、大きな瞳の色は黒。

ゾルゲ
 赤の王国の宰相。白髪で顔に深い皺を刻んだ初老の男。赤の王国内の青の王国侵攻派筆頭で、ルージュとは方針を異にしている。

ルブルック
 青の王国の軍師。四色ししきの魔導士の一人、青の導士と呼ばれている。青みがかった黒髪に、青い目。
 竜王とは別の竜である海王の試しを突破し、その力を借りた海王波斬撃を使うことができる。それ以外にも、霊子を魔力に変換することを阻害し、魔法を使えない空間を生み出す結界領域というオリジナル魔法を使うほか、魔導砲という飛び道具も使用する。キッドとルイセとの戦いの際に、崩れた崖の下敷きとなって生死不明となっていたが、その間は仮面を付け修羅として、セオドルと共に各地を回っていた。

修羅
 仮面をつけて姿を隠した青の王国の兵士。セオドルと共に国を離れて各国を回っていた。その正体は青の導士ルブルック。

サーラ
 黒く長い髪をした青の王国の騎士。騎士団の中ではくすぶっていたが、ルブルックに見いだされてその護衛役となる。脚力に優れ、踏み込み速度なら神速を使うミュウ以上。キッドとルイセとの戦いの際に、ルブルックと共に崩れた崖の下敷きとなった。

黒騎士
 黒衣の鎧を纏った青の王国の騎士。

ライゼル
 青の王国の王だったが、セオドルの手のものにより暗殺される。

セオドル
 青の王国の第一王子。金の髪をした優男。貴公子然たる容姿と雰囲気を有している。

レオンハルト
 青の王国の第二王子。

サイラス
 青の王国の将軍。第二王子レオンハルトの腹心の一人。


◆第130話終了時点での国の紹介

紺の王国
 島の北側、西よりの中央付近に位置する国。東に赤の王国、西に緑の公国、南西に城の聖王国が存在している。当初は小国であったが、紫の王国、そして黒の帝国の半分の領地を得て、赤・青・白といった大国に対抗できる国になりつつある。
 緑の公国とは同盟を結び、白の聖王国とは不戦協定を結んでいる。
 なお、以前からの紺の王国の領地を紺領、旧紫の王国の領地を紫領、旧黒の帝国領を黒紺領と呼んでいる。

緑の公国
 王族による世襲の統治をよしとしない貴族達によって興った国。島の北西部に位置する。東に紺の王国、南に白の聖王国が存在している。
 緑の公国では、貴族会議で選ばれた貴族が公王となるが、世襲はしない。現在の公王はジャン。公王が退いた場合、新たな公王が貴族会議にて選出される。紺の王国とは同盟を結んでいる。

黒の帝国
 島の北西地域に存在した大国。もともと、黒の王国であったが、現在の皇帝が王に即位した後、黒の帝国を名乗り、周辺地域に侵攻を開始した。それが契機となり、今の戦乱の時代が訪れることとなった。紺の王国・緑の公国の同盟軍の前に敗れ、帝国は崩壊。現在その領地は、紺の王国と緑の公国とに分割されて統治されている。

白の聖王国
 島の南西にある大国。世襲制ではなく、神の啓示を受けたものが聖王として代々即位している。現在の聖王はレリアナ。

赤の王国
 島の北東にある大国。女王マゼンタが治めている。青の王国と不戦協定を結んでいた。

青の王国
 島の南東にある大国。赤の王国と不戦協定を結んでいた。
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