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第3話 ウェイトレスは暗殺者
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店の裏手にある薄暗い路地へと連れてこられたキッドは、ウェイトレス姿の暗殺者と対峙することになった。魔導士の彼にとって、それは一瞬の判断が生死を分ける、決して油断のできない間合いだった。もし相手がその気になれば、キッドに逃れる術はない。
そんな緊張感の中で、キッドは慎重に口を開いた。
「なぜこんなところでウェイトレスをやっている? 暗殺か?」
「はい、給仕です」
(やはりか。だからこそ、この姿で潜んでいたんだろう。俺も彼女が暗殺者だとはまるで気づかなかった。顔を見るまでは、完全に普通のウェイトレスだと思っていた。……恐るべき技量だ。それにしても、ターゲットは誰だ? まさかルルー王女や王族関係者ではあるまいな?)
暗殺者が自らのターゲットを明かすとは思えない。しかし、キッドとしては確かめずにはいられなかった。もし、この暗殺者が隣国の紫の王国から依頼を受け、王女を狙っているのならば、戦う覚悟を決めるしかない。たとえ相手が、自分と、公国最強の騎士と言われるミュウとで二人がかりで戦い、ようやく退けたほどの強敵であったとしても。
「暗殺対象は?」
「対象客ですか? そうですね。この街の人間全員でしょうか。あ、ほかの街から来た旅人も含まれますね」
「――――!?」
まさか本当に答えるとは思っていなかった。だが、そのあまりに淡々とした返答に、キッドは戦慄を覚える。内容もさることながら、何より恐ろしいのは、その無機質な口調だった。この暗殺者は、客にメニューについて尋ねられたウェイトレスが答えるかのようにごく自然に、この恐るべき内容を口にしたのだ。
(街の人間全員、そして訪れる者さえ皆殺しにするつもりなのか!? シャドウウィンドとはいえ、それが本当に可能なのか? ……いや、彼女の冷静すぎる口調を聞けば、これは単なる自信ではないことはわかる。この女なら本当にやり遂げてしまうかもしれない。しかし、そんなことをして、何の得があるというのだろうか? 王都で混乱を引き起こすためか? そもそも誰がそんなことを依頼したんだ? 黒の帝国ほどの戦力があれば、こんな手を使う必要もないだろう。最も可能性があるのは紫の王国だが、俺の知る限り、あの国の王がこんな卑劣な手段を用いるとは考えにくい……)
キッドの思考は迷宮に迷い込んだかのように堂々巡りを続け、答えにたどりつけないでいた。
さすがに依頼主までは答えないだろうと思いつつも、彼はもう一度問いかけることにした。
「……誰に頼まれたんだ?」
「誰に? そうですね……、店長でしょうか?」
(な、なんだと!? この店の店長が、王都での大量殺人を目論んでいるというのか!? 理解不能だ!)
彼女の言葉は嘘や冗談のようには思えなかった。それだけに、余計にキッドは混乱してしまう。
「一体、何が目的でそんなことを?」
「…………? 自分の料理を多くの人に食べてもらいたいからではないでしょうか?」
暗殺者は首をかしげ、疑念のない素直な表情で答えた。そのあまりの無垢さに、キッドは言葉を失い、ただ呆然と彼女を見つめた。
「…………」
「…………」
沈黙が二人の間に漂う。まるで空気が凍りついたかのような静寂の中、キッドは次第に、自分が何か大きな誤解をしているのではないかと気づき始めた。
「……もしかして、本当にこの店でただのウェイトレスをしているのか?」
「ですから、最初からそう言っているではないですか」
その瞬間、キッドが先ほどまで感じていた恐怖が、まるで蜃気楼のように消え去り、代わりに自分の勘違いに対する恥ずかしさが胸に込み上げてきた。
「……すまない。どうやら俺の思い違いだったようだ、シャドウ――」
「その名前で呼ぶのはやめてください」
彼女は鋭く指先を伸ばし、キッドの言葉を制した。その指が彼の唇に触れた瞬間、キッドはその指から氷のような冷たさではなく、人間らしい温かさを感じた。
「その名前はとうの昔に捨てました。今の私はただのルイセです」
「ルイセ……本当の名前か?」
「ええ」
暗殺者が自分の本名を名乗る――それは、普通ならあり得ないことだった。しかし、逆に言えば、目の前いる彼女は、もう暗殺者でなく、ただのウェイトレスであることの証明でもあった。
キッドは、ようやく彼女が本当に何一つ嘘を言っていないことに気づいた。
「……もう暗殺はやっていないのか?」
「はい」
「どうして?」
「おかしなことを聞くんですね。あなた達に姿を見られて、仕事にも失敗したからではないですか」
確かに、キッドとミュウがシャドウウィンドを撃退して以来、彼女が暗殺を行ったという話は耳にしていなかった。撃退したといっても、相手に致命傷どころか、まともな傷さえ与えておらず、本当にただ追い返すのに成功しただけだったので、キッドはシャドウウィンドが沈黙し続けることを不思議には思っていた。
「……そっちの世界では、一度仕事に失敗すると、もう暗殺はできないのか?」
「確かに、失敗すれば評判は下がり、仕事はしにくくなります。でも、それ以上に、あなたに姿隠しの魔法を破られ、顔を見られてしまったことが問題です。私は敵が多いですからね。私を始末して名を上げようする者は無数にいます。素顔を見られた暗殺者なんて、もう裏での仕事はできませんよ」
「なるほど……あ」
キッドはうなずきかけたが、思いとどまった。確かに、キッドもミュウもシャドウウィンドの顔を見ていたが、よく考えればその素顔については誰にも話していない。ましてや、本来行うべき指名手配さえかけていなかったのだ。
「すまない。俺もミュウも、お前の素顔や、実は女だったってことも、誰にも言ってないんだ」
「……え?」
二人は顔を見合わせた。
沈黙が流れ、しばしの間、時間が止まったように感じられた後、ルイセがよく見れば小さくて可愛らしいその口を開く。
「なぜですか?」
「忘れていたというか、思いつかなかったというか……。いや、違うか。あの時、俺達はお前を撃退したが、勝ったとは思っていなかった。次に戦った時には決着をつける。その時までは誰にも邪魔されたくない……そう思ったんだな」
キッドの言葉は、彼の心の底からの素直な思いだった。
「…………」
ルイセはキッドの言葉を静かに受け止め、じっと彼の目を見つめ続けた。
かつて戦った時、その瞳はまるで氷の刃のように冷たく、鋭かった。しかし今、キッドの目には彼女の瞳には温かな光が宿っているように見えた。
「だから、安心しろ、お前の素顔を知っている人間はこの世に二人しかいない」
「……つまり、その二人さえいなくなれば、私の顔を知る者はいないということですね」
その言葉に、ルイセの瞳は温かな光を失った。暗殺者としての本能が、彼女の心の奥底で静かに目覚めようとした瞬間――
「そうか! 俺とミュウしか知らないのか! だったら大丈夫だ!」
キッドは突然、満面の笑みを浮かべ、何の前触れもなくルイセの腕を掴んだ。
「――――!!」
ルイセは驚愕した。こんなにも簡単に腕を掴まれるのは、彼女にとって初めてのことだった。
普段なら、少しでも危険を感じれば、彼女の体は反射的に動き、相手の攻撃をかわすことができる。ウェイトレスとしての仕事中に、スケベな客達のボディタッチをことごとくかわしてきたのも、その反射的な能力があったからだ。
しかし今、彼女はまるで動けなかった。それは、キッドから一切の敵意が感じられなかったからだ。
「一緒に来てくれ」
キッドは躊躇なく彼女の腕を引き、ルイセはその力に抗わず、自然と足を進めた。
彼女の力は決して強くはないが、魔導士であるキッドもまた、特別に力があるわけではない。ルイセが本気で抵抗しようと思えば、キッドの腕を捻り上げることも、その場に組み伏せることもできた。しかし、今の彼女は、何故かその気持ちを抱くことができなかった。
(……どこに連れて行く気か知りませんが、……まぁいいでしょう)
彼女自身、そんな考えがよぎったことに少し驚いた。
だが、その驚き以上に、キッドの手から伝わる温もりが心に響き、彼女はそのまま彼に身を任せた。それは、ルイセが久しく感じていなかった人間の温かさだったから、今は振りほどきたくないと、暗殺者だった女はつい思ってしまっていた。
(素顔をバラされなかったことに対する貸しがあります。その貸しを返すくらいのことはしましょう)
ルイセはキッドに腕を引っ張られながら、その先に何が待っているのかを思い描く。
(一体、何を私に頼むつもりなのか……。ああ、そうか。私に頼むことなんて、よく考えたら一つしかありませんでしたね。……いいですよ、始末したい相手がいるのなら、その望み叶えてあげましょう)
ルイセは、すぐに自分が必要とされるのが、暗殺以外ほかにないことをすぐに思い出していた。
そんな緊張感の中で、キッドは慎重に口を開いた。
「なぜこんなところでウェイトレスをやっている? 暗殺か?」
「はい、給仕です」
(やはりか。だからこそ、この姿で潜んでいたんだろう。俺も彼女が暗殺者だとはまるで気づかなかった。顔を見るまでは、完全に普通のウェイトレスだと思っていた。……恐るべき技量だ。それにしても、ターゲットは誰だ? まさかルルー王女や王族関係者ではあるまいな?)
暗殺者が自らのターゲットを明かすとは思えない。しかし、キッドとしては確かめずにはいられなかった。もし、この暗殺者が隣国の紫の王国から依頼を受け、王女を狙っているのならば、戦う覚悟を決めるしかない。たとえ相手が、自分と、公国最強の騎士と言われるミュウとで二人がかりで戦い、ようやく退けたほどの強敵であったとしても。
「暗殺対象は?」
「対象客ですか? そうですね。この街の人間全員でしょうか。あ、ほかの街から来た旅人も含まれますね」
「――――!?」
まさか本当に答えるとは思っていなかった。だが、そのあまりに淡々とした返答に、キッドは戦慄を覚える。内容もさることながら、何より恐ろしいのは、その無機質な口調だった。この暗殺者は、客にメニューについて尋ねられたウェイトレスが答えるかのようにごく自然に、この恐るべき内容を口にしたのだ。
(街の人間全員、そして訪れる者さえ皆殺しにするつもりなのか!? シャドウウィンドとはいえ、それが本当に可能なのか? ……いや、彼女の冷静すぎる口調を聞けば、これは単なる自信ではないことはわかる。この女なら本当にやり遂げてしまうかもしれない。しかし、そんなことをして、何の得があるというのだろうか? 王都で混乱を引き起こすためか? そもそも誰がそんなことを依頼したんだ? 黒の帝国ほどの戦力があれば、こんな手を使う必要もないだろう。最も可能性があるのは紫の王国だが、俺の知る限り、あの国の王がこんな卑劣な手段を用いるとは考えにくい……)
キッドの思考は迷宮に迷い込んだかのように堂々巡りを続け、答えにたどりつけないでいた。
さすがに依頼主までは答えないだろうと思いつつも、彼はもう一度問いかけることにした。
「……誰に頼まれたんだ?」
「誰に? そうですね……、店長でしょうか?」
(な、なんだと!? この店の店長が、王都での大量殺人を目論んでいるというのか!? 理解不能だ!)
彼女の言葉は嘘や冗談のようには思えなかった。それだけに、余計にキッドは混乱してしまう。
「一体、何が目的でそんなことを?」
「…………? 自分の料理を多くの人に食べてもらいたいからではないでしょうか?」
暗殺者は首をかしげ、疑念のない素直な表情で答えた。そのあまりの無垢さに、キッドは言葉を失い、ただ呆然と彼女を見つめた。
「…………」
「…………」
沈黙が二人の間に漂う。まるで空気が凍りついたかのような静寂の中、キッドは次第に、自分が何か大きな誤解をしているのではないかと気づき始めた。
「……もしかして、本当にこの店でただのウェイトレスをしているのか?」
「ですから、最初からそう言っているではないですか」
その瞬間、キッドが先ほどまで感じていた恐怖が、まるで蜃気楼のように消え去り、代わりに自分の勘違いに対する恥ずかしさが胸に込み上げてきた。
「……すまない。どうやら俺の思い違いだったようだ、シャドウ――」
「その名前で呼ぶのはやめてください」
彼女は鋭く指先を伸ばし、キッドの言葉を制した。その指が彼の唇に触れた瞬間、キッドはその指から氷のような冷たさではなく、人間らしい温かさを感じた。
「その名前はとうの昔に捨てました。今の私はただのルイセです」
「ルイセ……本当の名前か?」
「ええ」
暗殺者が自分の本名を名乗る――それは、普通ならあり得ないことだった。しかし、逆に言えば、目の前いる彼女は、もう暗殺者でなく、ただのウェイトレスであることの証明でもあった。
キッドは、ようやく彼女が本当に何一つ嘘を言っていないことに気づいた。
「……もう暗殺はやっていないのか?」
「はい」
「どうして?」
「おかしなことを聞くんですね。あなた達に姿を見られて、仕事にも失敗したからではないですか」
確かに、キッドとミュウがシャドウウィンドを撃退して以来、彼女が暗殺を行ったという話は耳にしていなかった。撃退したといっても、相手に致命傷どころか、まともな傷さえ与えておらず、本当にただ追い返すのに成功しただけだったので、キッドはシャドウウィンドが沈黙し続けることを不思議には思っていた。
「……そっちの世界では、一度仕事に失敗すると、もう暗殺はできないのか?」
「確かに、失敗すれば評判は下がり、仕事はしにくくなります。でも、それ以上に、あなたに姿隠しの魔法を破られ、顔を見られてしまったことが問題です。私は敵が多いですからね。私を始末して名を上げようする者は無数にいます。素顔を見られた暗殺者なんて、もう裏での仕事はできませんよ」
「なるほど……あ」
キッドはうなずきかけたが、思いとどまった。確かに、キッドもミュウもシャドウウィンドの顔を見ていたが、よく考えればその素顔については誰にも話していない。ましてや、本来行うべき指名手配さえかけていなかったのだ。
「すまない。俺もミュウも、お前の素顔や、実は女だったってことも、誰にも言ってないんだ」
「……え?」
二人は顔を見合わせた。
沈黙が流れ、しばしの間、時間が止まったように感じられた後、ルイセがよく見れば小さくて可愛らしいその口を開く。
「なぜですか?」
「忘れていたというか、思いつかなかったというか……。いや、違うか。あの時、俺達はお前を撃退したが、勝ったとは思っていなかった。次に戦った時には決着をつける。その時までは誰にも邪魔されたくない……そう思ったんだな」
キッドの言葉は、彼の心の底からの素直な思いだった。
「…………」
ルイセはキッドの言葉を静かに受け止め、じっと彼の目を見つめ続けた。
かつて戦った時、その瞳はまるで氷の刃のように冷たく、鋭かった。しかし今、キッドの目には彼女の瞳には温かな光が宿っているように見えた。
「だから、安心しろ、お前の素顔を知っている人間はこの世に二人しかいない」
「……つまり、その二人さえいなくなれば、私の顔を知る者はいないということですね」
その言葉に、ルイセの瞳は温かな光を失った。暗殺者としての本能が、彼女の心の奥底で静かに目覚めようとした瞬間――
「そうか! 俺とミュウしか知らないのか! だったら大丈夫だ!」
キッドは突然、満面の笑みを浮かべ、何の前触れもなくルイセの腕を掴んだ。
「――――!!」
ルイセは驚愕した。こんなにも簡単に腕を掴まれるのは、彼女にとって初めてのことだった。
普段なら、少しでも危険を感じれば、彼女の体は反射的に動き、相手の攻撃をかわすことができる。ウェイトレスとしての仕事中に、スケベな客達のボディタッチをことごとくかわしてきたのも、その反射的な能力があったからだ。
しかし今、彼女はまるで動けなかった。それは、キッドから一切の敵意が感じられなかったからだ。
「一緒に来てくれ」
キッドは躊躇なく彼女の腕を引き、ルイセはその力に抗わず、自然と足を進めた。
彼女の力は決して強くはないが、魔導士であるキッドもまた、特別に力があるわけではない。ルイセが本気で抵抗しようと思えば、キッドの腕を捻り上げることも、その場に組み伏せることもできた。しかし、今の彼女は、何故かその気持ちを抱くことができなかった。
(……どこに連れて行く気か知りませんが、……まぁいいでしょう)
彼女自身、そんな考えがよぎったことに少し驚いた。
だが、その驚き以上に、キッドの手から伝わる温もりが心に響き、彼女はそのまま彼に身を任せた。それは、ルイセが久しく感じていなかった人間の温かさだったから、今は振りほどきたくないと、暗殺者だった女はつい思ってしまっていた。
(素顔をバラされなかったことに対する貸しがあります。その貸しを返すくらいのことはしましょう)
ルイセはキッドに腕を引っ張られながら、その先に何が待っているのかを思い描く。
(一体、何を私に頼むつもりなのか……。ああ、そうか。私に頼むことなんて、よく考えたら一つしかありませんでしたね。……いいですよ、始末したい相手がいるのなら、その望み叶えてあげましょう)
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