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第2話 異世界召喚
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再び意識を取り戻した時、二人は見知らぬ場所に倒れていた。今まで眠りとも気絶ともつかない状態にあったものの、二人の頭は寝起きのような不確かな感覚ではなく、覚醒時のしっかりとした意識を持っていた。
二人は上体を起こし、その意識をもって辺りを見回す。
そこは学校の体育館ほどの広さはある広間。床には厚く柔らかな真紅の絨毯が敷き詰められていて、まるで綿の海に浮かんでいるかのようだった。
だが、その絨毯は椎名と丈のいる場所だけ違う施しがされていた。そこには魔法陣のような奇妙な文様が──あれば呪術的な雰囲気が出たのだろうが、二人の足下に広がっていたのはピンクのハートマーク。そのハートの真ん中あたりに二人が倒れているのだ。
また、ハートを左右には、海軍の白い軍服のような衣装で正装した人々が一列ずつ並んでいる。彼らは困惑気味の表情を浮かべ口々に独りごちていた。
「一人じゃなかったのか」
「どうして二人もいるんだ?」
互いに顔を見合わせ混乱していた二人にも、周りの人間が自分達のことでざわめいているということくらいは理解できた。
「静まりなさい。客人に対して失礼でありましょう」
ざわめきの中、鈴の音のような可愛らしさを持ちつつ、それでいて凛としたどこか威厳を感じさせる女性の声が響き渡った。その一声で辺りは水を打ったように静まり返る。
椎名と丈は声の主に注目した。
その声を発したのは、絨毯に描かれたハートの先端から真っ直ぐ伸びた先にある王座に座した、まだ若い女性。
その女性は絵本の王女様のような豪華できらびやかな衣装を身にまとっていた。
世の中には、ブランド物を身につけているものの、それらを着ているというよりもむしろ着られているといった感が否めない女性が少なからずいるが、彼女には全くそういったところがなかった。その華美な衣装が少しも嫌味でなく、彼女の麗しさと気品を際立たせるために生まれてきたのだと誰しもに思わせる程なのだ。
しかし、目を引くのは衣装ばかりではない。彼女の髪──それは空の色よりも澄んだ青色。もしそのような髪をした人間が街を歩いていれば、その奇異さが目を引くだろうが、不思議なことに彼女からはそのような違和感を感じはしなかった。彼女ならばさもありなん、そんなふうに納得させられてしまう程にマッチしている。
そして、今、彼女は髪と同じ色の澄んだ青い瞳で椎名と丈を見つめている。
「我が『青の国』へよく来て下さいました、異世界の方々。私はこの国の女王、エレノアと申します。まずは、あなた方をこちらの都合で、あなた方の世界からこの世界に無理にお呼び立てした非礼をお詫びします」
鍵盤から紡ぎ出される軽やかな音色を思わせる声に、椎名はただ聞き惚れた。
彼女のはっした言葉の中の意味不明な単語を問う理性は冬眠中。
「あなた方のお名前をお教え願えますか?」
訳のわからない不安感をそれだけで拭い去ってくれるような優しげな言葉。それを受け、丈は自分が上半身だけ起こした姿勢で座っているのに気づいて立ち上がる。
「……私は霧島丈。お呼びになる時はジョーだけで結構です」
丈は戸惑いながらも冷静であれと自身に言い聞かせるだけの力を持った男であった。目の前の人間がかなり高貴な人間であると理解すると、失礼にならないような受け答えくらいはこんな状況下でもしてみせる。
だが、椎名の方は女王の美しさにぽーっとしているだけ。見かねた椎名が代わりに返答する。
「こちらは片桐椎名」
いまだエレノアの魅力に引き込まれたまま座っている椎名を、丈は膝でつっついてやる。それでようやく我に帰った椎名は慌てて立ち上がった。
「片桐椎名です。シーナと呼んでください」
その言葉に、エレノア女王は優雅に一つ頷く。
「ジョー殿、そしてシーナ殿。現在我が国は『緑の国』『白の国』という大国の脅威に晒されております。この窮地を脱するには救世主となる戦士──つまり、あなた方のお力が必要なのです。どうか我らのためにその力をお貸し下さい」
「ちょっとお待ちください。いきなりそのようなことを言われましても……。そもそも、ここは一体どこなのですか? 青の国と言われても私には何のことだか……」
「簡単に申しますと、この世界はジョー殿から見れば異世界ということになります。そしてこの地は、その異世界の中に存在する国の中の一つである青の国です」
「……異世界ですか」
狐につままれたような顔の丈が半信半疑といった呟きを漏らす。
「ルフィーニ」
「はっ」
女王が傍らに立つ女性に声をかけると、その者が一歩前に出た。今まで女王の麗しさの陰に隠れてその存在にさえ気がつかなかったが、ルフィーニと呼ばれたその女性もまた魅力的な女性だった。タイプとしては、お淑やかで非常に女性的なエレノア女王とは正反対のボーイッシュな感じの娘(こ)。髪は茶色のショートで額にバンダナを巻いている。黒くて大きな目が印象的で、殺伐として雰囲気を持つものの顔にはまだ少女のあどけなさのようなものが残っている。
「ジョー殿、シーナ殿。詳しいことは、我が国の騎士であるこのルフィーニがお話しいたします」
エレノアは天使の様な笑顔を二人に向けた後、ルフィーニに命じる。
「ルフィーニ、もう一機ラブリオンを用意せねばなりません。その様子をお二人にお見せして」
部下に対する時のその顔は、それまでの天使から一変してワルキューレのような凛々しさをみせる。だが、そのどちらにも共通することがある。それはどちらもただ純粋に美しいということ。
「はい。かしこまりました」
ルフィーニはエレノア女王に敬礼すると、ハートマークの方へ進み出た。
(おおっ、女王様も綺麗だったけど、この娘もいいぞ。野生的な美しさっていうのかなぁ、そういうのを感じるぞ)
「この国の騎士にして、ラブリオン隊の隊長を務めておりますルフィーニです。よろしく」
マニキュアも指輪もつけていないナチュラルな美しさを持った右手が差し出された。
(ををっ、その可愛いおててを握ってもいいってか!)
感激し噎(むせ)び泣きしかける椎名だが、ふと重要なことに気づいた。その手は自分ではなく丈の方へ向けられているということに。
「ジョーです。こちらこそよろしく」
自然な感じで丈がルフィーニの手を握り返した。その隣で、椎名は遊んでいた玩具を取り上げられた子供のような顔でそれを見やる。
ルフィーニは丈との握手を終えると椎名の方に向きを変え、再び手を差し出した。椎名の表情がパッと明るく晴れ晴れしたものに変わり、ルフィーニの手を両手でぎゅっと握り締める。
(ジョーの次っていうのはちょっと気に入らないけど、こんな可愛い娘の手を握れるなんて幸せだなぁ)
浮かれる椎名は何を言っていいのかもわからなくなっている。
「俺、シーナって言います。えっと、年は十六歳で血液型はO型。趣味は……」
「くだらんことを言うな」
ポカッ
「いてっ。何すんだよ」
丈に頭を小突かれた拍子にルフィーニの手を離してしまい、椎名は左手で頭を押さえながら不機嫌な顔を丈に向けた。
「そ、それでは格納庫にご案内しますのでついて来て下さい。お話は歩きながらいたしましょう」
気を使って二人の仲を取り持つように言って、ルフィーニは二人を連れて歩み出した。
二人は上体を起こし、その意識をもって辺りを見回す。
そこは学校の体育館ほどの広さはある広間。床には厚く柔らかな真紅の絨毯が敷き詰められていて、まるで綿の海に浮かんでいるかのようだった。
だが、その絨毯は椎名と丈のいる場所だけ違う施しがされていた。そこには魔法陣のような奇妙な文様が──あれば呪術的な雰囲気が出たのだろうが、二人の足下に広がっていたのはピンクのハートマーク。そのハートの真ん中あたりに二人が倒れているのだ。
また、ハートを左右には、海軍の白い軍服のような衣装で正装した人々が一列ずつ並んでいる。彼らは困惑気味の表情を浮かべ口々に独りごちていた。
「一人じゃなかったのか」
「どうして二人もいるんだ?」
互いに顔を見合わせ混乱していた二人にも、周りの人間が自分達のことでざわめいているということくらいは理解できた。
「静まりなさい。客人に対して失礼でありましょう」
ざわめきの中、鈴の音のような可愛らしさを持ちつつ、それでいて凛としたどこか威厳を感じさせる女性の声が響き渡った。その一声で辺りは水を打ったように静まり返る。
椎名と丈は声の主に注目した。
その声を発したのは、絨毯に描かれたハートの先端から真っ直ぐ伸びた先にある王座に座した、まだ若い女性。
その女性は絵本の王女様のような豪華できらびやかな衣装を身にまとっていた。
世の中には、ブランド物を身につけているものの、それらを着ているというよりもむしろ着られているといった感が否めない女性が少なからずいるが、彼女には全くそういったところがなかった。その華美な衣装が少しも嫌味でなく、彼女の麗しさと気品を際立たせるために生まれてきたのだと誰しもに思わせる程なのだ。
しかし、目を引くのは衣装ばかりではない。彼女の髪──それは空の色よりも澄んだ青色。もしそのような髪をした人間が街を歩いていれば、その奇異さが目を引くだろうが、不思議なことに彼女からはそのような違和感を感じはしなかった。彼女ならばさもありなん、そんなふうに納得させられてしまう程にマッチしている。
そして、今、彼女は髪と同じ色の澄んだ青い瞳で椎名と丈を見つめている。
「我が『青の国』へよく来て下さいました、異世界の方々。私はこの国の女王、エレノアと申します。まずは、あなた方をこちらの都合で、あなた方の世界からこの世界に無理にお呼び立てした非礼をお詫びします」
鍵盤から紡ぎ出される軽やかな音色を思わせる声に、椎名はただ聞き惚れた。
彼女のはっした言葉の中の意味不明な単語を問う理性は冬眠中。
「あなた方のお名前をお教え願えますか?」
訳のわからない不安感をそれだけで拭い去ってくれるような優しげな言葉。それを受け、丈は自分が上半身だけ起こした姿勢で座っているのに気づいて立ち上がる。
「……私は霧島丈。お呼びになる時はジョーだけで結構です」
丈は戸惑いながらも冷静であれと自身に言い聞かせるだけの力を持った男であった。目の前の人間がかなり高貴な人間であると理解すると、失礼にならないような受け答えくらいはこんな状況下でもしてみせる。
だが、椎名の方は女王の美しさにぽーっとしているだけ。見かねた椎名が代わりに返答する。
「こちらは片桐椎名」
いまだエレノアの魅力に引き込まれたまま座っている椎名を、丈は膝でつっついてやる。それでようやく我に帰った椎名は慌てて立ち上がった。
「片桐椎名です。シーナと呼んでください」
その言葉に、エレノア女王は優雅に一つ頷く。
「ジョー殿、そしてシーナ殿。現在我が国は『緑の国』『白の国』という大国の脅威に晒されております。この窮地を脱するには救世主となる戦士──つまり、あなた方のお力が必要なのです。どうか我らのためにその力をお貸し下さい」
「ちょっとお待ちください。いきなりそのようなことを言われましても……。そもそも、ここは一体どこなのですか? 青の国と言われても私には何のことだか……」
「簡単に申しますと、この世界はジョー殿から見れば異世界ということになります。そしてこの地は、その異世界の中に存在する国の中の一つである青の国です」
「……異世界ですか」
狐につままれたような顔の丈が半信半疑といった呟きを漏らす。
「ルフィーニ」
「はっ」
女王が傍らに立つ女性に声をかけると、その者が一歩前に出た。今まで女王の麗しさの陰に隠れてその存在にさえ気がつかなかったが、ルフィーニと呼ばれたその女性もまた魅力的な女性だった。タイプとしては、お淑やかで非常に女性的なエレノア女王とは正反対のボーイッシュな感じの娘(こ)。髪は茶色のショートで額にバンダナを巻いている。黒くて大きな目が印象的で、殺伐として雰囲気を持つものの顔にはまだ少女のあどけなさのようなものが残っている。
「ジョー殿、シーナ殿。詳しいことは、我が国の騎士であるこのルフィーニがお話しいたします」
エレノアは天使の様な笑顔を二人に向けた後、ルフィーニに命じる。
「ルフィーニ、もう一機ラブリオンを用意せねばなりません。その様子をお二人にお見せして」
部下に対する時のその顔は、それまでの天使から一変してワルキューレのような凛々しさをみせる。だが、そのどちらにも共通することがある。それはどちらもただ純粋に美しいということ。
「はい。かしこまりました」
ルフィーニはエレノア女王に敬礼すると、ハートマークの方へ進み出た。
(おおっ、女王様も綺麗だったけど、この娘もいいぞ。野生的な美しさっていうのかなぁ、そういうのを感じるぞ)
「この国の騎士にして、ラブリオン隊の隊長を務めておりますルフィーニです。よろしく」
マニキュアも指輪もつけていないナチュラルな美しさを持った右手が差し出された。
(ををっ、その可愛いおててを握ってもいいってか!)
感激し噎(むせ)び泣きしかける椎名だが、ふと重要なことに気づいた。その手は自分ではなく丈の方へ向けられているということに。
「ジョーです。こちらこそよろしく」
自然な感じで丈がルフィーニの手を握り返した。その隣で、椎名は遊んでいた玩具を取り上げられた子供のような顔でそれを見やる。
ルフィーニは丈との握手を終えると椎名の方に向きを変え、再び手を差し出した。椎名の表情がパッと明るく晴れ晴れしたものに変わり、ルフィーニの手を両手でぎゅっと握り締める。
(ジョーの次っていうのはちょっと気に入らないけど、こんな可愛い娘の手を握れるなんて幸せだなぁ)
浮かれる椎名は何を言っていいのかもわからなくなっている。
「俺、シーナって言います。えっと、年は十六歳で血液型はO型。趣味は……」
「くだらんことを言うな」
ポカッ
「いてっ。何すんだよ」
丈に頭を小突かれた拍子にルフィーニの手を離してしまい、椎名は左手で頭を押さえながら不機嫌な顔を丈に向けた。
「そ、それでは格納庫にご案内しますのでついて来て下さい。お話は歩きながらいたしましょう」
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