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おまけ 冬弥の楽しみ
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「冬弥、今日は調子いいね」
モデル仲間である彼が撮影されている間、他のメンバーと彼について話していた
「2年前に急にあの綺麗な髪をバッサリいったじゃないですか?中性的な綺麗系からカッコいい系に変わって、ファンの間では何があったのかって話題でしたよね~」
ミーハーっぽい感じのメイクの子が、メイク直しをしながら会話にこっそり加わってきた
周りを気にしながら、極力小さな声で
「私、この前聞いちゃったんですよ。彼女でも出来たんですか~?って、そしたら、彼女は居ないよって言ってたんですけど、あれは絶対恋人が居ますよ!」
徐々に力が入ってきて声が大きくなってる
「そこっ!うっせーぞ!次、怜撮るから準備しとけよ!」
監督の怒鳴り声に肩を竦め、一旦話しはお開きになってしまう
「恋人、ね…。まぁ、わからないでもないですが…」
「冬弥、調子いいですね。今日は何かいい事でもありました?」
撮影したもののチェックをしながら冬弥に話しかけると、珍しく嬉しそうな笑みを浮かべ
「別に、今日は楽しみにしてる事があるだけ。早くお昼にしたいから、撮り直しとかで長引きたくないんだよね」
いつも通り、昼に抜けるのかと周りも納得し、冬弥のやる気も評価されてサクサクと撮影は進む
「じゃ、冬弥と怜は休憩入って」
監督の指示のもと、控室に向かう
いつも通りケータリングが用意されており、他のメンバーはまだ撮影の為、1人でお昼を取ろうとした瞬間、冬弥が手に何かを持って入ってきた
「えっ、今日も昼で抜けるんじゃないんですか?」
あからさまに不思議そうな顔で首を傾げる冬弥
「今日はお弁当があるから、ココで食べるだけ」
嬉しそうに向かいの席に座り、信じられない事を言い出す
「えっ!?冬弥が、弁当食べるんですか?」
あまりの衝撃に大きな声を出してしまい、面倒臭そうに睨まれた
冬弥の前には少し大きめの弁当箱があり、ワクワクした様子で蓋を開けている
中には可愛いトラを模したおにぎりにハート型の卵焼き、花型のハムやブロッコリーなど、見た目にも色鮮やかなキャラ弁があった
目を見開いて驚いているも、そんなコトは全く気にせずに美味しそうに頬張りだし
「冷めてても美味しい」
傍目からでも幸せそうに食べる姿に更に驚きを隠せず
「冬弥、ちゃんとご飯食べれたんですね…まさか、それ自分で作ったんですか?」
弁当に夢中で話しを聞いていない冬弥に溜息を漏らすも、諦めて自分の食事始め
「冬弥が食べれるお弁当を作って渡してくれる人でも出来たんですか?」
さっきまで全く話しを聞いていなかった彼が、急に満面の笑みを浮かべる
「夏樹のご飯は美味しいんだよ。ホントは昼に抜けて今日も夏樹とお昼食べようと思ってたんだけど、今日は夏樹も用事が出来ちゃったから、お弁当作って貰ったんだ」
今まで聞いたこともない人物の名前と彼の表情から恋人だとわかり、呆れた笑みを浮かべる
「それ、他の人に言うと面倒なことになりますよ。
まぁ、ちゃんとしたご飯を食べるようになったなら安心ですね」
冬弥の悲惨な食事状況は業界内でも有名なため、食事には誘わないというのが暗黙の了解になっていたのに…色々と面倒になるなとこっそりと思うも、羨ましくもある
恋人からの愛妻弁当…
新一くんに料理が出来るのかと言われると不安しかないが、いつかは作って欲しいとつい考えてしまった
「お疲れ様~。あ~、お腹空いたぁ~」
小柄だが綺麗系のモデルの子が元気よく入ってきた
「え?冬弥がご飯食べてる?ウッソ!?マジで!!?」
冬弥がトラのおにぎりに齧り付いている姿に慌てふためき、大声を出している
近くを通っていたスタッフまでもが騒ぎに駆けつけ、更に賑やかになってしまい、休憩どころではなくなってしまった
「ちょっ、その可愛いキャラ弁何!?ってか、めっちゃ美味しそうだし!って隠すなよ!」
あからさまに不機嫌になり、取られまいと弁当を隠して食べる冬弥を見て笑みが溢れる
「ルークも早く食べないと時間なくなりますよ」
「ただいまぁ~」
不機嫌になりながら帰ってきたものの、パタパタと小走りで駆け寄り、抱き付いてきた恋人を見ると先程までのイライラが消え去る
「冬弥!おかえり!!弁当どうだった?初めてキャラ弁にしたんだけど、可愛かっただろ?」
満面の笑顔で話しかけてくる夏樹を抱き締めてキスをし
「お弁当、美味しかったよ。トラも可愛かったし…
でも、ルークに卵焼き取られた…
お弁当も嬉しいけど、夏樹と2人で食べる方がいいな」
拗ねて夏樹の肩に頭をグリグリと押しつけると、髪型が乱れるほどわしゃわしゃと撫でられ
「じゃあ、早速2人で飯にしようぜ!
今日はグラタンだから!もうちょっとで焼き上がるし、オレも冬弥も明日は休みだからゆっくり出来るだろ?」
グイグイと手を引かれリビングに連れて行かれる
今日も元気で可愛い夏樹にいつの間にかイライラも消えていた
モデル仲間である彼が撮影されている間、他のメンバーと彼について話していた
「2年前に急にあの綺麗な髪をバッサリいったじゃないですか?中性的な綺麗系からカッコいい系に変わって、ファンの間では何があったのかって話題でしたよね~」
ミーハーっぽい感じのメイクの子が、メイク直しをしながら会話にこっそり加わってきた
周りを気にしながら、極力小さな声で
「私、この前聞いちゃったんですよ。彼女でも出来たんですか~?って、そしたら、彼女は居ないよって言ってたんですけど、あれは絶対恋人が居ますよ!」
徐々に力が入ってきて声が大きくなってる
「そこっ!うっせーぞ!次、怜撮るから準備しとけよ!」
監督の怒鳴り声に肩を竦め、一旦話しはお開きになってしまう
「恋人、ね…。まぁ、わからないでもないですが…」
「冬弥、調子いいですね。今日は何かいい事でもありました?」
撮影したもののチェックをしながら冬弥に話しかけると、珍しく嬉しそうな笑みを浮かべ
「別に、今日は楽しみにしてる事があるだけ。早くお昼にしたいから、撮り直しとかで長引きたくないんだよね」
いつも通り、昼に抜けるのかと周りも納得し、冬弥のやる気も評価されてサクサクと撮影は進む
「じゃ、冬弥と怜は休憩入って」
監督の指示のもと、控室に向かう
いつも通りケータリングが用意されており、他のメンバーはまだ撮影の為、1人でお昼を取ろうとした瞬間、冬弥が手に何かを持って入ってきた
「えっ、今日も昼で抜けるんじゃないんですか?」
あからさまに不思議そうな顔で首を傾げる冬弥
「今日はお弁当があるから、ココで食べるだけ」
嬉しそうに向かいの席に座り、信じられない事を言い出す
「えっ!?冬弥が、弁当食べるんですか?」
あまりの衝撃に大きな声を出してしまい、面倒臭そうに睨まれた
冬弥の前には少し大きめの弁当箱があり、ワクワクした様子で蓋を開けている
中には可愛いトラを模したおにぎりにハート型の卵焼き、花型のハムやブロッコリーなど、見た目にも色鮮やかなキャラ弁があった
目を見開いて驚いているも、そんなコトは全く気にせずに美味しそうに頬張りだし
「冷めてても美味しい」
傍目からでも幸せそうに食べる姿に更に驚きを隠せず
「冬弥、ちゃんとご飯食べれたんですね…まさか、それ自分で作ったんですか?」
弁当に夢中で話しを聞いていない冬弥に溜息を漏らすも、諦めて自分の食事始め
「冬弥が食べれるお弁当を作って渡してくれる人でも出来たんですか?」
さっきまで全く話しを聞いていなかった彼が、急に満面の笑みを浮かべる
「夏樹のご飯は美味しいんだよ。ホントは昼に抜けて今日も夏樹とお昼食べようと思ってたんだけど、今日は夏樹も用事が出来ちゃったから、お弁当作って貰ったんだ」
今まで聞いたこともない人物の名前と彼の表情から恋人だとわかり、呆れた笑みを浮かべる
「それ、他の人に言うと面倒なことになりますよ。
まぁ、ちゃんとしたご飯を食べるようになったなら安心ですね」
冬弥の悲惨な食事状況は業界内でも有名なため、食事には誘わないというのが暗黙の了解になっていたのに…色々と面倒になるなとこっそりと思うも、羨ましくもある
恋人からの愛妻弁当…
新一くんに料理が出来るのかと言われると不安しかないが、いつかは作って欲しいとつい考えてしまった
「お疲れ様~。あ~、お腹空いたぁ~」
小柄だが綺麗系のモデルの子が元気よく入ってきた
「え?冬弥がご飯食べてる?ウッソ!?マジで!!?」
冬弥がトラのおにぎりに齧り付いている姿に慌てふためき、大声を出している
近くを通っていたスタッフまでもが騒ぎに駆けつけ、更に賑やかになってしまい、休憩どころではなくなってしまった
「ちょっ、その可愛いキャラ弁何!?ってか、めっちゃ美味しそうだし!って隠すなよ!」
あからさまに不機嫌になり、取られまいと弁当を隠して食べる冬弥を見て笑みが溢れる
「ルークも早く食べないと時間なくなりますよ」
「ただいまぁ~」
不機嫌になりながら帰ってきたものの、パタパタと小走りで駆け寄り、抱き付いてきた恋人を見ると先程までのイライラが消え去る
「冬弥!おかえり!!弁当どうだった?初めてキャラ弁にしたんだけど、可愛かっただろ?」
満面の笑顔で話しかけてくる夏樹を抱き締めてキスをし
「お弁当、美味しかったよ。トラも可愛かったし…
でも、ルークに卵焼き取られた…
お弁当も嬉しいけど、夏樹と2人で食べる方がいいな」
拗ねて夏樹の肩に頭をグリグリと押しつけると、髪型が乱れるほどわしゃわしゃと撫でられ
「じゃあ、早速2人で飯にしようぜ!
今日はグラタンだから!もうちょっとで焼き上がるし、オレも冬弥も明日は休みだからゆっくり出来るだろ?」
グイグイと手を引かれリビングに連れて行かれる
今日も元気で可愛い夏樹にいつの間にかイライラも消えていた
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