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嘘
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「いってらっしゃい」
オレの大切な恋人を笑顔で見送った
彼は、今から誰か知らない浮気相手に会いに行く
一夜限りのお相手の時もあれば、何回か会っている相手もいる
それを知っていながら、オレは彼が浮気しているのを知らないフリをして、笑顔で見送る
「こんな時間なのに仕事?休みの日なのにいつも大変だね。気を付けてね。」
ワザとらしく、笑顔で彼の嘘を信じているフリをする
彼の出て行った後ろ姿を見送り、作っていた笑顔がみるみる歪んで無表情になってしまう
作っていた2人分の夕食は、当然食べて貰えない
明日の弁当にするべく、タッパーに詰めることになるだろう…
どうしてこうなったのか…
元々、女性が恋愛対象だった彼が、オレと付き合ってくれていること事態が奇跡なんだし、仕方ないことだ…
「ケイは、嫉妬とかしないから楽なんだよ。俺のことをわかってるしな」
彼がよく他の人に言ってるのを知っている
「そんなことない。いつもすっごく悲しいし、嫌だって思ってる」
ただ、それだけを言えたらよかったのに…
言えるわけがない
言ったらそこでこの関係は終わってしまうってわかってるから
だから、オレは自分にも彼にも嘘をつく
嫉妬なんてしない
浮気してるなんて知らない
彼が居なくても寂しくない
笑顔を作って、見透かされないように
気付かれないように
今日も嘘の笑顔で彼が帰って来てくれるのを待つ
でも、もう疲れちゃった…
ずっと自分に嘘を付くのも…
寂しさを紛らわせるのも…
風呂場に溜まる水に映える赤
オレを見付けた彼は、どんな顔をしてくれるかな…
喜んでよ。
オレからあげれる最期のプレゼント
もう、帰って来なくていいよ
オレの大切な恋人を笑顔で見送った
彼は、今から誰か知らない浮気相手に会いに行く
一夜限りのお相手の時もあれば、何回か会っている相手もいる
それを知っていながら、オレは彼が浮気しているのを知らないフリをして、笑顔で見送る
「こんな時間なのに仕事?休みの日なのにいつも大変だね。気を付けてね。」
ワザとらしく、笑顔で彼の嘘を信じているフリをする
彼の出て行った後ろ姿を見送り、作っていた笑顔がみるみる歪んで無表情になってしまう
作っていた2人分の夕食は、当然食べて貰えない
明日の弁当にするべく、タッパーに詰めることになるだろう…
どうしてこうなったのか…
元々、女性が恋愛対象だった彼が、オレと付き合ってくれていること事態が奇跡なんだし、仕方ないことだ…
「ケイは、嫉妬とかしないから楽なんだよ。俺のことをわかってるしな」
彼がよく他の人に言ってるのを知っている
「そんなことない。いつもすっごく悲しいし、嫌だって思ってる」
ただ、それだけを言えたらよかったのに…
言えるわけがない
言ったらそこでこの関係は終わってしまうってわかってるから
だから、オレは自分にも彼にも嘘をつく
嫉妬なんてしない
浮気してるなんて知らない
彼が居なくても寂しくない
笑顔を作って、見透かされないように
気付かれないように
今日も嘘の笑顔で彼が帰って来てくれるのを待つ
でも、もう疲れちゃった…
ずっと自分に嘘を付くのも…
寂しさを紛らわせるのも…
風呂場に溜まる水に映える赤
オレを見付けた彼は、どんな顔をしてくれるかな…
喜んでよ。
オレからあげれる最期のプレゼント
もう、帰って来なくていいよ
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