濡れ衣で死刑執行されましたが、妖精王の加護で復活しました ~私の代わりに、妖精王が怒ってくれるみたいです~

 公爵令嬢ヴィクトリア。


 彼女には、第一王子という婚約者がいた。

 しかし彼は彼女を蔑ろにし、男爵令嬢に熱をあげる。

 ヴィクトリアは何度も2人に注意をしたが、結局聞き入れてもらうことはなくーー。


 それを鬱陶しがった第一王子たちによって、彼女は国王殺害未遂の罪を着せられ、処刑されてしまった。


 一度死んでしまった彼女だが、昔から親交のあった妖精王の加護によって生き返る。


 ーーが。


 彼女は裏切られたショックで、すべてに絶望してしまっていた。


「もう、何もしたくない」


 と言う彼女に向かって妖精王は、

「それなら、妖精となって永久のときを我らとともに暮らそうではないか。お前はもう、人間として生きなくてもよくなるぞ」

 と、提案。


 ヴィクトリアは嬉々としてそれを受け入れ、妖精として第2の人生をスタートさせる。


 一方、優秀なヴィクトリアがいなくなった挙句に、怒り心頭の妖精王からの天罰によって、人間界は混乱を極めるのであった。
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