濡れ衣で死刑執行されましたが、妖精王の加護で復活しました ~私の代わりに、妖精王が怒ってくれるみたいです~

 公爵令嬢ヴィクトリア。


 彼女には、第一王子という婚約者がいた。

 しかし彼は彼女を蔑ろにし、男爵令嬢に熱をあげる。

 ヴィクトリアは何度も2人に注意をしたが、結局聞き入れてもらうことはなくーー。


 それを鬱陶しがった第一王子たちによって、彼女は国王殺害未遂の罪を着せられ、処刑されてしまった。


 一度死んでしまった彼女だが、昔から親交のあった妖精王の加護によって生き返る。


 ーーが。


 彼女は裏切られたショックで、すべてに絶望してしまっていた。


「もう、何もしたくない」


 と言う彼女に向かって妖精王は、

「それなら、妖精となって永久のときを我らとともに暮らそうではないか。お前はもう、人間として生きなくてもよくなるぞ」

 と、提案。


 ヴィクトリアは嬉々としてそれを受け入れ、妖精として第2の人生をスタートさせる。


 一方、優秀なヴィクトリアがいなくなった挙句に、怒り心頭の妖精王からの天罰によって、人間界は混乱を極めるのであった。
24h.ポイント 0pt
47
小説 190,799 位 / 190,799件 恋愛 57,550 位 / 57,550件

あなたにおすすめの小説

公爵閣下に嫁いだら、「お前を愛することはない。その代わり好きにしろ」と言われたので好き勝手にさせていただきます

柴野
恋愛
伯爵令嬢エメリィ・フォンストは、親に売られるようにして公爵閣下に嫁いだ。 社交界では悪女と名高かったものの、それは全て妹の仕業で実はいわゆるドアマットヒロインなエメリィ。これでようやく幸せになると思っていたのに、彼女は夫となる人に「お前を愛することはない。代わりに好きにしろ」と言われたので、言われた通り好き勝手にすることにした――。 ※本編&後日談ともに完結済み。ハッピーエンドです。 ※主人公がめちゃくちゃ腹黒になりますので要注意! ※小説家になろう、カクヨムにも重複投稿しています。

夫と親友が、私に隠れて抱き合っていました ~2人の幸せのため、黙って身を引こうと思います~

小倉みち
恋愛
 元侯爵令嬢のティアナは、幼馴染のジェフリーの元へ嫁ぎ、穏やかな日々を過ごしていた。  激しい恋愛関係の末に結婚したというわけではなかったが、それでもお互いに思いやりを持っていた。  貴族にありがちで平凡な、だけど幸せな生活。  しかし、その幸せは約1年で終わりを告げることとなる。  ティアナとジェフリーがパーティに参加したある日のこと。  ジェフリーとはぐれてしまったティアナは、彼を探しに中庭へと向かう。  ――そこで見たものは。  ジェフリーと自分の親友が、暗闇の中で抱き合っていた姿だった。 「……もう、この気持ちを抑えきれないわ」 「ティアナに悪いから」 「だけど、あなただってそうでしょう? 私、ずっと忘れられなかった」  そんな会話を聞いてしまったティアナは、頭が真っ白になった。  ショックだった。  ずっと信じてきた夫と親友の不貞。  しかし怒りより先に湧いてきたのは、彼らに幸せになってほしいという気持ち。  私さえいなければ。  私さえ身を引けば、私の大好きな2人はきっと幸せになれるはず。  ティアナは2人のため、黙って実家に帰ることにしたのだ。  だがお腹の中には既に、小さな命がいて――。

すべてが嫌になったので死んだふりをしたら、いつの間にか全部解決していました

小倉みち
恋愛
 公爵令嬢へテーゼは、苦労人だった。  周囲の人々は、なぜか彼女にひたすら迷惑をかけまくる。  婚約者の第二王子は数々の問題を引き起こし、挙句の果てに彼女の妹のフィリアと浮気をする。  家族は家族で、せっかく祖父の遺してくれた遺産を湯水のように使い、豪遊する。  どう考えても彼らが悪いのに、へテーゼの味方はゼロ。  代わりに、彼らの味方をする者は大勢。  へテーゼは、彼らの尻拭いをするために毎日奔走していた。  そんなある日、ふと思った。  もう嫌だ。  すべてが嫌になった。  何もかも投げ出したくなった彼女は、仲の良い妖精たちの力を使って、身体から魂を抜き取ってもらう。  表向き、へテーゼが「死んだ」ことにしようと考えたのだ。  当然そんなことは露知らず、完全にへテーゼが死んでしまったと慌てる人々。  誰が悪い、これからどうするのか揉めるうちに、自爆していく連中もいれば、人知れず彼女を想っていた者の復讐によって失脚していく連中も現れる。  こうして彼女が手を出すまでもなく、すべての問題は綺麗さっぱり解決していき――。  

婚約破棄? したければ別に良いんですけど、今まで肩代わりした分は全額返してくださいね

小倉みち
恋愛
 テイラー男爵家は、成金である。  もともとは一般庶民の出だったが、祖父が仕事に成功し巨万の富を築いたことで、王家から特別に「男爵」という身分を与えられたのだ。  そんな彼らはお金が大好き。  金を稼ぎ、それを貯めることこそが至高だと考えている。  それに目をつけた万年金欠の王家が、第二王子との婚約話を持ってきた。 「それ、お金になるの?」 「うーん……。まあ、王家に借りを作っておけば、色んな事業が展開出来るだろうし」 「確かに王家の名前があれば、客もすぐつきそうね」  なんて第二王子と婚約させられたのが、テイラー家長女ロジーだった。  しかしその第二王子はロジーを毛嫌いし、他の女性と浮気三昧。  さらには男爵家に金をせびり、それを湯水のように使って豪遊する。  そんなある日、ロジーは第二王子に、 「お前のような薄汚い庶民よりも、もっと俺に相応しい相手を見つけた。婚約破棄を命じる」  と、言われてしまう。 「はあ……。婚約破棄ですか」 「なんだ? 文句でもあるか? 俺は第二王子――」 「まあ、したければ別に良いんですけど、今まで肩代わりした分は全額返済してくださいね。帳簿に全部つけてるんで」

醜いと言われて婚約破棄されましたが、その瞬間呪いが解けて元の姿に戻りました ~復縁したいと言われても、もう遅い~

小倉みち
恋愛
 公爵令嬢リリーは、顔に呪いを受けている。  顔半分が恐ろしい異形のものとなっていた彼女は仮面をつけて生活していた。  そんな彼女を婚約者である第二王子は忌み嫌い、蔑んだ。 「お前のような醜い女と付き合う気はない。俺はほかの女と結婚するから、婚約破棄しろ」  パーティ会場で、みんなの前で馬鹿にされる彼女。  ――しかし。  実はその呪い、婚約破棄が解除条件だったようで――。  みるみるうちに呪いが解け、元の美しい姿に戻ったリリー。  彼女はその足で、醜い姿でも好きだと言ってくれる第一王子に会いに行く。  第二王子は、彼女の元の姿を見て復縁を申し込むのだったが――。  当然彼女は、長年自分を散々馬鹿にしてきた彼と復縁する気はさらさらなかった。

(完)「あたしが奥様の代わりにお世継ぎを産んで差し上げますわ!」と言うけれど、そもそも夫は当主ではありませんよ?

青空一夏
恋愛
夫のセオは文官。最近は部署も変わり部下も増えた様子で帰宅時間もどんどん遅くなっていた。 私は夫を気遣う。 「そんなに根を詰めてはお体にさわりますよ」 「まだまだやらなければならないことが山積みなんだよ。新しい部署に移ったら部下が増えたんだ。だから、大忙しなのさ」 夫はとても頑張り屋さんだ。それは私の誇りだった……はずなのだけれど?

跡継ぎが産めなければ私は用なし!? でしたらあなたの前から消えて差し上げます。どうぞ愛妾とお幸せに。

Kouei
恋愛
私リサーリア・ウォルトマンは、父の命令でグリフォンド伯爵令息であるモートンの妻になった。 政略結婚だったけれど、お互いに思い合い、幸せに暮らしていた。 しかし結婚して1年経っても子宝に恵まれなかった事で、義父母に愛妾を薦められた夫。 「承知致しました」 夫は二つ返事で承諾した。 私を裏切らないと言ったのに、こんな簡単に受け入れるなんて…! 貴方がそのつもりなら、私は喜んで消えて差し上げますわ。 私は切岸に立って、夕日を見ながら夫に別れを告げた―――… ※この作品は、他サイトにも投稿しています。

女勇者に婚約者を寝取られたけど、逆に彼女の恋人を奪ってやった

小倉みち
恋愛
 ジュリアナは頭を抱えていた。  遠く離れた場所で旅をしているはずの婚約者――フランから、1通の手紙が届いたのだ。  内容は、 「自分の所属しているパーティの女勇者と一緒になることに決めた。君には申し訳ないが、俺と別れてくれ」  彼女は婚約者の信じられない行動に、呆れかえっていた。  彼女と婚約者は、数ヵ月後に結婚するはずだったのだ。  もうすでに式場の予約も式の内容も、ドレスだって注文済みである。  そのすべての費用は彼とその両親に請求するとして、ジョアンナにとって我慢ならないのは、婚約者を寝取った「女勇者」という存在だった。  彼女にも、恋人がいるはずだ。  しかも、10年以上の付き合いらしい。  ジョアンナは婚約者の手紙を握りしめたまま、その女勇者の恋人の元へと向かう。  ――2人に復讐するために。