殿下、私たちはもう終わったんですよ

公爵令嬢のソフィアは、ずっと一緒にいた婚約者である第一王子に、婚約破棄を告げられた。

その理由は、

「本当に愛する人ができたから」

相手は男爵令嬢のクロエ。

心底彼を愛していたソフィアは、泣く泣く彼と別れ、新しい道を進むことにする。

学園を卒業し、すぐさま王子とクロエは結婚。ソフィアは「傷物」でも良いと言ってくれた幼馴染と婚約する。


ーーが、ソフィアが婚約式を上げた次の日、第一王子は彼女の屋敷にやって来てこう言った。

「クロエに私は騙されたんだ。もう一度やり直してほしい」


いやいやいや。何をおっしゃっているんですか、殿下。私たちはもう終わったんですよ?
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