1 / 5
プロローグ
しおりを挟む
私――元侯爵令嬢ティアナには、大切な人が2人いる。
1人目は、私の夫であるジェフリー。
1年前に、私との結婚と同時に義父から侯爵の地位を受け継いだので、彼は今侯爵だ。
私は侯爵夫人として、彼をサポートしている。
同い年で、幼馴染。
もともと私の父とジェフリーの父が友人同士で、その関係で私たちは許嫁になった。
彼は穏やかで優しく、とても誠実だ。
昔から私を大切にしてくれていた。
恋愛小説でよく見るような、大恋愛の末の結婚ではなかったけれど。
私は私でジェフリーを愛していたし、向こうもそうだと思っていた。
お互いに思いやりを持ち、お互いを支え合う。
そういう理想的な生活を、私はジェフリーと共に作っていきたかった。
2人目は、親友のブレンダ。
彼女も私たちと同い年で、公爵家の令嬢。
立場は彼女の方が上だが、それでもブレンダは気さくで性格も良く、私たちはすぐに仲良くなった。
学園を卒業しても彼女が結婚していないのは、近衛兵として王族を守る職種についているから。
昔から剣術や体術など、身体を動かすことが好きだった彼女。
両親の反対を押し切り、ブレンダは史上初の女性近衛兵となった。
公爵家という立場もさることながら、実力も男性顔負け。
美人でカッコいい、私の自慢の親友だ。
そんな2人と、平凡だが幸せな日々を過ごしていける――。
いつも、そんなふうに思っていたのに。
どうして、こんなことになってしまったのだろうか。
1人目は、私の夫であるジェフリー。
1年前に、私との結婚と同時に義父から侯爵の地位を受け継いだので、彼は今侯爵だ。
私は侯爵夫人として、彼をサポートしている。
同い年で、幼馴染。
もともと私の父とジェフリーの父が友人同士で、その関係で私たちは許嫁になった。
彼は穏やかで優しく、とても誠実だ。
昔から私を大切にしてくれていた。
恋愛小説でよく見るような、大恋愛の末の結婚ではなかったけれど。
私は私でジェフリーを愛していたし、向こうもそうだと思っていた。
お互いに思いやりを持ち、お互いを支え合う。
そういう理想的な生活を、私はジェフリーと共に作っていきたかった。
2人目は、親友のブレンダ。
彼女も私たちと同い年で、公爵家の令嬢。
立場は彼女の方が上だが、それでもブレンダは気さくで性格も良く、私たちはすぐに仲良くなった。
学園を卒業しても彼女が結婚していないのは、近衛兵として王族を守る職種についているから。
昔から剣術や体術など、身体を動かすことが好きだった彼女。
両親の反対を押し切り、ブレンダは史上初の女性近衛兵となった。
公爵家という立場もさることながら、実力も男性顔負け。
美人でカッコいい、私の自慢の親友だ。
そんな2人と、平凡だが幸せな日々を過ごしていける――。
いつも、そんなふうに思っていたのに。
どうして、こんなことになってしまったのだろうか。
43
お気に入りに追加
1,367
あなたにおすすめの小説
私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。
もうすぐ、お別れの時間です
夕立悠理
恋愛
──期限つきの恋だった。そんなの、わかってた、はずだったのに。
親友の代わりに、王太子の婚約者となった、レオーネ。けれど、親友の病は治り、婚約は解消される。その翌日、なぜか目覚めると、王太子が親友を見初めるパーティーの日まで、時間が巻き戻っていた。けれど、そのパーティーで、親友ではなくレオーネが見初められ──。王太子のことを信じたいけれど、信じられない。そんな想いにゆれるレオーネにずっと幼なじみだと思っていたアルロが告白し──!?
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
婚約者は私を愛していると言いますが、別の女のところに足しげく通うので、私は本当の愛を探します
早乙女 純
恋愛
私の婚約者であるアルベルトは、私に愛しているといつも言いますが、私以外の女の元に足しげく通います。そんな男なんて信用出来るはずもないので婚約を破棄して、私は新しいヒトを探します。
すれ違う思い、私と貴方の恋の行方…
アズやっこ
恋愛
私には婚約者がいる。
婚約者には役目がある。
例え、私との時間が取れなくても、
例え、一人で夜会に行く事になっても、
例え、貴方が彼女を愛していても、
私は貴方を愛してる。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 女性視点、男性視点があります。
❈ ふんわりとした設定なので温かい目でお願いします。
二度目の恋
豆狸
恋愛
私の子がいなくなって半年と少し。
王都へ行っていた夫が、久しぶりに伯爵領へと戻ってきました。
満面の笑みを浮かべた彼の後ろには、ヴィエイラ侯爵令息の未亡人が赤毛の子どもを抱いて立っています。彼女は、彼がずっと想ってきた女性です。
※上記でわかる通り子どもに関するセンシティブな内容があります。
その眼差しは凍てつく刃*冷たい婚約者にウンザリしてます*
音爽(ネソウ)
恋愛
義妹に優しく、婚約者の令嬢には極寒対応。
塩対応より下があるなんて……。
この婚約は間違っている?
*2021年7月完結
バイバイ、旦那様。【本編完結済】
ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
妻シャノンが屋敷を出て行ったお話。
この作品はフィクションです。
作者独自の世界観です。ご了承ください。
7/31 お話の至らぬところを少し訂正させていただきました。
申し訳ありません。大筋に変更はありません。
8/1 追加話を公開させていただきます。
リクエストしてくださった皆様、ありがとうございます。
調子に乗って書いてしまいました。
この後もちょこちょこ追加話を公開予定です。
甘いです(個人比)。嫌いな方はお避け下さい。
※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる