無理やり呪われた将軍の花嫁にされましたが、正直めちゃくちゃ好みのタイプでした

 至って普通のOLだった笹倉 由梨(ささくら ゆり)は、通勤中、パンを咥えて走る美少女とぶつかる。

 その後、突如として発生した青い光に包まれ、気づけば見知らぬヨーロッパ風の城の中で仮装パーティみたいな格好をする人々に囲まれていた。


 話を聞けば、一緒に転移したその美少女が「聖女」の素質を持つ人間で、その国の王様は彼女を手に入れるべく、召喚魔法を使ったのだという。


 そうして彼女を召喚することが出来たのだが、なぜか一緒に無素質な由梨も連れてこられた。


 つまり、完全に由梨は巻き込まれて召喚されたのだ。


 しかし戻る方法はどこにもなく、またなんの役にも立たないという烙印を押されて散々な彼女は、呪われていると噂される将軍の元へ嫁ぐこととなる。

 だが彼は、彼女のストライクゾーンど真ん中の男だったのだ。


 長髪に儚げな雰囲気、剣術に優れ、さらに知的。

 穏やかな口調だが腹黒っぽく、少しやさぐれているタイプ。


「まさか理想の男にお目にかかれるなんて!」

 
 由梨は嬉々として彼に嫁ぎ、呪われた自分を好きだと言ってくれる彼女に、将軍もまた惹かれていく。
 
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