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腹癒せにドラゴン退治に行ってきます!
裏切りと内通者 4
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「ゆ、許さないっ。許せるわけが――あっ、触っちゃ……ふ、ふぅっんっんんッ」
唇を唇でふさがれる。鼻から抜ける息は甘さが増しつつあった。彼の指先が敏感な場所を探り当てて優しく押しつぶしてきた。
だ、ダメ! そんな触り方したら……
「気持ちがよさそうだな。立ったままでもイけそうか?」
指はしつこく動いている。私は体重を背後の木の幹に預け、快感が登りつめることなく去るのを待った。身体を許すわけにはいかない。
「――強情だな。だが、すぐに達するさ」
手が下着から引き抜かれた。彼の息も上がっている。
「こ、ここで退きなさい、ヴァルデマール。アーデルベルト様には黙ってるから。もうやめて」
これ以上好きにさせるわけにはいかない。アーデルベルトのこともあるにはあるけれど、私が愛しているのはゲルハルトなのだ。こんな行為をしてはいけない。
「怖がらなくていい。すぐに俺を受け入れたくなるさ」
どこかから出てきた小瓶から粘性の強い液体を手のひらにこぼす。その濡れた手が私の秘部に塗り込められた。
「あっ……な、何を……」
「媚薬らしい。効き目はバツグンだぞ。さっき試したからな」
「試したって……」
ヴァルデマールの股間が臨戦態勢なのは、こっそりここで塗ってみたから――なのか? いや、それ以上のことをして……ええ、マジかよ。
ドン引きしている間に彼の太い指が膣の中に無遠慮に挿入された。二本の指先が抽挿を始める。たった二本の指でも私の隘路を満たすには十分すぎた。苦しい。
「狭いな……君はアーデルベルトと寝なかったのか?」
「い、言えない」
「ふぅん。無垢な身体には刺激がキツイかもな」
液体でぬめつく指が敏感な場所も責め立てる。快感が内側からせり上がってくるのがわかった。
「やあっ……助けて。ヴァルデマール、こんな……いやあっ……」
「いい声だ。しっかり塗っておかないと、怪我するといけないし。ああ、腰も動き始めたか。いいんだぞ、おねだりしても」
「動いてなんか――ああっ、あぅんっ、や、いやぁっ」
たまらず、視界が爆ぜた。ビクビクと身体を震わす私を見て、ヴァルデマールは熱い息を吐いた。
「中が蠢いているぞ。こんなに切なく締めつけて。かわいそうに」
「ぬ、抜いて……」
「そうだな。これからが本番だからな」
指が抜かれたかと思うと、すぐに私のスラックスが下された。下半身が外気に晒されてひんやりしたかと思えば、秘部と太腿でできた三角形の隙間に熱が差し込まれる。見た目以上の質量に、私の身体は慄いた。
「やっ、嫌っ」
「入れる前にヌルヌルにしておかないとなあ」
ヴァルデマールの腰は秘部に擦り付けるように前後に動く。ぬちゃぬちゃと卑猥な水音がする。
「ダメ……これ以上はッ……ああんっやぁっ、ヴァ、ヴァルデマール」
「ほら、挿れるぞ」
熱が入り口にぶつかったそのときだ。一人の人物がこの場所に現れた。
「待ちなさい、ヴァルデマール」
聞きなれない凛とした声。その声が、発声方法が違うだけのマリアンネのものだとは、姿が視界に入るまで気づかなかった。
唇を唇でふさがれる。鼻から抜ける息は甘さが増しつつあった。彼の指先が敏感な場所を探り当てて優しく押しつぶしてきた。
だ、ダメ! そんな触り方したら……
「気持ちがよさそうだな。立ったままでもイけそうか?」
指はしつこく動いている。私は体重を背後の木の幹に預け、快感が登りつめることなく去るのを待った。身体を許すわけにはいかない。
「――強情だな。だが、すぐに達するさ」
手が下着から引き抜かれた。彼の息も上がっている。
「こ、ここで退きなさい、ヴァルデマール。アーデルベルト様には黙ってるから。もうやめて」
これ以上好きにさせるわけにはいかない。アーデルベルトのこともあるにはあるけれど、私が愛しているのはゲルハルトなのだ。こんな行為をしてはいけない。
「怖がらなくていい。すぐに俺を受け入れたくなるさ」
どこかから出てきた小瓶から粘性の強い液体を手のひらにこぼす。その濡れた手が私の秘部に塗り込められた。
「あっ……な、何を……」
「媚薬らしい。効き目はバツグンだぞ。さっき試したからな」
「試したって……」
ヴァルデマールの股間が臨戦態勢なのは、こっそりここで塗ってみたから――なのか? いや、それ以上のことをして……ええ、マジかよ。
ドン引きしている間に彼の太い指が膣の中に無遠慮に挿入された。二本の指先が抽挿を始める。たった二本の指でも私の隘路を満たすには十分すぎた。苦しい。
「狭いな……君はアーデルベルトと寝なかったのか?」
「い、言えない」
「ふぅん。無垢な身体には刺激がキツイかもな」
液体でぬめつく指が敏感な場所も責め立てる。快感が内側からせり上がってくるのがわかった。
「やあっ……助けて。ヴァルデマール、こんな……いやあっ……」
「いい声だ。しっかり塗っておかないと、怪我するといけないし。ああ、腰も動き始めたか。いいんだぞ、おねだりしても」
「動いてなんか――ああっ、あぅんっ、や、いやぁっ」
たまらず、視界が爆ぜた。ビクビクと身体を震わす私を見て、ヴァルデマールは熱い息を吐いた。
「中が蠢いているぞ。こんなに切なく締めつけて。かわいそうに」
「ぬ、抜いて……」
「そうだな。これからが本番だからな」
指が抜かれたかと思うと、すぐに私のスラックスが下された。下半身が外気に晒されてひんやりしたかと思えば、秘部と太腿でできた三角形の隙間に熱が差し込まれる。見た目以上の質量に、私の身体は慄いた。
「やっ、嫌っ」
「入れる前にヌルヌルにしておかないとなあ」
ヴァルデマールの腰は秘部に擦り付けるように前後に動く。ぬちゃぬちゃと卑猥な水音がする。
「ダメ……これ以上はッ……ああんっやぁっ、ヴァ、ヴァルデマール」
「ほら、挿れるぞ」
熱が入り口にぶつかったそのときだ。一人の人物がこの場所に現れた。
「待ちなさい、ヴァルデマール」
聞きなれない凛とした声。その声が、発声方法が違うだけのマリアンネのものだとは、姿が視界に入るまで気づかなかった。
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