17 / 20
戦場の処女はカラダをひらく
戦場の処女はカラダをひらく・5
しおりを挟む「俺は兵器だから、そんなのは構わない」
下着がずらされて溢れ出た蜜を指先が纏う。その指が蜜壺にゆっくりと差し込まれた。
「ああっ……」
「全部……君とのことを忘れられれば、と、思ったんだがな……」
口づけられて、指が奥に沈められる。
――入ってきてる……?
意識が秘部に向かわないようにだろう。激しめの深い口づけにあわせて指先がゆっくりと抜き挿しされる。中をほぐしているのだ。ときどき中を押し広げる。指が二本に増えた。わざとなのか、グチュグチュという水音が聞こえる。
犯されている感覚に、マーティナは困惑した。
「ああ、やっ、待って」
「待たない。俺がどんな気持ちで君を見ていたのか、わからないのだろう?」
「あっ、あ、んっ」
首筋を舐められると甘く体が痺れる。抵抗するつもりはない。ただ、もう少し話がしたかった。
「気持ちがよさそうだな」
「う、んっ」
気持ちがよさそうなのではなく、すごく気持ちがいいのだ。こんな時、どんな反応をしたらいいのか、どんな言葉を発したら伝わるのか、マーティナにはわからない。
熱にうかされたような心地のなか、マーティナは堪えきれない声を漏らした。
「……すき、なの」
「こういうことをされるのが、か?」
尋ねられて、マーティナは首をわずかに横に振る。
「あなたのことが、好きなの」
「だから、それは――」
「ルビさんだから、触ってほしいの」
手を伸ばして、ルビの頬を撫でる。彼の手が止まった。
「私はあなたのことが好き」
「もう、黙ってろよ」
唇が塞がれる。乱暴な口づけなのに、マーティナは興奮した。彼の舌に自身の舌を這わせると、魔力が混じって恍惚とする。とにかく気持ちがいい。
「……マーティナ」
名を呼ばれるとキュンとする。返事の代わりに頷くと、下着が取り払われてしまった。
「……ルビ、さん?」
いよいよだろうか。マーティナは経験のないことに対して身構える。
――これが私の望んだこと。
「いい、ですよ? ルビさんが、ほしいの」
可愛くおねだりできただろうか。その気になってくれたらいい。止めないでほしい。
マーティナがたどたどしく告げると、ルビは一瞬躊躇するように固まった。そののちに、ふっと笑う。
「悪ぃな」
脚を大きく開かれ、腰に力が入る。熱が秘裂に触れて、蜜で濡れる。
なかなか中に押し込まれないことに焦れて、マーティナは自ら動いて彼を招き入れた。
「あっ……」
「……無茶するな」
ルビは止めるように告げたが、マーティナは諦めなかった。なおも押し込むように腰を動かすものの奥に入らない。互いの協力が必要なのだ。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
進学できないので就職口として機械娘戦闘員になりましたが、適正は最高だそうです。
ジャン・幸田
SF
銀河系の星間国家連合の保護下に入った地球社会の時代。高校卒業を控えた青砥朱音は就職指導室に貼られていたポスターが目に入った。
それは、地球人の身体と機械服を融合させた戦闘員の募集だった。そんなの優秀な者しか選ばれないとの進路指導官の声を無視し応募したところ、トントン拍子に話が進み・・・
思い付きで人生を変えてしまった一人の少女の物語である!
豪華クルーズに乗り込んだら大富豪に本気求愛種付けされた話
トリイチ
恋愛
推し活と生活費を稼ぐため豪華クルーズのアルバイトに飛びついた愛海。
意気揚揚と船に乗り込み渡された制服はバニーガールだった──。
※この作品はフィクションです。
pixiv、ムーンライトノベルズ、Fantiaにも投稿しております。
【https://fantia.jp/fanclubs/501495】
誕生日当日、親友に裏切られて婚約破棄された勢いでヤケ酒をしましたら
Rohdea
恋愛
───酔っ払って人を踏みつけたら……いつしか恋になりました!?
政略結婚で王子を婚約者に持つ侯爵令嬢のガーネット。
十八歳の誕生日、開かれていたパーティーで親友に裏切られて冤罪を着せられてしまう。
さらにその場で王子から婚約破棄をされた挙句、その親友に王子の婚約者の座も奪われることに。
(───よくも、やってくれたわね?)
親友と婚約者に復讐を誓いながらも、嵌められた苛立ちが止まらず、
パーティーで浴びるようにヤケ酒をし続けたガーネット。
そんな中、熱を冷まそうと出た庭先で、
(邪魔よっ!)
目の前に転がっていた“邪魔な何か”を思いっきり踏みつけた。
しかし、その“邪魔な何か”は、物ではなく────……
★リクエストの多かった、~踏まれて始まる恋~
『結婚式当日、婚約者と姉に裏切られて惨めに捨てられた花嫁ですが』
こちらの話のヒーローの父と母の馴れ初め話です。
【短編集】人間がロボットになるのも悪くないかも?
ジャン・幸田
大衆娯楽
人間を改造すればサイボーグになる作品とは違い、人間が機械服を着たり機械の中に閉じ込められることで、人間扱いされなくなる物語の作品集です。
彼女の母は蜜の味
緋山悠希
恋愛
ある日、彼女の深雪からお母さんを買い物に連れて行ってあげて欲しいと頼まれる。密かに綺麗なお母さんとの2人の時間に期待を抱きながら「別にいいよ」と優しい彼氏を演じる健二。そんな健二に待っていたのは大人の女性の洗礼だった…
ポチは今日から社長秘書です
ムーン
BL
御曹司に性的なペットとして飼われポチと名付けられた男は、その御曹司が会社を継ぐと同時に社長秘書の役目を任された。
十代でペットになった彼には学歴も知識も経験も何一つとしてない。彼は何年も犬として過ごしており、人間の社会生活から切り離されていた。
これはそんなポチという名の男が凄腕社長秘書になるまでの物語──などではなく、性的にもてあそばれる場所が豪邸からオフィスへと変わったペットの日常を綴ったものである。
サディスト若社長の椅子となりマットとなり昼夜を問わず性的なご奉仕!
仕事の合間を縫って一途な先代社長との甘い恋人生活を堪能!
先々代様からの無茶振り、知り合いからの恋愛相談、従弟の問題もサラッと解決!
社長のスケジュール・体調・機嫌・性欲などの管理、全てポチのお仕事です!
※「俺の名前は今日からポチです」の続編ですが、前作を知らなくても楽しめる作りになっています。
※前作にはほぼ皆無のオカルト要素が加わっています、ホラー演出はありませんのでご安心ください。
※主人公は社長に対しては受け、先代社長に対しては攻めになります。
※一話目だけ三人称、それ以降は主人公の一人称となります。
※ぷろろーぐの後は過去回想が始まり、ゆっくりとぷろろーぐの時間に戻っていきます。
※タイトルがひらがな以外の話は主人公以外のキャラの視点です。
※拙作「俺の名前は今日からポチです」「ストーカー気質な青年の恋は実るのか」「とある大学生の遅過ぎた初恋」「いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました」の世界の未来となっており、その作品のキャラも一部出ますが、もちろんこれ単体でお楽しみいただけます。
含まれる要素
※主人公以外のカプ描写
※攻めの女装、コスプレ。
※義弟、義父との円満二股。3Pも稀に。
※鞭、蝋燭、尿道ブジー、その他諸々の玩具を使ったSMプレイ。
※野外、人前、見せつけ諸々の恥辱プレイ。
※暴力的なプレイを口でしか嫌がらない真性ドM。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる