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1話 まぼろしー
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「お~い!お前ら!揃ったか!今日は魔墓呂司高校(まぼろしこうこう)との練習試合だ!気合い入れていけ!」
頭つるピカの鬼のような顔をした顧問の斎藤先生が今日も脳ミソまで震えるような大声を出している。
「結構遠いから早く出発するぞー!車に乗れ!」
俺の名前は田野倉 雅人(たのくら まさと)高校2年生、水泳部に入っている。部員は俺も含め5人だけ。
3年は1人、同じ2年は俺も含め3人、1年は1人。
ここで部員紹介をしよう!
3年 桂木 空(かつらぎ そら)先輩
優しくて、かっこいいし、リーダーシップもあって、憧れの先輩だ。
1年 如月 湊(きさらぎ みなと)
BL偏差値高めの可愛い顔面で、水泳部らしからぬ細い体に色白の綺麗な肌をしている上に、ドジっ子属性。
2年 松田 翔(しょう)
まあまあイケメン。自分でもかなり自覚があるらしく、カッコつけてばかりいる。おそらく1年の湊のことが気になっている。
2年 林 大智(はやし たいち)
体力バカで筋トレばっかしている。男くさいやつだ。
さて、話しに戻ろう。俺たちは車に乗って今、魔墓呂司高校に向かっている。
魔墓呂司高校は県内でも端の方にある自然豊な山の中にある高校だ。今回、その高校とは初めての練習試合だった。
「なぁ、翔。魔墓呂司高校なんて高校聞いたことあるか?」
「聞いたことござらぬ」
「何キャラだよ!それ全然カッコよくないぞ」
「先輩は聞いたことありますか?」
「うーん、俺もあんまり詳しくは知らないんだけど……じいちゃんから聞いた話しで、魔墓呂司高校のある山、やたら野生生物がたくさん集まってるらしくて、俺のじいちゃんの友達が狩りに行って、そのまま帰ってこなかったとか言ってたような…」
「や、や、やだなー先輩!怖い話しなんかしちゃって!湊がビビっちゃうじゃないですか!」
「湊、寝てる」
「あ!こら!寝るな!起きろ!」
「ぅ~おいっ!起こすな!見ろ!この天使のごとき寝顔!ずっと見ていられる」
翔は完璧に恋に落ちているな。確かに湊は可愛いが男だ。俺は騙されないぞ!大丈夫だ。大丈夫。そのはず。
「うん。起こさないでいよっか」
「おい!お前ら!ごちゃごちゃうるさい!山道なんだぞ!運転に集中できんだろうが!」
斎藤先生が怒鳴ってきた。その時だった。
「先生!前っ!シカらしき生き物がいます!」
頭つるピカの鬼のような顔をした顧問の斎藤先生が今日も脳ミソまで震えるような大声を出している。
「結構遠いから早く出発するぞー!車に乗れ!」
俺の名前は田野倉 雅人(たのくら まさと)高校2年生、水泳部に入っている。部員は俺も含め5人だけ。
3年は1人、同じ2年は俺も含め3人、1年は1人。
ここで部員紹介をしよう!
3年 桂木 空(かつらぎ そら)先輩
優しくて、かっこいいし、リーダーシップもあって、憧れの先輩だ。
1年 如月 湊(きさらぎ みなと)
BL偏差値高めの可愛い顔面で、水泳部らしからぬ細い体に色白の綺麗な肌をしている上に、ドジっ子属性。
2年 松田 翔(しょう)
まあまあイケメン。自分でもかなり自覚があるらしく、カッコつけてばかりいる。おそらく1年の湊のことが気になっている。
2年 林 大智(はやし たいち)
体力バカで筋トレばっかしている。男くさいやつだ。
さて、話しに戻ろう。俺たちは車に乗って今、魔墓呂司高校に向かっている。
魔墓呂司高校は県内でも端の方にある自然豊な山の中にある高校だ。今回、その高校とは初めての練習試合だった。
「なぁ、翔。魔墓呂司高校なんて高校聞いたことあるか?」
「聞いたことござらぬ」
「何キャラだよ!それ全然カッコよくないぞ」
「先輩は聞いたことありますか?」
「うーん、俺もあんまり詳しくは知らないんだけど……じいちゃんから聞いた話しで、魔墓呂司高校のある山、やたら野生生物がたくさん集まってるらしくて、俺のじいちゃんの友達が狩りに行って、そのまま帰ってこなかったとか言ってたような…」
「や、や、やだなー先輩!怖い話しなんかしちゃって!湊がビビっちゃうじゃないですか!」
「湊、寝てる」
「あ!こら!寝るな!起きろ!」
「ぅ~おいっ!起こすな!見ろ!この天使のごとき寝顔!ずっと見ていられる」
翔は完璧に恋に落ちているな。確かに湊は可愛いが男だ。俺は騙されないぞ!大丈夫だ。大丈夫。そのはず。
「うん。起こさないでいよっか」
「おい!お前ら!ごちゃごちゃうるさい!山道なんだぞ!運転に集中できんだろうが!」
斎藤先生が怒鳴ってきた。その時だった。
「先生!前っ!シカらしき生き物がいます!」
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