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2話 劇団の秘密
しおりを挟む春宮 和都 (はるみや かずと)
彼は沙羅が劇団に入った当初から色々と気にかけてくれる、世話好きな優しい先輩だ。
「おい!沙羅!寝てたか?もう昼の12時だぞ!」
和都はズカズカと部屋に入ってきてカーテンを開けた。
外の光が容赦なく射し込んだ。
「先輩。俺、異世界転生したかと思いました」
「えっ!?お前大丈夫か?どうした?」
和都は細い沙羅の体を抱き抱えた。
沙羅の綺麗な鼻筋を光がなぞって、より美しさを増していた。
和都は時が止まったように、沙羅の顔をじっと見つめていた。
「そして和都は沙羅の髪をそっとなでた…柔らかい」
「先輩心の声が漏れてます。てか、それはナレーションの人のセリフですよね?」
そうそう。
「なぁ沙羅…。俺と一緒に異世界転生しようか」
「は??」
「この小説のタイトル
『劇団の秘密~先輩と後輩の異世界転生~』 にしないか?」
んー。それもいいよね。
「先輩それは無しで」
「えー!めっちゃいいと思ったんだけどなー!早い段階でエロい感じにしなきゃ!読者離れていっちゃうぞ!」
そうそう。
「読者の期待裏切って申し訳ないんですが、先輩とエロいことしちゃうんでしょ。絶っっ対無理です。ところで先輩何の用ですか?」
「あ、そうだった。腹空いてるだろう。夕飯でもおごってやろうかと思ったんだ。一緒にラーメン食いに行こうぜ!お前のラーメンをすする口元が見たいんだ」
「うわー!すげーキモい。けど、ありがとうございます!行きます!」
「あとちょっといい話があるんだ。ラーメン食いながら話すよ。とりあえず行こう!」
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