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第八話 リアンが手紙を出した相手
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次の日。
私は朝からリアンの様子を見に向かった。
リアンの部屋に入ると、リアンは手紙を抱えてお母さまと話していた。
お母さまは困っているような顔をしている。
「おはようございます。何かあったんですか?」
「ステラ! 早くリアンを止めて! 大変なの。手紙をもうすでに出してしまったらしくて……」
あれ、でもリアン大量の手紙を抱えてるけど……?
あれでも一部ってことなのかな?
「リアン、どなたに手紙をだしたの?」
「それはもちろん王子様ですわ」
……お母さまが焦ってる理由がわかった。
でも、まだ第何王子かわからないし、婚約済みじゃないことを祈らないと。
「ちなみに、第何王子に?」
「第四王子のカートス様ですわ。あのお方まだ婚約していないでしょう」
うーん。
婚約はしてないけど、女遊びが激しくって飽きては捨てるを繰り返してる人なんだよね。
だからたぶん、付き合うことは出来ちゃうのかな……。
「リアン、あの方は浮気性で恋人がたくさんいるって聞いてるけど」
「そんなこと知っていますわ。でも彼が一番お美しいんですもの。だから、私の魅力で浮気しないようにさせますわ」
うーん、凄い自信。
これ、薬が切れたあとどうなるんだろう。
「リアン! ダメよ! 何であなたがそんな浮気するような男と付き合わなければいけないの!」
お母さまは一人で騒いでいる。
でも、私としてもさすがに、リアンにダメージが入りすぎちゃうと思うんだよね……。
だって、友人のお姉さまが捨てられて落ち込んでいたのを見たことがあるから。
でももう手紙を出しちゃったわけだし私にできることはないか。
私はリアンの一言いい、部屋に戻った。
・*・*・*・*・*・*・*・
次の日。
私がリアンの部屋にむかって歩いていたとき、リアンが走ってきた。
「リアン、急いでどうしたの?」
「カートス様がお迎えにいらしたの。だから急がないと」
手紙が届いたのって昨日の夜か今日の朝だよね。
それで今迎えに来るって……。
……カートス様の行動力すごい。
リアンと一緒に玄関に行くと、豪華で派手な服をきた人がいた。
顔は見たこともないぐらい整っている。
たぶん性格がクズでもモテるのってこの顔だからだ。
そして、お母さまが一生懸命にリアンのことを説明している。
惚れ薬を間違えて飲んでしまったことを話しているけど、それでカートス様が帰るって思ってるのかな?
うんざりしたような顔でカートス様はお母さまの話を聞いている。
私たちが近づくとその顔は一気に笑顔になった。
「リアンって子はどっち? 惚れ薬を飲んだって聞いたけど、あれって本人が飲んでも自分のことがもっと好きになるだけのものだから大丈夫だよ。さぁ、俺とデートに行こう」
リアンは嬉しそうな顔をして、カートス様に近づいた。
「私でございます。カートス様。お待たせしてしまいすみません。面倒くさいお母さまはおいといてデートに行きましょう」
「ああ、いこっか」
「はい!」
カートス様とリアンは手をつないだ。
リアンはすごくうれしそうな表情をしている。
「ダメよリアン! いますぐはなれなさい!」
お母さまが騒いでるけど二人には聞こえていないみたいだ。
私はため息をついた。
「リアン、いってらっしゃい」
「ええ、行ってきますわ」
これはもういってらっしゃい以外にいう言葉がなかったのだ。
隣にいるお母さまがにらんでくるけど無視するしかない。
リアンはカートス様と馬車に乗ってどこかに行ってしまった。
「ステラ! なんで止めなかったのよ! あなたそれでもリアンのお姉ちゃんなの!」
今姉かどうかって関係なくない?
それに私に怒鳴ったところで意味がないと思うんだけど。
「すいませんお母さま。リアンが幸せそうでしたし、王子に口出しなどできないので止めませんでした。それでは私は部屋に戻ります」
お母さまにそういい、私は部屋に戻った。
そしてその日、リアンは帰ってこなかった。
私は朝からリアンの様子を見に向かった。
リアンの部屋に入ると、リアンは手紙を抱えてお母さまと話していた。
お母さまは困っているような顔をしている。
「おはようございます。何かあったんですか?」
「ステラ! 早くリアンを止めて! 大変なの。手紙をもうすでに出してしまったらしくて……」
あれ、でもリアン大量の手紙を抱えてるけど……?
あれでも一部ってことなのかな?
「リアン、どなたに手紙をだしたの?」
「それはもちろん王子様ですわ」
……お母さまが焦ってる理由がわかった。
でも、まだ第何王子かわからないし、婚約済みじゃないことを祈らないと。
「ちなみに、第何王子に?」
「第四王子のカートス様ですわ。あのお方まだ婚約していないでしょう」
うーん。
婚約はしてないけど、女遊びが激しくって飽きては捨てるを繰り返してる人なんだよね。
だからたぶん、付き合うことは出来ちゃうのかな……。
「リアン、あの方は浮気性で恋人がたくさんいるって聞いてるけど」
「そんなこと知っていますわ。でも彼が一番お美しいんですもの。だから、私の魅力で浮気しないようにさせますわ」
うーん、凄い自信。
これ、薬が切れたあとどうなるんだろう。
「リアン! ダメよ! 何であなたがそんな浮気するような男と付き合わなければいけないの!」
お母さまは一人で騒いでいる。
でも、私としてもさすがに、リアンにダメージが入りすぎちゃうと思うんだよね……。
だって、友人のお姉さまが捨てられて落ち込んでいたのを見たことがあるから。
でももう手紙を出しちゃったわけだし私にできることはないか。
私はリアンの一言いい、部屋に戻った。
・*・*・*・*・*・*・*・
次の日。
私がリアンの部屋にむかって歩いていたとき、リアンが走ってきた。
「リアン、急いでどうしたの?」
「カートス様がお迎えにいらしたの。だから急がないと」
手紙が届いたのって昨日の夜か今日の朝だよね。
それで今迎えに来るって……。
……カートス様の行動力すごい。
リアンと一緒に玄関に行くと、豪華で派手な服をきた人がいた。
顔は見たこともないぐらい整っている。
たぶん性格がクズでもモテるのってこの顔だからだ。
そして、お母さまが一生懸命にリアンのことを説明している。
惚れ薬を間違えて飲んでしまったことを話しているけど、それでカートス様が帰るって思ってるのかな?
うんざりしたような顔でカートス様はお母さまの話を聞いている。
私たちが近づくとその顔は一気に笑顔になった。
「リアンって子はどっち? 惚れ薬を飲んだって聞いたけど、あれって本人が飲んでも自分のことがもっと好きになるだけのものだから大丈夫だよ。さぁ、俺とデートに行こう」
リアンは嬉しそうな顔をして、カートス様に近づいた。
「私でございます。カートス様。お待たせしてしまいすみません。面倒くさいお母さまはおいといてデートに行きましょう」
「ああ、いこっか」
「はい!」
カートス様とリアンは手をつないだ。
リアンはすごくうれしそうな表情をしている。
「ダメよリアン! いますぐはなれなさい!」
お母さまが騒いでるけど二人には聞こえていないみたいだ。
私はため息をついた。
「リアン、いってらっしゃい」
「ええ、行ってきますわ」
これはもういってらっしゃい以外にいう言葉がなかったのだ。
隣にいるお母さまがにらんでくるけど無視するしかない。
リアンはカートス様と馬車に乗ってどこかに行ってしまった。
「ステラ! なんで止めなかったのよ! あなたそれでもリアンのお姉ちゃんなの!」
今姉かどうかって関係なくない?
それに私に怒鳴ったところで意味がないと思うんだけど。
「すいませんお母さま。リアンが幸せそうでしたし、王子に口出しなどできないので止めませんでした。それでは私は部屋に戻ります」
お母さまにそういい、私は部屋に戻った。
そしてその日、リアンは帰ってこなかった。
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