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21 子供が出来ました!

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名称: 毒錬金粘液(ポイズン・スライム・アルケミスト)
氏名:  
分類: 半虚現体
種族: 粘液族
LV: 8/10
HP: 99/99 
SP: 99/99 
MP: 103/103 
筋力: 38 
耐久: 38 
体力: 44 
俊敏: 38 
器用: 46 
思考: 46 
魔力: 46 
適応率: 10(Max100)
変異率: 10(Max100)
スキル:<猛毒耐性LV9><猛毒無効LV9><酸耐性LV3><酸無効LV3><自己再生LV4><HP回復上昇LV4><MP回復上昇LV2><分裂LV3><融合LV2><吸収LV7><薬物精製LV1><猛毒LV1><酸LV1><腐食毒LV1><解毒LV1><中和LV1><魔力操作LV3><魔力感知LV2><念話LV1><群体LV1>
称号: <下剋上><全の一>
【ポイズン】毒に適応した個体。体力の成長に補正(小)。
【アルケミスト】魔法と薬物の扱いを得意とする。生産技能に補正(中)、魔力、器用、思考の成長に補正(中)

<薬物精製LV1>:薬物の生産に補正。
<猛毒LV1>:毒・猛毒を使用した行為に補正。
<解毒LV1>:SP・MPを使用し体内の毒を無力化する。
<中和LV1>:SP・MPを使用し毒を無力化する。
<魔力感知LV2>:魔力の感知能力に補正。
<群体LV1>:同じ種族と意識を共有することができる。

<全の一>:群体の主人格に贈られる称号。

(プルプル、すりすり)

そこには金色の体をした粘液(スライム)が居た・・・て、パパ?

「えっと、パパって俺の事か?」
(?パパはパパなの!)

パパって・・・まぁ、間違いではないのか?蟻(アルト)達とは主従関係、会社の上司と部下の様な関係だったから親って感覚が薄れていたけど、実際は生みの親と言っても過言ではない。
・・・嫁も彼女も居ないのに、先に子供が出来てしまっていた。

(パパ~♪)

何だろう、このあざとい感じは・・・素みたいだし、可愛いから良いけど。

(なにしてるの~?)
「ん?う~ん、お仕事・・・かな?終わるまで少し待ってもらえますか?」
(は~い)

素直な子でよかった。しかし、スキルとかいろいろ増えて見難くなってきたな。これも迷宮のレベルが上がれば改善されるのか?
まぁ、今はいいか。やれることからやっていこう。まずは・・・

「コアさん、領域拡張する際って、他者の領域を浸食すると、通常より多くDPを使うのは間違いない?」

~肯定~

やっぱり間違いないか。なら

「領域拡張、地表5m上空をラインに、他は今まで通りで100DP分お願い」

~承知しました~

後は戦力強化だな、どうしたもんか・・・。世界樹の樹液を使えればと考えていたけど、そうも行かない。分離できるかどうかもあるが、粘液(スライム)達の食料としても問題だ。何気に、毒の消化にもエネルギーを使っている節があるのだ。あれだけ食べているにも関わらず、<飽食>関係のスキルが無いのだ。<飽食>は自身が取り込める以上のエネルギー(SP)を摂取し続けることで得られる。それなのに取得できていないということは摂取した分と同じぐらい消費してしまっているのだ。そこから他者に渡すのは難しい気がする。

(どうしたの~?)
「ん?何かあったか?」
(しわしわ~)

と言いながら眉間を突かれた。しわが寄っていたらしい。いかんいかん、と思いながら揉み解す。根を詰めてもダメなときはダメだからな、気分転換もかねて他の事を考えるか。敵を倒してから時間もそこそこ経ったし、皆の様子でも見てみるかな?

(パパ~、これあげる~)

と言いながら、毒錬金粘液(ポイズン・スライム・アルケミスト)が琥珀色のスライムボールを吐き出してきた。・・・なんだこれ?

「ありがとう。これはなんですか?」
(うんとね、げんきになるやつ!)

元気?・・・。

「コアさん、これの『鑑定』お願い」

【スライムボール】粘液(スライム)が吸収処理できなかったものを、体外に排出したもの。

【世界樹の樹液(劣)】劣化した世界樹の樹液。劣化してなお膨大なエネルギーを保有し、摂取したものの肉体と魂を活性化し、必要なエネルギーを補填する。<活性><治癒><成長補正(中)><習得補正(中)><全ステータス補正(中)>

おぉう・・・。なんてタイムリーな。ちょっと都合が良すぎませんかね~?作為的なものを感じるぞ。

(うれしい?うれしい?)
「ありがとう、大事に使いますね」
(やった!みんなにもきいてみるね~)

みんな?そういえば<群体>を持っていたな。他の粘液(スライム)と意識が繋がっているのか。

(う~んとね~、・・・ダメみた~い)
「そうか、無理しなくていいですからね」
(は~い)

さすがにそこまで都合よくはないか。

「もらった後で言うのもあれですけど、大丈夫ですか?君の食料でもあるのでしょ?」
(だいじょうぶだよ~、またつくれるから~、できたらまたあげるね~)

ならいいけど。ステータスを見ても弱体化している様子もない。・・・スキルの<猛毒耐性><猛毒無効>のレベルが9になっている。これのおかげで余裕が生まれているのかな?ならその内、他の子たちもできる様に成るかもしれないな。

(ごはんいってきま~す)

ぷにぷにしたり、雑談したりした後、毒錬金粘液(ポイズン・スライム・アルケミスト)は食事という名の浄化作業へと戻っていった。
・・・癒されましたわ~。頭もちょっとすっきりした。
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