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学園行事 魔物狩り

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ーー 学園生活 4

色んなことがあったが、僕はいつの間にか子爵になっていた。
もし僕が公爵を継げば、この子爵は僕の自由にできる爵位となる。
普通公爵家の権限では、男爵までの爵位の独断叙爵は可能である。
しかしそれ以上のものは難しいので、子爵の爵位を持つ事でとても大きな力を持つことになるのである。

しがらみの話はよく分からないので、知らないふりをして僕は研究を続ける。
お酒の熟成を早めるための時空魔法が完成しつつあるのだ。

僕の収納魔法は時間が停止している。そこでもう一つ収納魔法をイメージして完成させたのが、時間軸を自由にいじれる収納魔法だ。
今、樽に入れたウイスキーとワインを100倍の時間軸で保管している。6ヶ月で50年の時間経過となる予定だ。
今2ヶ月経過なので約16年ものと言うことになる。
20本ずつ瓶詰めして普段の収納に保管する。

学園内での僕はすることが無い、初等科3年までの授業は免除になっている。
そこで領地経営のための勉強と施策を考えては実行している。
人は褒められると嬉しいものだ、僕もそうだから。
そこで今の暇なうちにかのな限り、褒美を自作して保管しようと考えている。

・魔剣
・若返りの化粧水
・美味しい食事
・美味い酒
・美しいアクセサリー
・便利な収納袋類
・高給を約束された職場
・爵位
これが今僕が持っている褒美だ。

これらは貴族相手の褒美の感じが強い。
領地を運営するには、領民の心を掴む施策も必要だろうし。
商人を呼べる物も欲しい。となると
・安い税金
・整備された道路や上下水道
・肥沃な農地
・流行を生み出す産業
・貴重で希少な商品
・高い安全性
・教育の無償化
・食糧の自給
を目指す必要がある。
いくつかは目処が立っている。

そんなことを考えているうちに日が過ぎて、魔物狩りの季節が訪れた。





ーー 学園行事 魔物狩り


今回の魔物狩りは、全学園生が共同で魔物を狩る訓練である。
貴族はその管理する領地内の安全を図る為に、魔物や人と争うことも辞さないのだ。

学園では魔物をいかに効率的に安全に駆除するかを学ぶ場所でもある。

75人の領地別の人員を駆使して、より多くの魔物を期間内に狩ることができるかを競うのである。
1チーム6~8人の人員で、1日2チームを狩に出すのがルールだ。

期間は7日後から20日間。
魔物の鑑定評価は、王都の冒険者ギルドが行う。

今日はチーム決めの日だ。
ミカエル寮長の主導のもと10チームが組まれた。
ただ僕のチームは、おこぼれチームと呼ばれる人員だ。
どうしても前衛や後衛を公平に配置すると、力が足りなかったり役が居なかったりする。
そこで何でもできる僕が残り滓をまとめるのだ。

チームメイトは
・高等科2年 メジーナ デフリ子爵の三女 魔法研究狂い
・中等科3年 コーディー センブリ騎士爵長子 剣術狂い
・中等科2年 トリトン コージタル準男爵長子 商売狂い
・初等科3年 ウルティー コールマン伯爵長女 魔法狂い
・初等科2年 メスティーナ ウエスト男爵三女 鍛治狂い
である。

「僕がリーダーのエストです。この6人で魔物狩りを行うのですが、何か意見要望はありますか?」
と言うと
「はい。狩には魔道具を持ち込めますか?」
「魔道具は当然持ち込みますよ。僕もよく作るので。」

「狩に使う武器は支給されますか?自分の剣はだいぶボロボロで。」
「武器や装備は僕が準備する予定です。」

「狩った魔物の素材はいただけるのでしょうか?」
「当然チームなので公平に分配する予定です。」

「新しい魔法を教えてもらえますか?」
「教えられる物であれば教えますし訓練もします。」

「私は武器や装備を作りたいのですが、狩に参加しないといけませんか?」
「狩を知らなければ、より良い武器や装備は作れないでしょ?実戦で確かめましょう。」

とそれぞれの質問に答えた後。
「この紙にそれぞれの得意な物、不得意なものや欲しいものを書いて提出してください。今日はこれで解散です。」
と言うことで初回の会合は終わった。


ーー  魔物狩り 2

領地対抗戦的な魔物狩りが始まりました。
僕らのチームは3日目と13日目の予定です。

3日目。

馬車で朝早くに出発して狩場である森に着きました。
皆の装備を確認して森に入ります。
「僕が敵索用のソナー魔法を使います。効率的に魔物を狩って行きましょう。」
と言いながら進むべき方向を指示する。

昼までに
・ウルフ系~20頭
・ゴブリン~25匹
・オーク~7頭
・ビッグボア~5頭
を狩り、昼休憩をしている。
「エスト様、このステーキサンドと言う食事は食べやすく美味しいですね。」
とコーディー君が言うとトリトン嬢が
「これなら間違いなく売れます。」
と感想を言う。

その後も狩りながら移動していたら、大きな存在が近付いているのに気付いた僕が皆に警戒をするように指示する。
どうやらはぐれのワイバーンのようだ。

上空から僕らに目をつけたワイバーンのが、襲ってくる。
「皆僕の後ろに!」
と言うと目の前に襲いかかってきたワイバーンを重力魔法で地面に叩きつける。
「ドーン」
土煙を立てて落ちてきたワイバーンは、僕に対して炎のブレスを吐こうとする。
すかさず僕は結界をワイバーンの顔の周りに展開する。
炎が結界に阻まれ、自分の顔を焼くワイバーンは苦しさに悲鳴をあげるが逃げることはできない。
そこに近づく僕が剣で首を切り落とし討伐終了。
「あっという間ですね、災害とも言えるワイバーンが」
とメジーナ嬢が呟く。
「「素材が欲しいです」」
トリトン嬢とメスティーナ嬢が揃って言う。

その後は特に何もなく、王都の冒険者ギルドに向かい買取と査定を行う。


          ◇

王都冒険者ギルド。

「ここがそうですね」
皆でギルドに入ると、面倒臭そうな冒険者らが睨むように目を向ける。

受付に向かい
「学園の生徒です、査定をお願いします。」
と言うと
「裏に行きましょうか」
と案内されて裏に行くとそこは解体場のような場所だった。
そこで職員が
「ここに出してくれ。こっちも忙しいが小物でもきちんと査定するからな。」
と僕らを舐めた感じが伝わる。

僕は小物のゴブリンから出し始めると、オーク辺りで二度見をしてビッグボア10頭で三度見。ワイバーンを出したところで目を回し出した。
「なんだこの量と魔物の種類は、しかもワイバーンまでいるじゃねえか。あんたらどんだけ強いんだよ。」
と言うと職員に
「僕がリーダーのエストニア=ケンドール子爵だ。」
と伝えると、貴族の子弟だけと思っていた職員は慌てて
「ご無礼お許しを」
と頭を下げた。

「ギルド内で待つので早めに査定評価をお願いします。ワイバーンは査定後素材として持ち帰りますので魔石のみ取り出して買取ってください。」
と言うと
ギルド内に戻った。

するとちょうど他のチームがギルドに来たところのようで、冒険者に絡まれていた。
「お嬢ちゃんら、ゴブリンの尻を追いかけるだけじゃ戦争はできないぜ。」
と女性グループのリーダーに絡んでいる。

少しむかついた僕は、
「そこのおっさん。子供や女性相手にいきがっている暇があったらスライムの1匹でも倒してきたらどうなんだ。」
と僕が声をかけると、冒険者らは顔を真っ赤にして
「小僧!焼を入れてやる、裏にこいや。」
と乗ってきたので、周りでニヤけている冒険者に
「そこのその他大勢のヘボも来るんでしょうね。」
と言いながら後をついてゆくと絡んでいた冒険者全てがついてきた。

僕はチームのメンバーにここで待つよう合図して一人で裏に向かうと、10分もせぬうちに戻ってきた。

「どうしてあの小僧、怪我もなく戻ってこれたんだ。」
「金でも渡したんじゃないか」
と言う冒険者の声を無視して、食堂のような場所のテーブルに皆で座ると
「ここで一番美味しい料理を6人前お願いします。」
と注文した。

興味を持った冒険者が裏にかけて行く、暫くすると青い顔で戻ってきて
「おい、さっきのアイツら裏で皆気絶していたぜ。」
と言う言葉に何人かが確認に行き
「本当だぜ。手足を折られた奴もいるぞ。」
と騒ぎ出し、その騒ぎを聞きつけたギルド職員が確認に行ったところで、査定の職員が入ってきた。

「エストニア子爵様。査定が終了しました。カウンターまでお越しください。」
と言う声が響くと、周りがざわつき始め。僕がカウンター向かうと最高潮に達した。
「あのこぞ・・お子様が子爵様だと」
「裏のアイツら実力で倒されたのか?」

とざわつく中、買取額を準備していた職員が
「ワイバーンの素材を除いた買取額が金貨250枚と銀貨130枚になります。宜しければサインをしてお受け取りください。ワイバーンの素材は先ほどの倉庫においております。」
と言うのに頷きサインしてお金を収納する。

1人裏に向かいワイバーンを収納するとそれを見ていた冒険者が
「ワイバーンに収納魔法だ。本物の魔法使いだ。」
と呟いていた。

ギルド内に戻ると職員が近づき
「ギルマスがお話があると申しております。いかがですか?」
と聞くので
「こちらも話したいことがあるので伺いましょう。」
と言いながら職員について行った。
チーム全員で部屋に入ると、中年の大柄の男が座っていた。

僕が1人前に出るとその男は
「お前さんがエストニア子爵様か、学園の生徒のお遊びで忙しんで言っとくぜ。調子に・・ブヘ」
と男が言うところで僕は重力魔法で男を床に押さえつけた。

案内して来ていた青い顔の職員に
「こんな失礼な男は無視して、ギルマスはまだですか?」
と声をかけると
「お・・ま・え・ムグ!」
まだ何か言うのでさらに魔力を込めた。
職員は慌てて外に出ると、スーツの似合う男を連れて戻ってきた。

「ケンドール公爵家後継のエストニア子爵様大変失礼しました。これでもここのギルマスなので代わりに副ギルマスの私、セガール公爵家傍系のエリス男爵がお話を伺います。」
と謝罪を言うので魔法を解除すると、虫の息のギルマスが頭を下げた。

「僕はねこのギルドの雰囲気が気に食わないね。森には幾らでも魔物がいるのに、狩りもせずに女子供と見ては絡む者ばかり。先ほどの男らも手足を切り取って良かったんだが、あれでもゴブリンくらいは倒せるんでしょ。」
と言うと
「大変失礼しました。宜しければ治療していただければ嬉しく思います。あれでもここでは中堅なので。」
と言う副ギルマスが頼むので頷いてみせる。
すると金貨の袋を差し出し
「迷惑料です。」
と言うのを
「要らん。僕は金で動かない、覚えておきなさい。」
と言うと皆を連れて部屋を出て、裏の救護室に向かい怪我人を適当に治療してやると。
「先程は実力も知らず申し訳ありません。子爵様。」
と男達の詫びた顔に恐怖が浮かんでいた。
無言で立ち去る僕は皆とレストランで食事をすることにした。
「好きなだけ食べていいよ。僕の奢りだ。買取金は公平に分けるから心配無用だよ。」
とメニューを広げた。


ーー 王都の冒険者ギルド

「生きた心地がせんかった。なんだあのガキは?」
と言うとギルマスに副ギルマスが、
「命知らずですね。本当に殺されますよ。」
と声をかける。
「俺を殺せるとでも言うのか。さっきは気を抜いて油断していたんだ、次は俺が泣かせてやる。」
と言うと
「無理ですよ。この国で彼より強いと言えるものは居ないと、騎士団長が言ってました。魔法も恐ろしいほどの腕だそうです。裏のワイバーンの死体を見てないでしょう?」
と言う言葉に冷や汗をかき出したギルマスが
「ところでお前さっき公爵家がどうのと言っていたがあれは何だ?」
「はい聞いていたんですね。覚えていてくださいよ。彼はケンドール公爵の長子で後継です。しかもあの年で子爵の爵位を実力で国王から貰っています。それも治療魔法のみで。攻撃魔法を使わせたら一人で国一つくらい落とせるかもしれないと言われてます。」
「げー。国落としの魔法使いで、騎士団長より強いてい言うのか信じられねえ。」
「それなら今度その身を持って感じてください止めませんから。」
と言われ沈黙した。

「本当、末恐ろしい男です。セガール公爵家も彼には手を出せませんからね。」
と言うとギルマスの部屋を出て行った。


          ◇

13日目。

「今日もこの間くらい稼げますかね?」
コーディー君が聞いてきた
「かなり魔物も狩られたので、奥に行く必要があるでしょうね。」
と答える僕に期待の目が多く向けられる。

この前の狩で一人金貨50枚を配ったので、皆お金持ちになったのだ。
騎士爵や準男爵家なら年金は金貨10枚程度、それを1日で5年分だ。
浮かれない子供はいないよね。

「気持ちを切り替えて行くよ。今日はこの前より強い魔物を狩るよ。」
と言いながら森に入り最短で奥に向かう。

昼前にやっと目的地に近づき早めの休憩をとる
「今日はハンバーガーだよ。」
と紙袋に包まれたハンバーガーを配り昼食を取る。
「これも凄く美味しいです。バカ売れしますよ。」
とトリトン嬢が感想を言う。

食後に気配を消しながら進むと僕はある気配を掴んでいた。
「居るね。若い竜のようだ。このポーションを皆すぐ飲めるようにしておくように。」
と配ったポーションを皆が準備するのを見て僕が攻撃に入る。
「スター・ホール」
幾つもの岩が200mほど先の地竜に降り落ちる。
「ズドドーン」
繰り返される爆音と舞い上がる砂煙。地面の揺れが収まると僕はすかさず
「アブソリュート・ゼロ」
と絶対0度の魔法を使う。
一度やってみたいな魔法の連続で瀕死の地竜に近づき、抜き放った剣に炎の魔力を付与してその太い首を切り飛ばした。
地竜を直ぐに収納する。

「終わったね。雑魚を狩りながら帰りましょう。」
と言いながら森の外を目指した。
その日の成果は
・オーク~30頭
・フォーハンドベアー~5頭
・バジリクス~1頭
・アラクネ~5匹
・地竜~1頭
であった。

ギルドに入ると、僕をみた冒険者が皆下を見て無言になった。
受付で僕は
「査定をお願いする。地竜を狩ったのでそれは買い取れるのか?」
と言うと
「え!地竜・・ですか?少々お待ちください。」
慌てて奥に引き込み、先日の副ギルマスが現れ
「エストニア子爵様、地竜を狩ったとお聞きしましたが本当ですか?」
と確認するので
「ああ間違いない、若い地竜なので30m程の大きさだ。」
と答えた。
それでは裏で確認をと言われ、裏で収納していた魔物を出すと地竜以外でもおおさわぎになった。

いつも通り食堂で待っていると、絡んできた冒険者が3人。
「お子様や嬢ちゃんが冒険者ごっこかい。俺が手取り足取り教えてやろうか」
と言ったところで、宙に浮いた。
「どうしたんだ、これは?」
僕は、慌て出す3人を浮かせたまま裏の訓練場に運んでいく。
周りの冒険者が
「バカだよ。あれだけ学園の生徒にはちょっかいを出すなと注意をされていたのに。しかも子爵様にだ。死んだなアイツら。」
という声を浮きながら聞いた男らは、泣き出したので。
「黙れ!」
と一言言って威圧すると泡を吹いて失禁した。

そのまま訓練場で目を覚まさせると、僕は
「武器を手に取り掛かってこい。逃げたら殺すよ。」
と言うと震えながらも攻撃してきた。
30分ほど相手して許してやった。

戻ると査定が済んだようだ。
「子爵様申し訳ありません。地竜の買取は今回難しいとの判断です。次回のオークションで出品されてはどうでしょうか?招待状お送りしますが。」
と言うのでそれでお願いすると答えて、今日の買取額
金貨370枚銀貨50枚を収納してギルドを出る。

「今日も大いに食べようか」
と言うと
「出来ればエスト様の屋敷のご飯がいいです。」
と皆が言った。分かっていたよ準備はしている。
馬車を呼んで屋敷に向かう。


ーー 冒険者ギルド

「もう一度は来ると聞いていましたが、今回の獲物は予想の上過ぎです。」
と副ギルマスがギルマスに話しかける。
「ああそうだな。本物だよアイツ。見たか地竜の傷、全身に強い物理攻撃に芯まで凍る魔法にあの切り落とした首の断面。俺じゃ手も足も出ねえ。本物のバケモンだ。国一つじゃなくて世界統一か魔王だろう。」
と呟いた。

「本当ですね。手助けなんて必要ないほどの強さ、勇者ですかね。」
と副ギルマスは呟いた。


           ◇


ケンドール公爵王都屋敷にて。

「皆さんたくさん召し上がれ。」
テーブルについたチームメイトにお母様が声をかけた。
「エストニア様お姉さまがいたんですね、一人っ子と聞いていたので知りませんでした。」
と言うメジーナの声に気を良くしたお母様が
「私はエストの母です。」
と答え驚くチームメイトの様子に爆上がりのお母様が、秘蔵のデザートまで出してくれた。

たまたま王都に出てきていたお父様に僕が地竜の話とオークションの話をすると
「それはいいことを聞いた。私の任せなさい。」
と代わりに手続きをしてくれることになった。
そこで僕は今日の報酬金貨74枚を皆に手渡した。
「ありがとうございます。これで家族に良い贈り物ができます。」
「うちでは結婚の姉は居ましてこれで持参金ができて良かったです。」
「この前のワイバーンの素材だけでも十分なのにここまでいただいて他のみんなに申し訳ない気持ちです。」
と感想はそれぞれだった。
僕は姉が結婚するメスティーナ嬢に
「僕からも贈り物をしておくよ、詳しく教えてくれるかい。」
と元社会人の処世術で声をかけていた。


ーー  ウエスト男爵家長女・二女合同結婚式会場

貴族でも男爵家はどこの派閥に入るかで、大きく貴族社会での立ち位置が変わる。
ウエスト家は女ばかり3人の男爵家で、婿をもらう以外に家を守ることが出来ない。
長女と二女がそれぞれ嫁に行くことが決まり、出費もバカにならないため合同ということになった。
少々肩身の狭い思いをさせる感じではあるが、致し方ないと思っていたところに。
「お父様、エストニア子爵様が結婚のお祝いをくださるそうです。」
と三女のメスティーナが手紙をくれた。
「エストニア子爵様といえば、今貴族社会で1番の注目株ではないか。これなら結婚式に箔がつく良かった。」
と思って一緒に送られた重い袋を開くと金貨が50枚はいっていた。
手紙の続きには、魔物を狩って頂いたお金です。持参金にお使いください。
と書かれてあった、それをみた二人に姉は大喜びで妹にお礼の手紙を書いていた。

結婚式当日。
次から次に花嫁二人宛にエストニア子爵からのお祝いの品が贈られ、贈り物をお披露目する場所が凄いことに。
この結婚式に参加した両家の関係者や参加者は、この男爵家がエストニア子爵の縁故と思うのに十分な品物だった。

ウエスト男爵は、大いに喜び二人に姉は嫁ぎ先でも大切にされたようだ。


ーー 学園生活 魔物狩り2

魔物狩りの期間が終了した。
それぞれの領地の結果が発表されたが、今回は順位のみの。
あまりに差がありすぎて、公表できなかったのだ。
当然一位は黄。

その他はどんぐりの背比べでした。
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