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ダンジョン攻略

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ーー ダンジョンに挑む

ギルドを出た俺は、ダンジョンの情報を探した。
「ダンジョンかい、それならもう一つ北のグリンという街だな。」
と聞いて俺は直ぐに移動を始めた。

50kmほど北にその街はあった。
街に入りギルドへ向かう。
「ダンジョンに入るのに何かいるのか?」
と、受付嬢に聞くと
「ダンジョンに入るのに特別な決まりはないですが、基本昼間に入ります。
中は現在43階層まで探索が終わっていますが、それ以上はわかっていません。
ここのダンジョンは10階ずつに階層主がいて、それを倒すと移転陣と下に向かう階段があります。・・・です。」
ダンジョンの説明を聞いた俺は、早速ダンジョンに向かった。


ーー ダンジョンに入る。


ダンジョンは街の中心にあった。この街はダンジョンを中心にできた街のようだ。

入り口に兵士が2名立って、出入りする者の数を確認してるようだ。
ダンジョンに入る者がするように、ギルド証を見せながら中に入る。

薄暗いと思っていたが、意外と明るい。
俺は剣を取り出して歩き出す。

1~3階層は、スライム、ゴブリンが主でたまにコボルトが湧くそうだ。
 基本は単独で、深くなるごとに数が増えるようだ。

 この辺りの魔物を倒すのも面倒なので、隠密のスキルでスル抜けていく。
4~6階層で、コボルトとコウモリのような魔物がで始めた。
「これも雑魚だな。」
と思いながらさらに深く進む。

7~9階層で今まで出た魔物が混在始めた、そのままスルーして階層主の10階層に進む。

10階層主の扉の前で隠密のスキルを解除すると、付近に居た冒険者が驚いていた。
「何だ!どこから湧いてきた?お前一人か?」
と聞いてきたので
「ああ一人だ。」
と答えて列に並んだ。

俺のことを気にしていた冒険者も扉が開いたことで、中に入って行った。

30分ほど待つと扉が開いた。
中に入ると、直ぐに扉が閉まった。
階層主は、ゴブリンキングのようだ。
剣を交わることもなく切って捨てた。
「収納」
後方の扉が開き、魔法陣と階段が見えた。
迷わず階段を降りてゆく。

11~13階層はホブゴブリンとコボルトがメインで特殊なスライムが出てきた。
このスライムは珍しいので収納して回る。

14~16階層はオークだ単独で出てきた。
17~19階層は複数のオークが出始めた。
20階層の階層主の扉で順番待ちをする、10分ほどで開いて中に入ると。
オークの集団がいる、一頭大きな奴がいるオークロードのようだ。
ここでも問題なく瞬殺して階下に進む。

21~23階層はバジリスクとアラクネがランダムに出てきた。
24~26階層はマンティスとアンツの集団だ。
27~29階層はビーンとアンツのコンビ。
30階層の階層主はバジリクスとカメレオンのような姿を消す魔物だった。
身体異常無効の俺にはバジリクスはただのトカゲ、カメレオン的な魔物は俺自体が隠密のスキルを使うと、姿を現し探し出したので、瞬殺して収納。

ここで腹が空いたので、ダンジョンを出ることにした。


          ◇


ダンジョンを出るといつの間にか夜になっていた。
「どおりで腹が空くはずだ。」
そうぼやきながら宿の心配を始めた。

街の中を歩くと意外と店が空いていた、ダンジョンがあるからなのか。
良さげな宿に入り部屋を取る。
食事は途中で買い込んだものを食べることにした。
「意外と美味いぞ。」


ーー 休憩。


休憩を兼ねて街を散策する。
ダンジョンが有る街は初めてだったので、他ではお目にかからない商売があった。
ダンジョンの地図を売る者、ポーションを売る者、ポーターとして自分を売る者などダンジョン特有の商売が成り立つようだ。

一軒の魔道具屋が気になり覗いてみた。
「いらっしゃい。何をお求めで?」
店主らしい男が声をかけてきた。
「この街でどんな魔道具が売れるのか気になってな。」
と言うと
「冷やかしか。まあそうだな、魔法袋かマジックバッグが一番高い魔道具で、安全を確保する結界石や存在を薄くするマントなんかが売れ筋かな。」
と答えてくれた、そこで
「セーフティーゾーなんかはないのか?魔剣なんかはどうだ。」
と聞くと
「セーフティーゾーンはないな、だから単独は無理だ。魔剣を持っている奴はほとんど居ねえよ。伝説のもんじゃねえか。」
と笑われた。

店を出て次を探すと、薬師の店が見つかった。
中に入ると、少女が店番をしていた。
「いらっしゃいませ。何をお求めですか?」
声をかけてきたので
「一番効くポーションは、どの程度の効果があるんだ?」
と聞くと
「千切れてなければ何とかなる程度ですね。金貨100枚ですけど。」
と答えた。
「これなんかどう見るね?」
と俺が作った傷薬を見せた。
「これは!かなりのモンだね、手足が千切れていても繋がるか生える程度だろ。」
と鑑定した、なかなかの目利きだ。
「よくわかるな、俺が作ったんだが使うことがなくてな。」
と言うと
「是非買わせてほしいが、いくつ有るの?」
「余分は・・10本は有るな。」
と答えると
「一本金貨200でどうだい?」
と交渉してきた。
「全部買うのか?それなら1500でいいぜ。」
「買います!」
と言うと金袋をドサリと置いた。
「交渉成立だな。」
と面白いやり取りをして店を出た。ただ店を出た俺の後をついてくるものがいたが。


             ◇


宿に着いて部屋に入ると宿の周りを20人ほどの男が取り巻いた。
俺は隠密のスキルを使い、外に出る。
先程の薬師の店の前まで来ると中の様子を探る。
店番の少女と柄の悪い男が仲良く酒を飲んでいた、そっと店の中に入る。
「今日はいい獲物が来たぜ。おめえのお陰で大儲けだ。」
「あんたが盗賊のお頭で、手下が40人もいるからできるのさ。」
と話をしていた、あの女意外と年増だな。

隠密の効果を消すと、男が振り向き驚きの顔から笑い顔に
「どうやってここに来たか分からんが、馬鹿な奴だ俺が直々殺してくれる。」
と言いながら大剣で切り付けてきた。
軽く交わして男を押さえつけて首に剣を添える。
「おめえ強えな、しかし生きてここを出れると思うなよ。」
と強がる男に
「バカか、俺の強さすら分からんお前が何を根拠でそんな話をするんだ。」
と言うと
「お前がバカだろう、俺の手下は40人からいるんだぜ。」
と言うので
「ほんとバカだ。なら40人が来るで待ってやろう。」
と言いながら男の上に座った。
「動けねえ。」
下の男が騒ぐが無視だ。
店の女は何処かに消えた、仲間を呼びに行っているんだろう。

10分ほど待つと店の中にドヤドヤと男たちが入ってきた。
外の男を含めてちょうど40人がいる。
「これで全部のようだな。」
と言うと俺は
「ライジン」
と唱える、40本のイカズチが男らを一人残らず撃ち倒す。
「何だこりゃ!」
座布団代わりの男がうめく。
「誰がバカか分かったか、お前のアジトはどこだ?」
と聞くと
「殺せ!俺が言うと思っているのか!」
叫ぶ男に俺は
「あの女が今アジトに向かっているようだ。独り占めする気のようだ。」
と言うと男の顔色が変わった。
「場所を言うから助けてくれ!」
と言い出す男に
「助ける理由はねえな。ここで死んどけ。」
と言って首を刎ねた。

            ◇



俺は空に舞い上がると、女の後を追った。
途中で女は男を一人連れとした、他に男がいたようだ。

街を出て近くの森に入る二人。行く先に隠された洞窟があるのが分かった。
先回りして中に入り、お宝を全て回収して外に出る。

二人が怪我をしながらもたどり着いたようだ。
魔物にでも襲われたのだろうが、俺の売ったポーションで生き延びたようだ。
俺は近くに居た、オークを3頭捕まえると二人の入った穴に放り込んだ。
出口を石で塞ぎその場を後にする。

穴の中から男女の悲鳴が聞こえたのはそれから程なくしてからだった。

薬師の店では兵士が来ていた、大きな音に店の外にまで人が倒れているのだ、連絡があったのだろう。
「面白い1日だった。」
と言いながら宿に戻る俺。


ーー ダンジョン攻略再開


次の日。
ダンジョンに再チャレンジだ。

転移陣で30階層の裏に出て階段を下る。

31~33階層は炎系の魔物がで始めた、サラマンダーだ。
34~36階層はサラマンダーに空からワイバーンが現れた。
 ワイバーンは火属性があるようで炎のブレスを吐いてきたが、「ブラビティ」で地面に落とすと問題なく狩れた。
37~39階層はヘルハウンドが混じり出した、犬系は威圧すると抵抗を止めるので意外とやりやすかった。
40階層の階層主はイフリートだった。
 俺の氷魔法と魔法の撃ち合いをしたら、「アブソリュート・ゼロ」で凍りついた。

そのまま階下に向かうと、
41~43階層で、キマイラが出るようになった。他はヘビ系の魔物と蜘蛛系の魔物だ。
44~46階層は最深部記録更新だが、数が多くなった身体異常を手段とする魔物が多くなった。
47~49階層は突然水系の魔物が大きな湖と共に出てきた。
 毒を吐くカエル、氷の棘を吐く鉄砲魚のような魚、大ダコの魔物など収納したが食べれるのだろうか?
50階層の階層主はメデューサの様な石化と猛毒を持つヘビ女の魔物が現れた。
 俺の状態異常無効とは相性が悪かったのだろう、呆気なく首を切り飛ばされて討伐終了した。
ここで一旦戻ることにした。


ーー ギルドにて。

ダンジョンの外に出ると今回は朝だった。
大きく伸びをしながら太陽を見た、少し黄色い。

冒険者ギルドに入ると、意外と人が多かった。
買取カウンターで魚系の魔物を取り出すと、職員が驚いて
「これはダンジョン産ですか?」
と聞くので
「そうだ47階層から出始めた。」
と答えると、詳しい報告をと言われた。

別室で44~50階層までの魔物分布を答えながら、一部の魔物を取り出すと。
「ダンジョンの記録更新です、おめでとうございます。」
と言うので
「まだ踏破してない、次は60~70が目標だからそれでおおよその深さがわかるだろう」
と答えると何故わかるのですかと、逆に聞かれた
「知らない?・・ならいい。」
と話を切ってギルドを出た。


俺の出た後のギルドは、大騒ぎであった。
最下層に単独で潜っているのだ。
「信じられん。」
「まだガキだろ、嘘じゃねえのか。」
などとの声が飛び交っていた。

ギルマスはスラクションの街の話を耳にしていたので、
「お前らいいかさっきの坊主に絡むなよ。殺されても補償せんからな。」
と言うと部屋に戻っていった。
その場の冒険者は、ギルマスの言葉に生唾を飲み込んだ。
「やべーやつのようだ。」


ーー 休憩中のファースト。


宿に戻るとファーストは、惰眠を貪った。
2日後に目覚めると、大量の食事を平らげて街に繰り出した。

そして街中で前の街で一緒に行動した冒険者パーティー「神の羽」の女性3人に再会した。
「おや!ファーストさんじゃないか。今はダンジョン攻略中かい?」
とレイチェルが尋ねると
「ああ、あんたらか。そうだダンジョンだ、今度50から下に向かう面白いものがあったら教えるよ。じゃあな。」
と答えて街中に消えたファーストを見送りながらマールが
「今、50から下と聞こえたよね。確かここはまだ43階層ぐらいまでが最高だったと記憶してるよ。」
と呟くとセシルが
「多分そう遠くないうちに踏破するんですよきっと。」
と納得の顔で呟く。
「踏破ね、単独で信じられねえな。」
とレイチェルが呟くのが、普通の感覚のようだった。


街中を散策しながらファーストは武器屋に顔を出していた。
「ここで一番丈夫で大きな剣を見せてくれないか。」
と店番に声をかけたファースト。
「あんたが使うのかい?その体じゃ持てもしいねえだろ。見せかけでなくて自分にあったもん探したらどうだい。」
と言う店番に
「何だここは鈍しか置いてないのか、他を当たるよ。」
と言って出ようとしたら、奥から出てきた男が
「待ちな!俺の作った大剣を使えるならタダでやるよ。そこで待ってな。」
と言うと奥から台車に乗せた剣を持ち出した。
「これか。中々のモンだね。よっと。」
と言いながらその大剣を片手で持ち上げて、握りを確かめた。
「これを片手で簡単に!あんちゃん、豪のものだね。いいぜ気に入れば差し上げるよ名前だけ教えてくれ。」
と言う男に
「そおうか。俺はファーストだ。今ダンジョン攻略中だ、ダンジョンボスをこれで潰したら教えてやるよ。」
と言うと肩に担ぐようにして店を出ていった。
「世界は広いぜ、あの大剣を・・・ファーストと言ったな覚えておこう。ん?」
店の出口に袋を見つけ持ち上げ用としてその重さにビックリ。
金貨が500枚は入っていた。
「何だ買い取ってくれたのか。」
と言いながら男はまんざらでもない顔をしていた。


ーー ダンジョン踏破へ。


ダンジョン50層から下に移動しながらファーストは、ここが後20階層前後だと感じていた。
「この下はアンデッドとドラゴンだろうな。」
と独り言を言いながら散歩のように降りた51階層は、アンデットがひしめき合っていた。

51~53階層はグール主体のアンデットが群をなして襲ってくる階層だったが、大剣を片手に振り回すファーストの前ではただの巻藁であった。
54~56階層はレイスやゴーストたちが漂っていた。
 ゴーストはファーストの気に当てられると、何も出来ずに昇華してしまいただの散歩になってしまった。
57~59階層でスケルトンとデュラハンが出始めた。
 デュラハンは剣技が巧みなアンデットだったので、ファーストは好んで剣で戦った。
60階層の階層主は、吸血鬼とリッチの組み合わせだった。
 不死のアンデットは、物理的攻撃がほぼ無効であり、魔法も巧みだったがファーストに有効な攻撃がなかった。
 ファーストは大剣に聖属性の魔力を纏わせると、それぞれの心臓を貫いた、灰になるアンデット達は何故か安らかな目をしていた。

さらに下に降りてゆくファースト。
61~63階層で水系のドラゴン亜種が多く現れたが力技で狩り尽くす。
64~66階層は土系と風系のドラゴン亜種で、守りとスピードであったがファーストの力には全く及ばなかった。
67~69階層は炎系と闇系のドラゴン亜種で、魔法力を競うような魔物だったがレベルが二人分あるファーストの敵ではなかった。
70階層に降りると今までとは格が違う扉が現れた。
「ここが最下層か」
と言いながら扉を開けるファースト、扉が閉まるとそこには属性竜5体とアンデットのドラゴンが居た。
「豪勢じゃないか、嬉しいね。」
笑顔のファーストの姿がブレた、ブレスを吐く相手を見失った風と火のドラゴンは次に見たのが逆さまに映る自分の頭の無い身体だった。
2体の首を切り落としたファーストはその勢いそのままで、3体の属性竜を斬り倒し最後のアンデットは聖属性の大剣で斬り飛ばした。
その間5分とかかっていなかった。
「フーッ。」
息を吐くとファーストは、初めて汗を拭いた。
奥の扉が開き宝箱とダンジョンコアが見えた。
宝箱には、各属性の剣と鎧が入っていた。
ダンジョンコアを収納するとファーストは転移陣で出口に戻ったその時、ダンジョン内にアナウンスが
~この初級ダンジョンは踏破されました。これから上級ダンジョンに変わります、外に出てください。~
と聞こえると次々に中の冒険者を外に吐き出し始めた。
「まだ続きがあるのか。また今度来てやろう。」
ファーストはそう言いながらダンジョンから離れるのであった。

その道すがらファーストはあの武器屋に立ち寄り、宝箱の剣を渡して帰った。
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