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上級騎士科

僕が望むから※

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僕は無意識に、膝立ちになった身体をエイデン様に押し付けた。そしてエイデン様にかがみ込んで口づけを強請った。仰向いたエイデン様の黒髪が湯の中に流れているのに見惚れて、理知的な額をそっと撫でると、エイデン様は薄く笑った。

「サミュエル…、ベッドへ行こう。」

僕はザブリと抱き抱えられて、またあの恥ずかしい事をされた。ベッドへ行く時は、必ずするものなんだと前回エイデン様に教えられたのだけど…。


「…今日も後ろは無しですか?」

僕は自分で言ってる側から何を聞いてしまったのかと、動揺してしまった。エイデン様は僕を抱き上げてベッドへ向かいながら何も言ってくれなかった。

やっぱり変な事を聞いてしまったのだと、顔を強張らせているとエイデン様はベッド横に僕を立たせて、念入りに僕の濡れた身体の水気を拭いてくれた。


「サミュエルは私の忍耐をギリギリと締め付けるね…。私がサミュエルの、この美しい身体を見て、触れて、味わって、それでも自分のものにしないのには、相当な気力が必要なのに。
ああ、でも今日はもう一段階先に進ませてくれ。良いかい?サミュエル。」

そう言って少し赤らんだ顔で緑色の瞳を光らせた。僕もまた、エイデン様の黒髪をタオルで拭きながら、今エイデン様の言った事を頭の中で繰り返した。


もう一段階進むというのは、もしかして…。僕は急に緊張と興奮で、身体が脈打って来た。エイデン様はそんな僕の身体をそっと抱き寄せて言った。

「サミュエル、嫌がることはしないよ。そんなに緊張しないで。」

僕が怖がったら、いつまで経ってもこの先に進めない気がして、僕はエイデン様の首に齧り付いた。


「嫌がっても進めて…。僕も知りたい。」

それから僕たちは馬鹿みたいに貪る様な口づけを交わしあって、ベッドの上で転げ回った。僕は何だか嬉しくて思わず笑ってしまいたいほどだった。

エイデン様はそんな僕を覗き込むと、クスリと笑って囁いた。

「サミュエルは私を煽ってばかりで悪い子だね…。可愛くて、どうしてやろうか。」


気がつけば僕はベッドの上で甘える様に鳴きながら、エイデン様の黒髪を腿に感じていた。エイデン様の熱い口の中で、すっかり昂った僕自身はもう限界を迎えそうだった。エイデン様が鳴らす水音に僕はますます興奮して、目尻からは無意識に涙が溢れた。

「ああっ、エイデンさまっ、おねがい、んんっ!もう、逝かせてっ!」


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