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俺が譲れる事は
知り合いと俺の関係?
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俺は目の前の高山助教授が、物思いに耽ってしまったのを見つめていた。この人はもしかして父親と何か関係があるのだろうか?年齢は随分違うから、鎖とかの関係ではない…よな⁉︎俺がそんな不埒な事を考えていると、隣に座っていた祥一朗が高山助教授に話しかけた。
「高山助教授、どうかされましたか?」
高山助教授はハッとすると、俺たちを見て微笑んだ。それを見て、俺はこの人が普段から自分の感情を出さないようにしてる人なんだろうとふと思った。
「すまない。ちょっと考え事をしてしまった。私の知人は40代だ。ただ、子供がいるかどうかは知らないんだ。黒崎君は、父親の名前も知らないと言ったね?何か事情があるんだろう。でも多分、君と私の知人は血縁関係があると思うよ。若い頃の顔が君によく似てるし、オーラが本当に似ているからね。
…ひとつ聞いてもいいかい?この大学にいる、黒崎美玲くんとは繋がりがあるかい?」
俺は急に姉貴のことを聞かれて何も考えずに答えた。
「…あの、黒崎美玲は僕の実の姉です。先生は姉の事をご存知なんですか?」
俺がそう尋ねると、隆也助教師は柔らかく微笑んで言った。
「今年入学式で新入生代表の挨拶したのはここにいる鱗川君だったが、去年代表の挨拶したのは黒崎美玲くんだったんだ。黒崎美玲くんも、白山さんにどことなく似てる気がしたので、気になってたんだが君と同じ苗字だろう?もしかしてと思ってね。そうか、お姉さんだったんだね。君とお姉さんではオーラが違うね。多分家系が違うんだろう。雪豹のオーラは独特のものだから。」
俺は流石に試験官ベビーの話までする気はなかったので、余計なことは言わずに頷いた。高山助教授は祥一朗に研究室のメンバーに俺の取り巻き?達のような強いフェロモンのメンバーはいない事、実験の際は俺の取り巻きを必ず一人以上つける事、助教授が直接実験するという事を約束した。
「他に何か心配な事、聞きたいことはあるかい?」
俺と祥一朗は顔を見合わせてから、首を振った。祥一朗が俺の手を握って助教授に向き直って言った。
「正直、私達はまだ高校生である雪弥を、リスクの高い実験に参加させたくは無いんです。でも、雪弥自身がそれを強く望んでいますから。私たちは雪弥の願いを叶えるのが喜びであり、使命ですから。」
祥一朗はそう言って、俺を見て柔らかく微笑んだ。
「高山助教授、どうかされましたか?」
高山助教授はハッとすると、俺たちを見て微笑んだ。それを見て、俺はこの人が普段から自分の感情を出さないようにしてる人なんだろうとふと思った。
「すまない。ちょっと考え事をしてしまった。私の知人は40代だ。ただ、子供がいるかどうかは知らないんだ。黒崎君は、父親の名前も知らないと言ったね?何か事情があるんだろう。でも多分、君と私の知人は血縁関係があると思うよ。若い頃の顔が君によく似てるし、オーラが本当に似ているからね。
…ひとつ聞いてもいいかい?この大学にいる、黒崎美玲くんとは繋がりがあるかい?」
俺は急に姉貴のことを聞かれて何も考えずに答えた。
「…あの、黒崎美玲は僕の実の姉です。先生は姉の事をご存知なんですか?」
俺がそう尋ねると、隆也助教師は柔らかく微笑んで言った。
「今年入学式で新入生代表の挨拶したのはここにいる鱗川君だったが、去年代表の挨拶したのは黒崎美玲くんだったんだ。黒崎美玲くんも、白山さんにどことなく似てる気がしたので、気になってたんだが君と同じ苗字だろう?もしかしてと思ってね。そうか、お姉さんだったんだね。君とお姉さんではオーラが違うね。多分家系が違うんだろう。雪豹のオーラは独特のものだから。」
俺は流石に試験官ベビーの話までする気はなかったので、余計なことは言わずに頷いた。高山助教授は祥一朗に研究室のメンバーに俺の取り巻き?達のような強いフェロモンのメンバーはいない事、実験の際は俺の取り巻きを必ず一人以上つける事、助教授が直接実験するという事を約束した。
「他に何か心配な事、聞きたいことはあるかい?」
俺と祥一朗は顔を見合わせてから、首を振った。祥一朗が俺の手を握って助教授に向き直って言った。
「正直、私達はまだ高校生である雪弥を、リスクの高い実験に参加させたくは無いんです。でも、雪弥自身がそれを強く望んでいますから。私たちは雪弥の願いを叶えるのが喜びであり、使命ですから。」
祥一朗はそう言って、俺を見て柔らかく微笑んだ。
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