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俺たちの進路

俺の日常よ、こんにちわ

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結局朝イチで祥一朗に送ってもらった姿を朝練の学生に目撃された俺は、すっかり「あの生徒会長をたらし込んだビッチ」の称号を受け取る羽目になった。発情期を誰と過ごしたのかが知られてなかっただけに、その爛れた噂は学園をウイルスの様にあっという間に広がったんだ。

最も、ビッチ云々は秋良たち猛獣系のお手つきになりそうな、一部少数の中堅の狐系や山猫系の綺麗どころが広めてるらしかったけど。


まぁ、この世界は構造的にヒエラルキーがハッキリしていて、妬み嫉みは案外無いんだ。俺が感じるのは、前よりもキラキラした眼差しで見つめられることが多くなったって事かな。

俺たちに絡んできていた熊系の一年らは、流石に四人のマーキングに太刀打ち出来ない様だった。もし、そいつが可愛げがあって、もっと違う形で俺にモーション掛けてきたのなら、後輩として仲良くしてやっても良かったかもしれない。今となっては無い話だけどね。


祥一朗の家から朝帰りした俺を待っていたのは、やはりと言うか、三人のじっとりとした眼差しだった。俺としては、学園を騒がした噂よりも、こいつらの言葉にしない圧力の方が死活問題だったりする。我慢して何も言わないのが分かるだけに、俺としても知らんぷりするほど冷酷じゃ無いぜ。

そこで俺は三人にひとつ提案する事にした。ランチタイムに4人でモグモグタイムが終わった頃、俺は椿からデザートにアイスクリームを食べさせてもらいながら言った。


「なぁ、俺としても別にお前たちを軽んじてるつもりは無いんだ。祥一朗とは普段ほとんど顔を合わせないから、ああいった形になっただけで、誰かを優劣つけるつもりも無いし。そうは言っても、多分納得はできないよな?聖はどう思う?」

聖はデザートのオニギリを食べながら考え考え言った。いや、考えてたんじゃなくて、モグモグしてただけかも。


「…俺は雪と二人きりの時間が定期的に取れれば、まぁ我慢できる。っていうか、マーキングはどれくらい効き目があるのかな。それにもよると思うけど。もちろん、あんまり時間空いちゃうと多分俺、雪を抱き潰しちゃうだろう?それは雪の望む所じゃないと思うんだけど。」

はい、なんかサラッと怖い事言った。聖は普段の要求があまりない様で、その分タガが外れるとヤバいんだよな…。俺がジト目で聖を見てると、椿が甘ったるい声で俺を呼んだ。





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