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再びの学校生活へ

椿の重たい想い

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久しぶりに入った椿の部屋は、秋良の部屋と同じくらい広かった。白と黒のモノトーンで統一された家具は、いつもの明るい椿とは印象が違って、何だか不思議な感じだった。

俺は洒落たチェストの上に飾ってある写真立てをゆっくり見て回った。家族写真や、俺たちの中学時代の写真。俺が懐かしく感じてそれを持って見ていると、椿が後ろから抱きしめてきて俺の肩越しに覗き込んだ。


「あぁ、コレ気に入ってるんだ。遠足に行った時にゆきちゃんが迷子になっただろ?これ見ると、その時のゆきちゃんの心細そうな可愛い顔を思い出すからさ。」

俺は乱暴に写真立てを戻すと、椿に向き直って言った。

「お、お前、いちいちそうゆうの止めろよ。人の恥ずかしい事、何でそんなに…。」

椿の俺を見つめる眼差しが真剣で、俺はそれ以上言葉が出なかった。


「ゆきちゃん、俺はゆきちゃんを中学の入学式でひと目見た時に、運命だって思った。ずっと好きだったんだ。ゆきちゃんは発情期も来なくて、その手の事に潔癖だったから、俺はゆきちゃんの準備が出来るまでと思って、ずっと待ってた。

ゆきちゃんが発情期に居なくなったのは正直ショックどころじゃ無かったけどね…。だから今、俺凄い嬉しくてたまらない。ゆきちゃんがどう思ってるか分かんないけど、理由はどうであれ、俺がゆきちゃんを手に入れられるんだ。文句はないよ。」


俺は椿の強い眼差しに身体の奥が震える気がして、ドキドキと心臓までうるさくなった。俺は椿からそっぽを向いて言った。

「俺は椿のこと、…好きだよ。いつもおちゃらけて見えるけど、ほんとは真っ直ぐな奴だって知ってるし。お前が自分の事どう思ってるか知らないけど、俺、お前がいないと寂しい…と思うし。」

俺が言い終わる前に、俺は椿に抱きすくめられてキスされていた。最初から余裕のない、揉みくちゃになる様な口づけで、俺はあっという間に身体が熱く燃えるようになってしまった。椿の大きな舌が俺の口の中を大きくなぞるから、俺は口から唾液を滴らせて、でもそんな事は些細なことだった。


ギラついて赤い顔をした椿は、時おりキスをしながら、荒い息遣いで俺の制服を器用に脱がせていった。俺の首から胸をはだけさせる時、甘いため息をついて何かぶつぶつ言っていた。だけど俺もすっかり発情してしまって、もどかしさに焦らされて、椿の唇に追い縋ってしまった。そんな俺に椿は蕩けるような笑顔で言った。

「あぁ、夢みたいだ。ゆきちゃん、可愛いすぎ…。」

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