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ジュシアの生活
どちらがマシ?
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僕はルークに促されて人型に戻ると、ソファに広げてあるブラウスの袖に手を差し入れた。これからどうしようかと、そればかり考えていたので、ルークが僕の後ろ姿を息を呑んで見つめている事に気がつかなかった。
妙に静かな気がして後ろに顔を向けると、顔を赤らめたルークがふいと顔を逸らした。僕はボタンを留めながらふと自分の格好に思いを巡らせた。あー、見えてるからか…。
僕は人型で全裸でいる事が多かったせいか、あまりにも頓着がなかった。まぁ、ジュニからジュシアになる時はいつもすっぽんぽんだからね。しかもサウリ山で裸族として暮らしていたせいで、それが当たり前な感覚なんだ。
とは言え、もう下界に降りたのだからもう少し気にしないといけないのかもしれない。僕は急いで下着を身につけようと手を伸ばした。この世界の下着は少し伸縮素材のかなり細めのビキニっぽい作りをしている。その割に正面のカップが形成されてるので、股間の自己主張が激しい卑猥な下着だ。
不意に横から手が伸びて来て、僕の下着を取られてしまった。ルークが僕の下着を手に取って見つめていた。
「伯爵家のものを履けばいいのに…。」
確かにそれは古着屋で売っていた領民用の物だけど、一応新しいものだ。僕はルークの手からそれを奪いとって口を尖らせて言った。
「流石に僕のサイズのものは見当たらなかったんです。ガブリエルの物じゃ小さいし、かと言ってルーク様のサイズじゃ大きくて。」
僕はそう言いながらさっと足を突っ込んで、腰まで引き上げた。ウエストは細い紐で絞るのだけど、その前にカップの中にポジショニングをしないといけない。僕は無意識にしようとして、ふと隣の石のように身動きしていなかったルークの事を思い出した。
「あの、ルーク様ちょっと後ろ向いていてくれませんか?さすがに、お目汚しでしょうから。」
するとルークが思いがけない事を言った。
「私がやってあげよう。どうも君はこの下着の履き方を知らない様だ。」
確かに僕は適当に履いているのは否めない。でも、だからってやってもらう?フィッティングの様なものだろうか。僕がフリーズしていると、後ろから僕を抱き抱えるようにしたルーク様が、僕のあそこに手を突っ込んでどうやったのかわからなかったけど、妙にフィットする状態にしてくれた。
僕はルークが僕のあそこにサッと触れた事と、まるでそれがどうしたんだと言わんばかりのルークの顔とを天秤にかけて、ため息をついて言った。
「…ありがとうございます。確かにこの方が良いみたいです。でも口で説明してくれても良かったんじゃありませんか?」
僕が文句を言いながらお礼を言うという高度なテクニックを繰り出していると、ルークは妙に生真面目な眼差しで僕を見つめて言った。
「やった方が早いし、口で説明するとかえって卑猥なことになるけど、その方が良かったのかい?」
うわー、ルークってほんとああ言えばこう!ガブリエルに言いつけるからね!
★ お知らせ ★★
明日20日(金)18時より新作BL公開開始します♡
『レンタル彼氏とさよならしたら、ロックオンされてます』
不器用な恋をしたスパダリ大学生から、お金で縁を買っていた後ろめたさから離れようと頑張る、平凡な大学生とのじれつく恋物語です。2000話/1話で、じっくり読めます!よろしくお願いします♡
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するとルークが思いがけない事を言った。
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