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ただいま世界?
俺が塗ろう
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僕は先輩の顔を見上げた。全く運動部は基本体格が恵まれたやつが多くて嫌になる。こんがり焼けた先輩は部長だったらしくて、僕に日焼け止めを塗るよう言った。ん?塗ろう?
僕が手を差し出すと、先輩は僕の手のひらにブシュっとクリームを出した。それから自分の手のひらにも同じように出すと僕に言った。
「自分で胸に塗れよ。俺が背中塗ってやるから。」
僕は目をパチパチして、先輩に流されるまま自分の特に日焼けしそうな胸から上を中心に撫で回した。すると後ろに回った部長が背中に塗ってくれた。
塗ってくれたんだけど、何て言うかゾワゾワするような感じでゆっくり塗るものだから、僕はちょっと挙動不審になってしまった。考え過ぎかな…。
僕は獣人の世界で、いわば爛れた生活を送っていたので、いちいちどうって事ない事に反応してしまう。不味いな…。僕は先輩の方に向き直って言った。
「もう、大丈夫です。あまり塗ったらプール汚れちゃいますから。」
僕がそう言うと、先輩はなんて事ないように言った。
「これは水を弾くから気にしなくて良い。ほら腹も塗れよ。」
そう言って先輩は僕のお腹に手を伸ばして塗り塗りした。僕はくすぐったくて身体を捻った。
「ふふ、くすぐったい。あんっ、やめてください…。」
すると急に先輩が真っ赤になって、慌ててぼうっと僕たちを見ていた部員達に声を掛けると、部室からドヤドヤと出て行った。僕はキョトンとして、隣に突っ立っている三谷を見上げた。
「…あれ何?」
すると三谷まで挙動不審になりながら、慌てて追いかけるように部室を出て行った。僕もロッカーを閉めて後からついて行ったけれど、何なんだまったく。
プールサイドには女子部員も来ていて、新顔の僕をチラチラ見ていた。僕は久しぶりに自分より小さい人間の女の子をまじまじと見てしまった。
教室では制服を着ているからあまり感じなかったけれど、さすがに水着だと僕よりも細い子もいる。がっちり三角体型の子も多いけど…。
でも獣人の国のアマゾネスみたいな女性ばかり見て来た僕には、とっても新鮮だった。僕がニコニコしていると、三谷が近づいてきて言った。
「何だ、綺麗な顔してても風間も男だな。好みのタイプが居たのか?」
その時、僕は気が散っていてうっかり何も考えずに答えちゃったんだ。
「ううん、そう言う訳じゃなくて。ちゃんと華奢な女子が居るなって。僕、ガタイの良い男に押し倒されるばっかりだったから、なんか新鮮だっただけだよ。」
僕が手を差し出すと、先輩は僕の手のひらにブシュっとクリームを出した。それから自分の手のひらにも同じように出すと僕に言った。
「自分で胸に塗れよ。俺が背中塗ってやるから。」
僕は目をパチパチして、先輩に流されるまま自分の特に日焼けしそうな胸から上を中心に撫で回した。すると後ろに回った部長が背中に塗ってくれた。
塗ってくれたんだけど、何て言うかゾワゾワするような感じでゆっくり塗るものだから、僕はちょっと挙動不審になってしまった。考え過ぎかな…。
僕は獣人の世界で、いわば爛れた生活を送っていたので、いちいちどうって事ない事に反応してしまう。不味いな…。僕は先輩の方に向き直って言った。
「もう、大丈夫です。あまり塗ったらプール汚れちゃいますから。」
僕がそう言うと、先輩はなんて事ないように言った。
「これは水を弾くから気にしなくて良い。ほら腹も塗れよ。」
そう言って先輩は僕のお腹に手を伸ばして塗り塗りした。僕はくすぐったくて身体を捻った。
「ふふ、くすぐったい。あんっ、やめてください…。」
すると急に先輩が真っ赤になって、慌ててぼうっと僕たちを見ていた部員達に声を掛けると、部室からドヤドヤと出て行った。僕はキョトンとして、隣に突っ立っている三谷を見上げた。
「…あれ何?」
すると三谷まで挙動不審になりながら、慌てて追いかけるように部室を出て行った。僕もロッカーを閉めて後からついて行ったけれど、何なんだまったく。
プールサイドには女子部員も来ていて、新顔の僕をチラチラ見ていた。僕は久しぶりに自分より小さい人間の女の子をまじまじと見てしまった。
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でも獣人の国のアマゾネスみたいな女性ばかり見て来た僕には、とっても新鮮だった。僕がニコニコしていると、三谷が近づいてきて言った。
「何だ、綺麗な顔してても風間も男だな。好みのタイプが居たのか?」
その時、僕は気が散っていてうっかり何も考えずに答えちゃったんだ。
「ううん、そう言う訳じゃなくて。ちゃんと華奢な女子が居るなって。僕、ガタイの良い男に押し倒されるばっかりだったから、なんか新鮮だっただけだよ。」
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