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僕はパンダ族
ロービン達との別れ
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いよいよ明日はロービンとアーチストの王立学園への入学のための出立の日だ。僕たちは同じ16歳として、まぁほとんど僕が教えてもらう方だったけれど、獣人としての振る舞いなどを一緒に過ごす事で身につけることができた様に思う。
ロービン達の剣術には惚れ惚れしたけれど、僕には剣自体重くて振り回すことなど出来なかった。でも僕も姉達の目を掻い潜って、学校で空手を習っていた友人に時々型を教えてもらっていた。そこでロービン達にそれをお披露目した時も、それはなんの踊りかと言われる始末で…。悲しい。
まぁ、マッチョ世界の獣人の中で身体能力を活かすなんて考え自体間違っていたと言わざるを得ない。うん。リットン伯爵に教えられて、この国の歴史やら地理などを学んだ時は、僕の食いつき具合に二人が引いてたし。
数学的な勉強は僕の方が得意だったみたいで、僕は少しは優位な部分があって良かったって、そんな事を二人の前でぼやいた。ロービンとアーチストは顔を見合わせていたけれど、アーチストは肩をすくめて僕に言った。
「マモルは気付いていないかもしれないけど、マモルに会う人は誰でも庇護欲を掻き立てられて、それは一種の才能だと私は思うけどね。だから、その才能さえ有れば、マモルは困ることなんてないだろう?」
僕は一人、自分の部屋で今日言われたその事を思い出しながら、それってコマシじゃんと眉を顰めていた。するとノックとロービンの声がして、僕は彼を部屋に招き入れた。
「…悪い、遅くに。明日、私たちは出立するわけだけど、マモルにひと言言っておきたくて。マモルに会えて良かった。…向こうで待ってるから、絶対来てくれよ。」
僕は何だかこの目まぐるしいひと月弱を思い起こして、感傷が胸に湧き上がって来て思わず声が掠れてしまった。でも笑顔を振り絞って言ったんだ。
「…グスっ、うん。絶対行くから。待ってて。」
するとロービンは僕をぎゅっと抱きしめた。僕はロービンの熱い友情に少し笑って抱きしめ返した。するとロービンがビクッとした後、僕にキスして来たんだ。唇に。僕はびっくりし過ぎて固まってしまった。
でも優しく柔らかく僕の唇を押したり吸ったりするロービンのキスは気持ちよくて、…止められなかった。イケメンはキスも上手いんだって何だか人ごとみたいに…。
すると急に僕を圧倒する様な貪る様なキスに代わって、気がつけば僕は口の中いっぱいロービンの舌に舐められて、なぞられて、甘噛みされて、頭がぼうっとして腰が砕けるっていうか…。僕、感じちゃった…。
僕が思わず呻いたら、ロービンはハッとして僕から顔を離すと、力の抜けた僕をぎゅっと抱きしめて囁いた。
「…可愛いマモル、この事無かったことにしないで。私は忘れないから。」
そう言うと、僕を怖いくらい真っ直ぐ見つめて部屋を出ていったんだ。…え。どういうこと⁉︎
ロービン達の剣術には惚れ惚れしたけれど、僕には剣自体重くて振り回すことなど出来なかった。でも僕も姉達の目を掻い潜って、学校で空手を習っていた友人に時々型を教えてもらっていた。そこでロービン達にそれをお披露目した時も、それはなんの踊りかと言われる始末で…。悲しい。
まぁ、マッチョ世界の獣人の中で身体能力を活かすなんて考え自体間違っていたと言わざるを得ない。うん。リットン伯爵に教えられて、この国の歴史やら地理などを学んだ時は、僕の食いつき具合に二人が引いてたし。
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僕は一人、自分の部屋で今日言われたその事を思い出しながら、それってコマシじゃんと眉を顰めていた。するとノックとロービンの声がして、僕は彼を部屋に招き入れた。
「…悪い、遅くに。明日、私たちは出立するわけだけど、マモルにひと言言っておきたくて。マモルに会えて良かった。…向こうで待ってるから、絶対来てくれよ。」
僕は何だかこの目まぐるしいひと月弱を思い起こして、感傷が胸に湧き上がって来て思わず声が掠れてしまった。でも笑顔を振り絞って言ったんだ。
「…グスっ、うん。絶対行くから。待ってて。」
するとロービンは僕をぎゅっと抱きしめた。僕はロービンの熱い友情に少し笑って抱きしめ返した。するとロービンがビクッとした後、僕にキスして来たんだ。唇に。僕はびっくりし過ぎて固まってしまった。
でも優しく柔らかく僕の唇を押したり吸ったりするロービンのキスは気持ちよくて、…止められなかった。イケメンはキスも上手いんだって何だか人ごとみたいに…。
すると急に僕を圧倒する様な貪る様なキスに代わって、気がつけば僕は口の中いっぱいロービンの舌に舐められて、なぞられて、甘噛みされて、頭がぼうっとして腰が砕けるっていうか…。僕、感じちゃった…。
僕が思わず呻いたら、ロービンはハッとして僕から顔を離すと、力の抜けた僕をぎゅっと抱きしめて囁いた。
「…可愛いマモル、この事無かったことにしないで。私は忘れないから。」
そう言うと、僕を怖いくらい真っ直ぐ見つめて部屋を出ていったんだ。…え。どういうこと⁉︎
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