88 / 143
二学期
文化祭2日目嵐の予感
しおりを挟む
僕は一日目と同じ行程を経て、やっぱり教室のバックヤードに待機。
2日も同じ服を着るのは嫌だなと思ってたら、和也がさっさと洗ってくれた。手洗いで…。なんかご機嫌だった。もしかして見ちゃいけないもの見てしまったんだろうか…。
コスプレ服って案外乾きやすい生地で出来てる様で、朝には乾いていた。もちろんオーバーパンツは自分で洗ったよ。
和也は遠慮するなと言ってくれたけど、流石にね…、女子が終わりそうで。
そんな話を待機中に佐藤と話してたら、ギョッとしながらも恥ずかしそうな顔で、今日脱いだら自分が洗濯するから渡せって言うんだけど。なんで?洗濯好きなの?
僕が佐藤の圧に腰が引けてたら、お呼びが掛かって僕は昨日より上手くなった来客スキルを披露した。
今日も学内生徒は予約券必要らしい。すごいね。稼ぐぞー!
僕が笑顔を振りまくのにも疲れてきたお昼ごろ、お店の前が騒ついている。
『いらっしゃいませ♡ご主人様?」
僕が入ってきたお客さんにご挨拶するとお客の二人はビシリと固まった。
ついでに僕も。
「きゃーカワイイ!健斗可愛すぎでしょっ⁉︎ねぇ、玲!」
相変わらずゴージャスな彩花が僕に抱きついて煩く騒ぐ。
見つかってしまって急に恥ずかしい僕は、どうしたらいいか分からずやられっぱなし。
「彩花、俺によこせ。」
地を這う様な怖い声で僕の腕を引っ張って腕の中に抱きかかえたのは玲だ。あー、一番見つかったら煩そうな奴にバレた。
「玲?…今日来るって言ってたっけ?」
「そりゃあ、こんな見ものがあったら俺に内緒にするよな?バレたからには覚悟してるんだよな?」
「え?カクゴッテナンデスカ?」
玲はニヤリと笑うと罰は受けなきゃなと言いながら僕にキスした。
玲は夏休み以来、僕に会うと決まり事の様にキスするんだ。ベロチュウのヤバいやつ。
僕は玲のキスに激弱で、いつも何だか分からなくなってしまう。
それをこんな衆人環視の中でやられた…。
気がつけば野太い悲鳴と黄色い声と、お店はカオスになっちゃって。
直ぐ近くで彩花ニヤニヤしながらが写メ撮ってるし。
『マジであれってリアルBLじゃないの⁉︎だって男の娘だよね⁉︎』ってお客の腐女子は騒いでるし。
僕はやっと覚醒して玲から離れると息も絶え絶えで言った。
「お客様、お触り厳禁です!」
「健斗、そんな蕩けた顔で言っても説得力がないぜ?
ま、いっか。牽制は出来たし。…健斗もケイも俺のものだから。」
玲は僕の後ろを見ながらそんな事を言ったんだ。
2日も同じ服を着るのは嫌だなと思ってたら、和也がさっさと洗ってくれた。手洗いで…。なんかご機嫌だった。もしかして見ちゃいけないもの見てしまったんだろうか…。
コスプレ服って案外乾きやすい生地で出来てる様で、朝には乾いていた。もちろんオーバーパンツは自分で洗ったよ。
和也は遠慮するなと言ってくれたけど、流石にね…、女子が終わりそうで。
そんな話を待機中に佐藤と話してたら、ギョッとしながらも恥ずかしそうな顔で、今日脱いだら自分が洗濯するから渡せって言うんだけど。なんで?洗濯好きなの?
僕が佐藤の圧に腰が引けてたら、お呼びが掛かって僕は昨日より上手くなった来客スキルを披露した。
今日も学内生徒は予約券必要らしい。すごいね。稼ぐぞー!
僕が笑顔を振りまくのにも疲れてきたお昼ごろ、お店の前が騒ついている。
『いらっしゃいませ♡ご主人様?」
僕が入ってきたお客さんにご挨拶するとお客の二人はビシリと固まった。
ついでに僕も。
「きゃーカワイイ!健斗可愛すぎでしょっ⁉︎ねぇ、玲!」
相変わらずゴージャスな彩花が僕に抱きついて煩く騒ぐ。
見つかってしまって急に恥ずかしい僕は、どうしたらいいか分からずやられっぱなし。
「彩花、俺によこせ。」
地を這う様な怖い声で僕の腕を引っ張って腕の中に抱きかかえたのは玲だ。あー、一番見つかったら煩そうな奴にバレた。
「玲?…今日来るって言ってたっけ?」
「そりゃあ、こんな見ものがあったら俺に内緒にするよな?バレたからには覚悟してるんだよな?」
「え?カクゴッテナンデスカ?」
玲はニヤリと笑うと罰は受けなきゃなと言いながら僕にキスした。
玲は夏休み以来、僕に会うと決まり事の様にキスするんだ。ベロチュウのヤバいやつ。
僕は玲のキスに激弱で、いつも何だか分からなくなってしまう。
それをこんな衆人環視の中でやられた…。
気がつけば野太い悲鳴と黄色い声と、お店はカオスになっちゃって。
直ぐ近くで彩花ニヤニヤしながらが写メ撮ってるし。
『マジであれってリアルBLじゃないの⁉︎だって男の娘だよね⁉︎』ってお客の腐女子は騒いでるし。
僕はやっと覚醒して玲から離れると息も絶え絶えで言った。
「お客様、お触り厳禁です!」
「健斗、そんな蕩けた顔で言っても説得力がないぜ?
ま、いっか。牽制は出来たし。…健斗もケイも俺のものだから。」
玲は僕の後ろを見ながらそんな事を言ったんだ。
0
お気に入りに追加
263
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
僕が美少女になったせいで幼馴染が百合に目覚めた
楠富 つかさ
恋愛
ある朝、目覚めたら女の子になっていた主人公と主人公に恋をしていたが、女の子になって主人公を見て百合に目覚めたヒロインのドタバタした日常。
この作品はハーメルン様でも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる