上 下
97 / 104
冬の次は春

ベッドで喘がせて※

しおりを挟む
手前のベッドに転がる様に飛び込んだ僕たちは、どちらからともなく唇を押し当てた。待ちきれない気持ちが直ぐにお互いの舌をまさぐって、ズキズキとする股間を押し付けあった。

キヨくんの手のひらが僕の火照った身体を撫でるから、僕はすっかり尖った胸の先端を突き出してキヨくんに差し出した。焦らす様に撫でられて、僕は呻きながらもっと強く弄って欲しがった。


「キヨくんもっと、もっと強く…!」

途端にキヨくんが起き上がって口元を手の甲で拭って、焼け付く様な眼差しで僕を見つめて言った。

「もっと?玲はちょっと痛いくらいが好きだからな。…俺も玲を苛めたい。」

そう言って、僕の脚の間に収まると見せつける様に、僕の硬くしこった胸に吸い付いた。いきなりじゅっと吸いつかれて、僕はビクンと跳ね上がった。あぁ。すっごい気持ち良い…。


休みなく吸いつかれて、唇で転がされて、僕はその度にお腹の奥までツンとする様な快感にもがいた。キヨくんが僕の胸を舐めるせいで、僕の敏感なあそこはすっかりお腹を濡らしていた。ふいに、キヨくんにそこを撫でさすられて、僕は大きな声で喘いでしまった。

「グチョグチョ…。俺も人の事言えないけど、玲って濡れやすいよな。俺の恋人は敏感体質だからな。」

そう、楽しそうに言うキヨくんは、僕の顔を見つめながら手を休めない。僕は震え始めた腰が無意識に動くのを感じながら、キヨくんに懇願した。


「キヨくん、出ちゃう。ね、出ちゃうからっ!」

それなのにキヨくんは僕に覆い被さって、貪る様なキスをすると、馬鹿みたいに手を動かして僕の白濁を手の中に受け止めてしまった。あまりの快感にぐったりとした僕が、目を閉じてぼんやりとしていると、後ろがヌルリとするのが分かった。

キヨくんが僕のアレで後ろの窄みを撫で始めたんだ。優しい指先は、僕の窄みが柔らかい事に気づくと直ぐに粘着質な音を響かせてゆっくりと僕を犯し始めた。


「ああ、何でこんなに柔らかいんだ。玲が自分でここ弄ってたとか、想像するだけで、俺逝っちゃいそうなんだけど…。なぁ、ダメだったら止めるから、もう挿れてもいいか?」

そう、ぶつぶつ言うキヨくんに、僕は両手を差し出して言った。

「僕、さっきから欲しいって言わなかった?ね、綺麗にしたから、…生で挿れて?」

キヨくんの顔が赤らむのを見ながら、僕はキヨくんと、やっとまたひとつになれるその瞬間を待った。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

エロゲ世界のモブに転生したオレの一生のお願い!

たまむし
BL
大学受験に失敗して引きこもりニートになっていた湯島秋央は、二階の自室から転落して死んだ……はずが、直前までプレイしていたR18ゲームの世界に転移してしまった! せっかくの異世界なのに、アキオは主人公のイケメン騎士でもヒロインでもなく、ゲーム序盤で退場するモブになっていて、いきなり投獄されてしまう。 失意の中、アキオは自分の身体から大事なもの(ち●ちん)がなくなっていることに気付く。 「オレは大事なものを取り戻して、エロゲの世界で女の子とエッチなことをする!」 アキオは固い決意を胸に、獄中で知り合った男と協力して牢を抜け出し、冒険の旅に出る。 でも、なぜかお色気イベントは全部男相手に発生するし、モブのはずが世界の命運を変えるアイテムを手にしてしまう。 ちん●んと世界、男と女、どっちを選ぶ? どうする、アキオ!? 完結済み番外編、連載中続編があります。「ファタリタ物語」でタグ検索していただければ出てきますので、そちらもどうぞ! ※同一内容をムーンライトノベルズにも投稿しています※ pixivリクエストボックスでイメージイラストを依頼して描いていただきました。 https://www.pixiv.net/artworks/105819552

ハイスペックストーカーに追われています

たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!! と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。 完結しました。

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

推しの完璧超人お兄様になっちゃった

紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。 そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。 ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。 そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。

何故か正妻になった男の僕。

selen
BL
『側妻になった男の僕。』の続きです(⌒▽⌒) blさいこう✩.*˚主従らぶさいこう✩.*˚✩.*˚

【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。

キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成) エロなし。騎士×妖精 ※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。 気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。 木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。 色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。 ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。 捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。 彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。 少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──? いいねありがとうございます!励みになります。

僕の兄は◯◯です。

山猫
BL
容姿端麗、才色兼備で周囲に愛される兄と、両親に出来損ない扱いされ、疫病除けだと存在を消された弟。 兄の監視役兼影のお守りとして両親に無理やり決定づけられた有名男子校でも、異性同性関係なく堕としていく兄を遠目から見守って(鼻ほじりながら)いた弟に、急な転機が。 「僕の弟を知らないか?」 「はい?」 これは王道BL街道を爆走中の兄を躱しつつ、時には巻き込まれ、時にはシリアス(?)になる弟の観察ストーリーである。 文章力ゼロの思いつきで更新しまくっているので、誤字脱字多し。広い心で閲覧推奨。 ちゃんとした小説を望まれる方は辞めた方が良いかも。 ちょっとした笑い、息抜きにBLを好む方向けです! ーーーーーーーー✂︎ この作品は以前、エブリスタで連載していたものです。エブリスタの投稿システムに慣れることが出来ず、此方に移行しました。 今後、こちらで更新再開致しますのでエブリスタで見たことあるよ!って方は、今後ともよろしくお願い致します。

処理中です...