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成長期?
ワクワク、ドキドキ
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「パーカス、もう産まれてたらどうしよう!」
僕とパーカスはダダ鳥を出来るだけ走らせていた。僕がすっかりチビっ子じゃなくなったお陰で、竜に変幻したパーカスの爪の間に閉じ込められて移動する方法が使えない。
あれはアレで凄く便利だったなと、今更ながら思う。
でも愚痴を言っても始まらないから、すっかり僕に関心が無くなったバッシュに乗って、休みなく辺境の町へ向かっていた。
「無事に産まれていたらそれはそれで良い事じゃ。どちらかと言うと男の骨格で産み落とす方が難しいからの。」
僕は隣で並走するパーカスの言葉を聞きながら、やはり急いだ方が良いと感じた。お産はどの世界でも大変な事だろうから。…待てよ、もしかして獣化した赤ん坊を産み落とすと言うなら、案外サクッといくのかな。
しかしシャルの細腰からガッチリした熊の赤ん坊が生まれるとか、どう考えても大変過ぎるだろう?僕は顔を顰めてパーカスに言った。
「シャルから生まれるの、どっちの獣族かもう分かってるの?」
パーカスはやっぱり難しい顔をして叫ぶ様に言った。
「ダグラスによれば、大きなお腹なので熊獣人かもしれないと言う事だった。それもあって心配なのじゃよ。」
僕は思わず手綱を強く握って、バッシュにもっと速く走ってもらえる様に身体を屈めた。急がなくっちゃ!
そうして僕らが最低限の休憩を取りつつ辺境の町に辿り着いたのはその日の午後も遅くだった。僕たちは慌ただしく息の荒いバッシュ達を屋敷の従者に任せると、ダグラスの待つ部屋に飛び込んだ。
「おお、隠者様!テディも来てくれたのか!シャルはまだ頑張ってるが赤子が降りてこないらしくて、産婆も手こずってる有様なんだ。」
安堵と心配そうな複雑な表情でそう言うダグラスを見て、僕はどうも難産になっている様子なのを感じた。パーカスがダグラスの肩に手を置いて言った。
「私もかなり昔じゃが経験があるからの。同族でない出産は難しい事が多いのじゃよ。だが、出産自体はシャルの体力勝負の所があるから、必要なら魔力を支援しよう。ポーションは充分に摂っているのじゃろう?」
僕は二人のそばで話を聞きながら、慌ただしく侍女や従者が出入りする部屋を見つめた。どうにも心配だ。時々微かにシャルらしき苦しげな声も聞こえて来る。
「もしかして赤ちゃんが出てこないのって、身体の何処かに臍の緒が巻いてるとか、向きが違うとかそう言う事なんじゃ無いの?」
僕の口から意図せずスラスラ出てきたのは、僕の人間としての知識だった。この世界で通用するかは分からないけれど、出産に関して言えば共通するものはあるだろう。
二人は僕を見下ろして黙りこくったけれど、顔を見合わせてヒソヒソ話し出した。
臍の緒がいまいちピンとこない様子だったけれど、母体からの栄養を受け取る管の様なものだと説明すると思い当たる節がある様で、ダグラスは僕がお産について知ってる事に驚いた様子だった。
「婆さん、シャルの様子はどうだ。」
丁度シャルの部屋から出てきた年寄り過ぎて何族かよく分からないお婆さんが、僕らをジロリと見上げて言った。
「あの子は頑張ってるが、いかんせん赤子が出る気がないね。産道へ赤子が向いてないんだ。このままだとあの子の方が参っちまう。これ以上ポーションを飲ませるのは逆効果になるし、どうしたものかね。」
お婆さんがダグラス達に経過を説明しているのを聞きながら、僕はダグラスに合図してシャルの部屋をそっと覗き込んだ。
「…シャル?」
ベッドに横たわっているのは少し獣化が見えるシャルの姿だった。手足の先がもふもふになっている。細やかな美しい模様のなめらかな毛皮が、チーターのしなやかな走る姿を思い出させた。
今は陣痛が引いているのか、目を閉じていたシャルがゆるりと瞼を開けてこちらに顔を向けた。
淡い水色の瞳には少し不安の様なものが浮かんでいる気がする。
「テディ、来てくれたの?…想像よりずっと大変だよ、まったくね。」
僕はベッドの側に近寄って、汗ばんだシャルの手を握った。想像よりは大きくないお腹は人間の赤ん坊より小さく生まれるのかもしれない。そうなるとやっぱり何かトラブルが起きているのかな。
「シャル、もう大丈夫。パーカスも来たし、僕もシャルに魔素をあげるよ。」
そう言うと、シャルは優しく微笑んで僕の手のひらを自分のお腹にそっと置いた。
「…神子の力に期待しちゃおう。」
それはシャルのすがる様な気持ちを感じる冗談だったけれど、僕はふいにジェシーの時の事を思い出した。あの時とは状況が違うかもしれないけれど、僕はジェシーの身体が良くなる様に願って手を握ったんだ。
「赤ちゃん、頑張って出ておいで。お母さんも、お父さんも首を長くして待ってるよ?」
僕がそう言いながら、願いを込めてお腹を撫でると、手の下でグリっと大きく回転した気がした。僕が目を見開いてシャルを見ると、シャルもまた自分のお腹の方をじっと見て呟いた。
「…なんか向きを変えた気がする。い…、痛。また波が来たみたいだ。産婆さん呼んでくれる?…っは。」
顔を顰めて深呼吸するシャルを見て、慌てて僕は後ろを振り返った。丁度部屋に三人がやって来た所だった。
「今、赤ちゃん凄い動いたんだ。」
僕がそう訴えると、産婆さんが僕の想像よりキビキビとした動きで足早に近寄ると、手のひらで探る様にお腹を撫でた。それからダグラスの方を向いて言った。
「赤子の向きが治ってる。お産が進むよ。」
僕はベッドから離れてパーカスと部屋から出た。これからは緊急の時以外は彼らに任せた方かシャルも集中出来るだろう。
「テディ、何かしたのかの?」
従者が淹れてくれたお茶を前に、パーカスが僕をじっと見つめながら言った。
「シャルが神子の力でって冗談を言ったから、僕はもしかして何かできるかもって気がついたんだ。ほら、ジェシーの時も回復したでしょ?あの時僕がしたのはジェシーが良くなります様にって心から願っただけだったんだよ。
だから今もシャルの赤ちゃんに、二人が待ってるから出ておいでって頼んだだけだよ。」
隣の部屋から軋む様なシャルの苦しげな声を耳にしながら、僕は祈る様な気持ちで部屋の扉を見つめた。パーカスも一緒に扉を見つめながら、お産が進み始めたのを感じた様だった。
「テディの心からの願いは、物事を動かす力を帯びているのかもしれんのう。とにかくお産が進み始めたらもう心配は要らんじゃろう。」
僕はパーカスに気になった事を尋ねてみる事にした。
「あのね、獣人の赤ちゃんて獣化したまま生まれるでしょ?もしかして結構小さく生まれるの?」
僕の質問の意味がいまいち分からない様子のパーカスに、僕は身振り手振りで人間の妊娠したお腹がかなり大きくなる事や、生まれたての赤ん坊のサイズなどを説明をした。
するとパーカスは眉を顰めて考え込んだ。
「…それは随分と大きな赤ん坊じゃな。それと比べたら獣人も竜人も赤ん坊は親の身体に対して小さいかもしれんの。もっとも、シャルの場合自分の種族の赤子よりダグラスの種族の赤ん坊の方が大きいのは明白じゃから、お産自体は負担じゃろうが。」
それから僕らはあまり時を待たずしてダグラスとシャルの赤ん坊の産声を聞く事になった。僕らはホッとして、同時に喜びで顔を見合わせてワクワクした気持ちでダグラスが出て来るのを待った。
疲れより喜びで顔を輝かせたダグラスが勢いよく部屋から出てきた。
「産婆に追い出されちまった。生まれたぞ!男の子だ!ああ、神様ありがとうございます!」
そう言って僕の方を向いて祈った。いや、僕は神じゃないよ。僕の何処かしらにメダは繋がっているかもだけど。
「ダグラスが構わなければ、私は回復の魔法をシャルに施す事にしよう。」
そうパーカスが言うと、ダグラスは我に返ってシャルの部屋を覗いて産婆さんと何か話した後、パーカスを連れて行った。窓の外を見るとすっかり暗くなっていた。
途端に空腹を感じた僕は、テーブルの上のお菓子に手を伸ばした。安心したらお腹が空いたよ。案外僕も緊張していたのかもしれないな。お腹が満たされて人心地ついた僕は、窓を開け放って三日月が空に浮かぶのを見つめながら少し笑って呟いた。
「…メダ、ありがとね?」
僕とパーカスはダダ鳥を出来るだけ走らせていた。僕がすっかりチビっ子じゃなくなったお陰で、竜に変幻したパーカスの爪の間に閉じ込められて移動する方法が使えない。
あれはアレで凄く便利だったなと、今更ながら思う。
でも愚痴を言っても始まらないから、すっかり僕に関心が無くなったバッシュに乗って、休みなく辺境の町へ向かっていた。
「無事に産まれていたらそれはそれで良い事じゃ。どちらかと言うと男の骨格で産み落とす方が難しいからの。」
僕は隣で並走するパーカスの言葉を聞きながら、やはり急いだ方が良いと感じた。お産はどの世界でも大変な事だろうから。…待てよ、もしかして獣化した赤ん坊を産み落とすと言うなら、案外サクッといくのかな。
しかしシャルの細腰からガッチリした熊の赤ん坊が生まれるとか、どう考えても大変過ぎるだろう?僕は顔を顰めてパーカスに言った。
「シャルから生まれるの、どっちの獣族かもう分かってるの?」
パーカスはやっぱり難しい顔をして叫ぶ様に言った。
「ダグラスによれば、大きなお腹なので熊獣人かもしれないと言う事だった。それもあって心配なのじゃよ。」
僕は思わず手綱を強く握って、バッシュにもっと速く走ってもらえる様に身体を屈めた。急がなくっちゃ!
そうして僕らが最低限の休憩を取りつつ辺境の町に辿り着いたのはその日の午後も遅くだった。僕たちは慌ただしく息の荒いバッシュ達を屋敷の従者に任せると、ダグラスの待つ部屋に飛び込んだ。
「おお、隠者様!テディも来てくれたのか!シャルはまだ頑張ってるが赤子が降りてこないらしくて、産婆も手こずってる有様なんだ。」
安堵と心配そうな複雑な表情でそう言うダグラスを見て、僕はどうも難産になっている様子なのを感じた。パーカスがダグラスの肩に手を置いて言った。
「私もかなり昔じゃが経験があるからの。同族でない出産は難しい事が多いのじゃよ。だが、出産自体はシャルの体力勝負の所があるから、必要なら魔力を支援しよう。ポーションは充分に摂っているのじゃろう?」
僕は二人のそばで話を聞きながら、慌ただしく侍女や従者が出入りする部屋を見つめた。どうにも心配だ。時々微かにシャルらしき苦しげな声も聞こえて来る。
「もしかして赤ちゃんが出てこないのって、身体の何処かに臍の緒が巻いてるとか、向きが違うとかそう言う事なんじゃ無いの?」
僕の口から意図せずスラスラ出てきたのは、僕の人間としての知識だった。この世界で通用するかは分からないけれど、出産に関して言えば共通するものはあるだろう。
二人は僕を見下ろして黙りこくったけれど、顔を見合わせてヒソヒソ話し出した。
臍の緒がいまいちピンとこない様子だったけれど、母体からの栄養を受け取る管の様なものだと説明すると思い当たる節がある様で、ダグラスは僕がお産について知ってる事に驚いた様子だった。
「婆さん、シャルの様子はどうだ。」
丁度シャルの部屋から出てきた年寄り過ぎて何族かよく分からないお婆さんが、僕らをジロリと見上げて言った。
「あの子は頑張ってるが、いかんせん赤子が出る気がないね。産道へ赤子が向いてないんだ。このままだとあの子の方が参っちまう。これ以上ポーションを飲ませるのは逆効果になるし、どうしたものかね。」
お婆さんがダグラス達に経過を説明しているのを聞きながら、僕はダグラスに合図してシャルの部屋をそっと覗き込んだ。
「…シャル?」
ベッドに横たわっているのは少し獣化が見えるシャルの姿だった。手足の先がもふもふになっている。細やかな美しい模様のなめらかな毛皮が、チーターのしなやかな走る姿を思い出させた。
今は陣痛が引いているのか、目を閉じていたシャルがゆるりと瞼を開けてこちらに顔を向けた。
淡い水色の瞳には少し不安の様なものが浮かんでいる気がする。
「テディ、来てくれたの?…想像よりずっと大変だよ、まったくね。」
僕はベッドの側に近寄って、汗ばんだシャルの手を握った。想像よりは大きくないお腹は人間の赤ん坊より小さく生まれるのかもしれない。そうなるとやっぱり何かトラブルが起きているのかな。
「シャル、もう大丈夫。パーカスも来たし、僕もシャルに魔素をあげるよ。」
そう言うと、シャルは優しく微笑んで僕の手のひらを自分のお腹にそっと置いた。
「…神子の力に期待しちゃおう。」
それはシャルのすがる様な気持ちを感じる冗談だったけれど、僕はふいにジェシーの時の事を思い出した。あの時とは状況が違うかもしれないけれど、僕はジェシーの身体が良くなる様に願って手を握ったんだ。
「赤ちゃん、頑張って出ておいで。お母さんも、お父さんも首を長くして待ってるよ?」
僕がそう言いながら、願いを込めてお腹を撫でると、手の下でグリっと大きく回転した気がした。僕が目を見開いてシャルを見ると、シャルもまた自分のお腹の方をじっと見て呟いた。
「…なんか向きを変えた気がする。い…、痛。また波が来たみたいだ。産婆さん呼んでくれる?…っは。」
顔を顰めて深呼吸するシャルを見て、慌てて僕は後ろを振り返った。丁度部屋に三人がやって来た所だった。
「今、赤ちゃん凄い動いたんだ。」
僕がそう訴えると、産婆さんが僕の想像よりキビキビとした動きで足早に近寄ると、手のひらで探る様にお腹を撫でた。それからダグラスの方を向いて言った。
「赤子の向きが治ってる。お産が進むよ。」
僕はベッドから離れてパーカスと部屋から出た。これからは緊急の時以外は彼らに任せた方かシャルも集中出来るだろう。
「テディ、何かしたのかの?」
従者が淹れてくれたお茶を前に、パーカスが僕をじっと見つめながら言った。
「シャルが神子の力でって冗談を言ったから、僕はもしかして何かできるかもって気がついたんだ。ほら、ジェシーの時も回復したでしょ?あの時僕がしたのはジェシーが良くなります様にって心から願っただけだったんだよ。
だから今もシャルの赤ちゃんに、二人が待ってるから出ておいでって頼んだだけだよ。」
隣の部屋から軋む様なシャルの苦しげな声を耳にしながら、僕は祈る様な気持ちで部屋の扉を見つめた。パーカスも一緒に扉を見つめながら、お産が進み始めたのを感じた様だった。
「テディの心からの願いは、物事を動かす力を帯びているのかもしれんのう。とにかくお産が進み始めたらもう心配は要らんじゃろう。」
僕はパーカスに気になった事を尋ねてみる事にした。
「あのね、獣人の赤ちゃんて獣化したまま生まれるでしょ?もしかして結構小さく生まれるの?」
僕の質問の意味がいまいち分からない様子のパーカスに、僕は身振り手振りで人間の妊娠したお腹がかなり大きくなる事や、生まれたての赤ん坊のサイズなどを説明をした。
するとパーカスは眉を顰めて考え込んだ。
「…それは随分と大きな赤ん坊じゃな。それと比べたら獣人も竜人も赤ん坊は親の身体に対して小さいかもしれんの。もっとも、シャルの場合自分の種族の赤子よりダグラスの種族の赤ん坊の方が大きいのは明白じゃから、お産自体は負担じゃろうが。」
それから僕らはあまり時を待たずしてダグラスとシャルの赤ん坊の産声を聞く事になった。僕らはホッとして、同時に喜びで顔を見合わせてワクワクした気持ちでダグラスが出て来るのを待った。
疲れより喜びで顔を輝かせたダグラスが勢いよく部屋から出てきた。
「産婆に追い出されちまった。生まれたぞ!男の子だ!ああ、神様ありがとうございます!」
そう言って僕の方を向いて祈った。いや、僕は神じゃないよ。僕の何処かしらにメダは繋がっているかもだけど。
「ダグラスが構わなければ、私は回復の魔法をシャルに施す事にしよう。」
そうパーカスが言うと、ダグラスは我に返ってシャルの部屋を覗いて産婆さんと何か話した後、パーカスを連れて行った。窓の外を見るとすっかり暗くなっていた。
途端に空腹を感じた僕は、テーブルの上のお菓子に手を伸ばした。安心したらお腹が空いたよ。案外僕も緊張していたのかもしれないな。お腹が満たされて人心地ついた僕は、窓を開け放って三日月が空に浮かぶのを見つめながら少し笑って呟いた。
「…メダ、ありがとね?」
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