137 / 206
成長期?
ロバートside焦燥
しおりを挟む
「ブレーベルに、最近どの騎士が向かったのか調べている奴がいたぞ?何かあったのか?」
そう同僚の騎士に尋ねられて、私は眉を顰めた。何だ?ブレーベルで何かあったのか?私は疲れた身体を食堂のテーブルに落ち着かせると、同僚の顔を見て尋ねた。
「いや、俺には分からないが…。一体誰がそんな情報を集めていたんだ?」
すると情報通として有名なもう一人の同僚が、脇から顔を覗かせて言った。
「ああ、王立学校の生徒だ。ブレーベル出身の騎士見習いが聞き回ってた。ブレーベルにピンポイントなのが気になって、本当は誰がそれを知りたがってるのか、ちょっと調べてみたんだ。」
そう言ってニヤリと笑った狐獣人は、実務よりも工作系の裏方で活躍している同僚だ。仕事でもないのにそんなことにまで目を光らせているのが、性分なのか、それとも仕事の一環なのか分からないけけれども、妙に感心してしまう。
けれども彼の言葉はまだ終わりでは無かった。彼は私に意味深な眼差しを向けてこう言った。
「多分この情報はロバートには俺に幾ら払っても知りたいものだと思うぜ。どうする?お前はいい奴だからおまけして、蜜酒ひと瓶で手を打ってやろう。」
私は妙に自信満々でこんな事を言ってくる彼の視線が気になって眉を顰めた。
「…随分ハッキリ言い切ったんだな。せめてどの類の情報か教えてくれなければ、こちらも手は出せないだろう?」
するとすっかり蜜酒を舐めた様なうっとりした笑顔で奴は言った。
「ははは、お前は絶対俺の前に蜜酒を置くだろうよ。何と言ってもブレーベルに住むあの特別な青年絡みだからな。」
私は奥歯を噛み締めた。テディの事だろうか。くそっ、奴の口車に乗るのは気に入らないが、そうは言ってもテディ絡みの情報をスルーは出来ない。
そんな事をこいつに見透かされていることに悔しさと少しだけ怖さを感じながら、俺は何でもない様に肩をすくめて言った。
「…ブレーベルは俺の家もある。そこまで言われたら気になるな。蜜酒で良いんだな?ちょっと悪いが、蜜酒を一本この男につけてやってくれ。」
私は通り掛かった配膳係にそう頼むと、ポーカーフェイスで同僚を睨んでぶっきらぼうに言った。
「お望み通りだ。さぁ情報をくれ。」
配膳係の後ろ姿を見送りながら、同僚はニヤニヤしながら声を顰めた。
「では情報の開示といこう。ブレーベルの情報を欲しがっていたのは、アトラス家の後継であるミチェルだ。獅子族のあの男は若いが目端は利く。
ではなぜそんな男がブレーベルへ派遣された王国騎士団員を知りたがったか、問題はその理由だ。俺様はツテを辿ってミチェル関連の最近のブレーベルのゴシップをかき集めた。
すると面白いことに、ミチェルは少し前、将来の婚約者候補にある人物を名指ししている。獅子族の後継がハーレムでもない相手にそうするのは極めて珍しい。」
私は同僚が言い出す事が予測できる気がした。だから先に言ったんだ。
「…ミチェルの名指しした相手ってのは、パーカス殿のご子息か?」
すると同僚は肩をすくめて首を傾げた。
「そこが今ひとつハッキリしないんだ。パーカス殿の噂のお子さんはまだ小さかったんじゃないのか?一方で高等学院に通うぐらいの青年とも聞く。一体どちらが本当のご子息なのか…。ロバートはよく知ってるだろ?どちらが本当だ?」
私は最近テディが小さくならなくなったと聞いていたので、迷う事なく言った。
「ああ、ご子息は高等学院の青年の方だ。それより、なぜミチェルはブレーベルへ行った騎士を知りたがったんだ。」
すると同僚は、配膳係が持ってきた蜜酒を小さなグラスに入れると一気にあおった。
「ふーう!いつ飲んでも美味いな。まして他人の奢りだと思うと余計にな?」
俺はイライラしながら辛抱強く相手の口が開くのを待った。こちらがテディ絡みの情報を必死で欲しがっているのを見透かされたくは無かったのもある。この男に弱みを見せるのはまずい気がするからな。
「まぁそんな顔するな。ちゃんと教えてやるからな?お前が言うのが本当なら、ミチェルはパーカス殿のご子息の発情期のお相手が誰だったのか知りたがった、ってところなんだろうな。」
俺は同僚の何気ない言葉に息が詰まった。テディが発情期?なんて事だ。覚悟していたとはいえ、俺が側にいない間にそんな事になっていたとは。それから俺は今までの話が繋がった気がしてハッとして顔を上げた。
「パーカス殿のご子息の発情期のお相手が、王国騎士団だったと言う事なのか?」
まるで誤魔化す余裕もなくハッキリと聞いてしまった。しかも私の脳裏には一人の騎士が浮かび上がってくる。私の顔を見て眉を顰めた同僚がぎこちなく蜜酒をグラスに注いでもう一杯飲んだ。
それから俺にも一杯注いで飲む様にグッと俺にも押し付けた。
「そんな顔をするお前にはこれが必要そうだ。まさかお前にとってそれ程の話だとは思わなかったな。ではお相手ももしかして予測がつくのか?
ただ、俺が調べたのはどの騎士がその時ブレーベルに居たかって事で、実際に発情期の相手をしたかは分からない。あくまでも噂だ。」
「…もしかして青龍族のバルト様か?」
同僚は眉を上げてから頷いて誰に言うともなく呟いた。
「しかし一体どう言う事なのか。青龍族、アトラス家、そしてお前。皆がその学生を気にして。確かにパーカス殿のご子息なら後ろ盾はしっかりしてるがな?」
俺は引き攣った顔を意識しながら、同僚の探る様な眼差しを避けた。
「あの子はそんなんじゃない。いっそ、パーカス殿の後ろ盾などない方が良かった。それなら攫ってしまえるだろう?そうか、バルト様が…。あの人はことごとく俺の邪魔をする。」
同僚はギョッとした様子で俺を見つめると、顔を寄せて言った。
「おいおい、冗談でも攫うなどと物騒な事を言うなよ。しかしそうなるとますますパーカス殿のご子息に一目お会いしたくなってきたな。お前たちが我先にお近づきになりたいお相手だからな?
ははは、睨むな。別に俺は野心など持ってないさ。俺は精密な情報を集めたいだけだ。ま、趣味の一環さ。」
俺はその夜、王都の自分の家のベッドに寝転がってぼんやりと本を読んでいた。けれども文字の上を目が滑るだけで、まるで頭に入らない。ギシリとベッドを鳴らして起き上がると、カウンターに立って酒を出して小さなグラスに注いだ。
テディの話とはいえ、今回の話は耳にしない方が良い類の話だったに違いない。自分だって過去にざんざんしでかして来たことを考えると致し方がない事だ。
しかし、よりにもよって初めての相手が青龍のバルト様。なんでなんだ。
俺はイライラしながら、焼けつく様な酒を一気に喉に流し込んで少し咽せた。テディの発情期の相手とするなら、同級生のゲオルグ辺りだと踏んでたんだが、バルト様なら話は変わってくる。
あの人がテディをますます離さなくなるのは当然予想がつく事だ。
俺と彼の条件はそう違わない。テディはブレーベルに。俺たちは王都がメインで、しょっちゅうあちこちに派遣されるのだから。
あの可愛いテディが発情期でどう豹変したのかも気になるが、それ以上にバルト様に先手を打たれた事に想像以上にショックを受けている自分を感じて、俺は窓辺に立って二つの欠けた月がもうすぐ重なり合うのを眺めた。
「テディ、君に会いたいよ。君はもう彼に決めてしまったのかな…。」
そう自嘲気味に呟きつつ、知らず歯軋りした自分に気がついて、俺は窓枠をグッと握りしめた。
「いや、まだだ。彼はこれから王立学校に来るのだし、パーカス殿もまだ若い彼を手離す事はないだろうから。俺にもテディの側に居られるチャンスはあるはずだ。」
まるで暗示をかける様に言葉にすれば、本当にそうだと思えて、俺は少し張り詰めた心を緩めた。
★新作BL『エルフの国の取り替えっ子は、運命に気づかない』毎日更新中です❤️
よろしくお願いします!
そう同僚の騎士に尋ねられて、私は眉を顰めた。何だ?ブレーベルで何かあったのか?私は疲れた身体を食堂のテーブルに落ち着かせると、同僚の顔を見て尋ねた。
「いや、俺には分からないが…。一体誰がそんな情報を集めていたんだ?」
すると情報通として有名なもう一人の同僚が、脇から顔を覗かせて言った。
「ああ、王立学校の生徒だ。ブレーベル出身の騎士見習いが聞き回ってた。ブレーベルにピンポイントなのが気になって、本当は誰がそれを知りたがってるのか、ちょっと調べてみたんだ。」
そう言ってニヤリと笑った狐獣人は、実務よりも工作系の裏方で活躍している同僚だ。仕事でもないのにそんなことにまで目を光らせているのが、性分なのか、それとも仕事の一環なのか分からないけけれども、妙に感心してしまう。
けれども彼の言葉はまだ終わりでは無かった。彼は私に意味深な眼差しを向けてこう言った。
「多分この情報はロバートには俺に幾ら払っても知りたいものだと思うぜ。どうする?お前はいい奴だからおまけして、蜜酒ひと瓶で手を打ってやろう。」
私は妙に自信満々でこんな事を言ってくる彼の視線が気になって眉を顰めた。
「…随分ハッキリ言い切ったんだな。せめてどの類の情報か教えてくれなければ、こちらも手は出せないだろう?」
するとすっかり蜜酒を舐めた様なうっとりした笑顔で奴は言った。
「ははは、お前は絶対俺の前に蜜酒を置くだろうよ。何と言ってもブレーベルに住むあの特別な青年絡みだからな。」
私は奥歯を噛み締めた。テディの事だろうか。くそっ、奴の口車に乗るのは気に入らないが、そうは言ってもテディ絡みの情報をスルーは出来ない。
そんな事をこいつに見透かされていることに悔しさと少しだけ怖さを感じながら、俺は何でもない様に肩をすくめて言った。
「…ブレーベルは俺の家もある。そこまで言われたら気になるな。蜜酒で良いんだな?ちょっと悪いが、蜜酒を一本この男につけてやってくれ。」
私は通り掛かった配膳係にそう頼むと、ポーカーフェイスで同僚を睨んでぶっきらぼうに言った。
「お望み通りだ。さぁ情報をくれ。」
配膳係の後ろ姿を見送りながら、同僚はニヤニヤしながら声を顰めた。
「では情報の開示といこう。ブレーベルの情報を欲しがっていたのは、アトラス家の後継であるミチェルだ。獅子族のあの男は若いが目端は利く。
ではなぜそんな男がブレーベルへ派遣された王国騎士団員を知りたがったか、問題はその理由だ。俺様はツテを辿ってミチェル関連の最近のブレーベルのゴシップをかき集めた。
すると面白いことに、ミチェルは少し前、将来の婚約者候補にある人物を名指ししている。獅子族の後継がハーレムでもない相手にそうするのは極めて珍しい。」
私は同僚が言い出す事が予測できる気がした。だから先に言ったんだ。
「…ミチェルの名指しした相手ってのは、パーカス殿のご子息か?」
すると同僚は肩をすくめて首を傾げた。
「そこが今ひとつハッキリしないんだ。パーカス殿の噂のお子さんはまだ小さかったんじゃないのか?一方で高等学院に通うぐらいの青年とも聞く。一体どちらが本当のご子息なのか…。ロバートはよく知ってるだろ?どちらが本当だ?」
私は最近テディが小さくならなくなったと聞いていたので、迷う事なく言った。
「ああ、ご子息は高等学院の青年の方だ。それより、なぜミチェルはブレーベルへ行った騎士を知りたがったんだ。」
すると同僚は、配膳係が持ってきた蜜酒を小さなグラスに入れると一気にあおった。
「ふーう!いつ飲んでも美味いな。まして他人の奢りだと思うと余計にな?」
俺はイライラしながら辛抱強く相手の口が開くのを待った。こちらがテディ絡みの情報を必死で欲しがっているのを見透かされたくは無かったのもある。この男に弱みを見せるのはまずい気がするからな。
「まぁそんな顔するな。ちゃんと教えてやるからな?お前が言うのが本当なら、ミチェルはパーカス殿のご子息の発情期のお相手が誰だったのか知りたがった、ってところなんだろうな。」
俺は同僚の何気ない言葉に息が詰まった。テディが発情期?なんて事だ。覚悟していたとはいえ、俺が側にいない間にそんな事になっていたとは。それから俺は今までの話が繋がった気がしてハッとして顔を上げた。
「パーカス殿のご子息の発情期のお相手が、王国騎士団だったと言う事なのか?」
まるで誤魔化す余裕もなくハッキリと聞いてしまった。しかも私の脳裏には一人の騎士が浮かび上がってくる。私の顔を見て眉を顰めた同僚がぎこちなく蜜酒をグラスに注いでもう一杯飲んだ。
それから俺にも一杯注いで飲む様にグッと俺にも押し付けた。
「そんな顔をするお前にはこれが必要そうだ。まさかお前にとってそれ程の話だとは思わなかったな。ではお相手ももしかして予測がつくのか?
ただ、俺が調べたのはどの騎士がその時ブレーベルに居たかって事で、実際に発情期の相手をしたかは分からない。あくまでも噂だ。」
「…もしかして青龍族のバルト様か?」
同僚は眉を上げてから頷いて誰に言うともなく呟いた。
「しかし一体どう言う事なのか。青龍族、アトラス家、そしてお前。皆がその学生を気にして。確かにパーカス殿のご子息なら後ろ盾はしっかりしてるがな?」
俺は引き攣った顔を意識しながら、同僚の探る様な眼差しを避けた。
「あの子はそんなんじゃない。いっそ、パーカス殿の後ろ盾などない方が良かった。それなら攫ってしまえるだろう?そうか、バルト様が…。あの人はことごとく俺の邪魔をする。」
同僚はギョッとした様子で俺を見つめると、顔を寄せて言った。
「おいおい、冗談でも攫うなどと物騒な事を言うなよ。しかしそうなるとますますパーカス殿のご子息に一目お会いしたくなってきたな。お前たちが我先にお近づきになりたいお相手だからな?
ははは、睨むな。別に俺は野心など持ってないさ。俺は精密な情報を集めたいだけだ。ま、趣味の一環さ。」
俺はその夜、王都の自分の家のベッドに寝転がってぼんやりと本を読んでいた。けれども文字の上を目が滑るだけで、まるで頭に入らない。ギシリとベッドを鳴らして起き上がると、カウンターに立って酒を出して小さなグラスに注いだ。
テディの話とはいえ、今回の話は耳にしない方が良い類の話だったに違いない。自分だって過去にざんざんしでかして来たことを考えると致し方がない事だ。
しかし、よりにもよって初めての相手が青龍のバルト様。なんでなんだ。
俺はイライラしながら、焼けつく様な酒を一気に喉に流し込んで少し咽せた。テディの発情期の相手とするなら、同級生のゲオルグ辺りだと踏んでたんだが、バルト様なら話は変わってくる。
あの人がテディをますます離さなくなるのは当然予想がつく事だ。
俺と彼の条件はそう違わない。テディはブレーベルに。俺たちは王都がメインで、しょっちゅうあちこちに派遣されるのだから。
あの可愛いテディが発情期でどう豹変したのかも気になるが、それ以上にバルト様に先手を打たれた事に想像以上にショックを受けている自分を感じて、俺は窓辺に立って二つの欠けた月がもうすぐ重なり合うのを眺めた。
「テディ、君に会いたいよ。君はもう彼に決めてしまったのかな…。」
そう自嘲気味に呟きつつ、知らず歯軋りした自分に気がついて、俺は窓枠をグッと握りしめた。
「いや、まだだ。彼はこれから王立学校に来るのだし、パーカス殿もまだ若い彼を手離す事はないだろうから。俺にもテディの側に居られるチャンスはあるはずだ。」
まるで暗示をかける様に言葉にすれば、本当にそうだと思えて、俺は少し張り詰めた心を緩めた。
★新作BL『エルフの国の取り替えっ子は、運命に気づかない』毎日更新中です❤️
よろしくお願いします!
112
お気に入りに追加
2,445
あなたにおすすめの小説
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
小さい頃、近所のお兄さんに赤ちゃんみたいに甘えた事がきっかけで性癖が歪んでしまって困ってる
海野
BL
小さい頃、妹の誕生で赤ちゃん返りをした事のある雄介少年。少年も大人になり青年になった。しかし一般男性の性の興味とは外れ、幼児プレイにしかときめかなくなってしまった。あの時お世話になった「近所のお兄さん」は結婚してしまったし、彼ももう赤ちゃんになれる程可愛い背格好では無い。そんなある日、職場で「お兄さん」に似た雰囲気の人を見つける。いつしか目で追う様になった彼は次第にその人を妄想の材料に使うようになる。ある日の残業中、眠ってしまった雄介は、起こしに来た人物に寝ぼけてママと言って抱きついてしまい…?
竜人の王である夫に運命の番が見つかったので離婚されました。結局再婚いたしますが。
重田いの
恋愛
竜人族は少子化に焦っていた。彼らは卵で産まれるのだが、その卵はなかなか孵化しないのだ。
少子化を食い止める鍵はたったひとつ! 運命の番様である!
番様と番うと、竜人族であっても卵ではなく子供が産まれる。悲劇を回避できるのだ……。
そして今日、王妃ファニアミリアの夫、王レヴニールに運命の番が見つかった。
離婚された王妃が、結局元サヤ再婚するまでのすったもんだのお話。
翼と角としっぽが生えてるタイプの竜人なので苦手な方はお気をつけて~。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福論。〜飯作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
西園寺若葉
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる