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学生の本分
素直な気持ち
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後ろから抱きしめられながら、苦しげな声音で僕の側に居たいと懇願するバルトさんに僕は何を言えただろう。僕は腕の中でクルリと向きを変えると、目の前で強張った表情で僕を見下ろすバルトさんを見上げた。
ああ、バルトさんにそんな顔をさせたい訳じゃない。僕が感じたのはそれだった。
「どうしてそんな苦しそうな顔をするの?僕がバルトさんを苦しませているの?」
バルトさんは、少し困った様に微笑んだ。
「…テディに拒絶されるのが怖いんだ。あの時はテディには選択の余地がなかっただろう?テディには不本意な事だったんじゃないかって、後から考えてしまって。そう考えだしたら、それが事実の様な気がしたんだ。」
確かに僕は選択の余地が無かった。でもバルトさんだったから発情期の相手を頼んだのも事実なんだ。
「…バルトさんだったから、迷わなかったよ…。バルトさんが僕に無碍な事をするなんて思わなかったから、バルトさんの顔を見た時凄くホッとしたんだ。僕のこと助けてくれるって。
僕が今言えるのはそれだけだけど、バルトさんはもっと違う言葉を求めてるんでしょ?ごめんなさい、僕子供っぽくて。」
バルトさんは少し表情を緩めて僕を抱き寄せて言った。
「良いんだ。無理に背伸びする事なんて無いよ。ありがとう、本当のことを言ってくれて。…テディが大人になるのを待っていてもいいかい?」
そう言って、僕をじっと見下ろすバルトさんに僕は背伸びして口づけた。何となくそうしたかったからだけど、どうしてそんな気持ちになったのかは自分でも分からなかった。
一瞬抱き寄せた手がビクリと強張った気がしたけれど、直ぐにバルトさんは僕に優しく口づけを返した。僕を急かさないその優しい口づけは僕をうっとりさせた。
触れるだけの口づけはゆっくりとだけど、確実に僕の中を撫で始めて、僕もまたその気持ちの良いキスに夢中になっていた。バルトさんの唇が離れても、僕はぼんやりして瞼が開かなかった。
閉じた瞼にそっと唇を押し当てられて、僕はようやく目を開いた。
「…そんなテディの顔を見たら、自重した気持ちが爆発してしまいそうだ。まったくこんなテディを置いて王都に戻らなくちゃいけないなんて、色々心配になるよ。
ふふ、テディが私に会いたいと思ってくれる様に、頑張らないとね?」
やっぱり少し困った表情で僕の手を握るバルトさんと、僕は何となく離れがたくて部屋のソファに一緒に座った。バルトさんと発情期の時に信じられない様な事をしたのにも関わらず、ただこうして手を繋いでいる事が何だか照れくさい様な、嬉しい気持ちだった。
すると隣に座ったバルトさんが呻いたのでびっくりしてしまった。
僕が目を見開いて空いた手で顔を覆ったバルトさんを見つめると、バルトさんは大きくため息をついて呟いた。
「…はぁ、テディが可愛すぎて辛い。色っぽいのに可愛いとか、とんでもないな…。」
僕はバルトさんぽくない言葉に思わずクスクス笑って、ぎゅっと繋いだ手を握った。
「ふふ、辛いの?じゃあ、どうする?…口づけでもする?」
そんな言葉が自分から飛び出した事に内心びっくりしながらも、僕はドキドキしながらバルトさんの様子を窺った。変な事言っちゃった!ほら、バルトさんがびっくりしちゃってる。
でもバルトさんは僕をギラついた眼差しで少し睨んで、繋いだ手を引っ張り寄せた。
「まったく。私をこんなに振り回す事が出来るのはテディだけだろうね。」
そう呟くと、もう一度僕と唇を合わせた。ああ、素敵だ。バルトさんのキスは優しいのに、時々何とも言えない興奮を僕にもたらす。探る様に長い舌で口の奥を撫でられると、思わず声が出てしまう。
バルトさんの逞しい胸に置いた、僕の手のひらの下で脈打つバルトさんの鼓動の速さが、バルトさんもまた冷静ではいられないのだと知って嬉しかった。
どれくらい経ったのか、僕はグッタリしてバルトさんの肩に寄り掛かっていた。キスってこんなに消耗するものなの?さっきまで高まっていた自分の身体の事もあって、僕はこうして熱を冷ます時間を与えられて正直ホッとしていた。
バルトさんは僕の髪やらこめかみやらに妙にキスしていて止まらない。…まぁ、嫌じゃないよ。
その時屋敷の玄関のベルが鳴って、僕らはハッとして身体を離して見つめ合った。パーカスの事をすっかり忘れてた!
それはバルトさんもそうだったみたいで、慌てて立ち上がって、勢い余ってテーブルに足をぶつけていた。顔をしかめて呻いていたけど大丈夫なのかな。
応接に入って来たパーカスが僕らの顔を交互に見つめて、少し顔を顰めた。
「…話は終わったかの?ちゃんと話が出来たのならそれで良い。バルト、人間であるテディは、我ら竜人の常識では測れない部分がある事だけは覚悟しておく事じゃ。それさえ分かってくれたら、私は口出しはせんよ。
…バルトが真剣に向き合っているのは良く分かっているからのう。」
うーん、パーカスに交際を認められた様な空気を醸し出すこの状況は、非常に居た堪れない。僕たち付き合う事になるの?
「分かっています。私もテディに選ばれる様に遠慮はしませんが、無理強いもしないつもりです。まだテディは若いし、番いの概念のない人間だと言う事も充分に分かっているつもりです。
テディ、今日は話が出来て良かった。また近いうちに会えると良いのだけど、こればっかりはどうしようもないね。」
そう言って、僕の手をぎゅっと握った。んっ!?パーカスの前でそんなあからさまな事をされるとどうして良いかわからないよ、僕。
確信めいた表情でバルトさんは嬉しげに微笑むと、僕と手を繋いだままパーカスに帰る挨拶をした。
呆れた様な表情のパーカスを部屋に残して、僕はズルズルとバルトさんに引っ張られるまま玄関まで一緒に移動したんだ。
「いつも小さなテディは私に手を繋いで欲しがっていただろう?だから大きくなってもそうするつもりだよ。」
そう悪戯っぽく言うバルトさんに、少し口を尖らせた僕は文句を言った。
「確かにチビの僕は手を繋ぐのはマストだったけどね?流石にパーカスの前であからさまにそうされると居た堪れないって言うか…。」
するとバルトさんは僕の手に唇を押し当てて、僕をじっと見つめて言った。
「どうして居た堪れないんだい?私の事をそう言う意味で意識してくれるなんて嬉しいよ。ああ、もうしばらくテディと会えないなんて辛いよ。テディの事を知れば知るほど、もっと知りたくなるし、味わいたくなる。
私はテディに恋してるんだ。好きだよ。…ほら、そうやって赤くなるから、離れ難いよ。今夜は私の夢を見てくれたら嬉しい。さよなら、テディ。」
そんな言いたい事を言うだけ言って、バルトさんは機嫌良く帰って行った。僕は帰り際のバルトさんの容赦ない言葉攻めにクラクラして、赤らんだだろう顔をチェックする為に洗面所に寄る羽目になった。
案の定、自分でも惚けた顔になってると思いながら、手のひらで顔を包んで呟いた。
「なんか、バルトさん別人になっちゃったみたい…。」
それでも自然ニヤニヤしてしまうんだから、僕も悪い気はしてないって事だよね?
★新作ファンタジーBL、本日8時より公開開始します!
『エルフの国の取り替えっ子は、運命に気づかない』
エルフ国の末の皇子として産まれたのは人間だった。取り替えっ子、マグノリアンが引き起こす、エルフの世界と人間の世界で起きる、すれ違いの恋物語。
かつて出会った不思議な人間に恋をした皇太子が、成長した彼に出会った時、マグノリアンはその記憶を失っていた。初恋とすれ違い、種族の違いの壁を越えて、複雑な思惑が交差する中、マグノリアンと皇太子は再び恋に落ちて初恋を成就出来るのだろうか?
初めてのエルフ国は、ファンタジー色いっぱいで描いてて楽しいです😀マグノリアンと溺愛する兄弟とのやり取りも思わずニンマリする楽しさです!
こちらはそこそこ※も取り入れていく予定です💕総ハーレムでは無いですが、状況は近いものになりそうです!
よろしくお願いします❤️
ああ、バルトさんにそんな顔をさせたい訳じゃない。僕が感じたのはそれだった。
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確かに僕は選択の余地が無かった。でもバルトさんだったから発情期の相手を頼んだのも事実なんだ。
「…バルトさんだったから、迷わなかったよ…。バルトさんが僕に無碍な事をするなんて思わなかったから、バルトさんの顔を見た時凄くホッとしたんだ。僕のこと助けてくれるって。
僕が今言えるのはそれだけだけど、バルトさんはもっと違う言葉を求めてるんでしょ?ごめんなさい、僕子供っぽくて。」
バルトさんは少し表情を緩めて僕を抱き寄せて言った。
「良いんだ。無理に背伸びする事なんて無いよ。ありがとう、本当のことを言ってくれて。…テディが大人になるのを待っていてもいいかい?」
そう言って、僕をじっと見下ろすバルトさんに僕は背伸びして口づけた。何となくそうしたかったからだけど、どうしてそんな気持ちになったのかは自分でも分からなかった。
一瞬抱き寄せた手がビクリと強張った気がしたけれど、直ぐにバルトさんは僕に優しく口づけを返した。僕を急かさないその優しい口づけは僕をうっとりさせた。
触れるだけの口づけはゆっくりとだけど、確実に僕の中を撫で始めて、僕もまたその気持ちの良いキスに夢中になっていた。バルトさんの唇が離れても、僕はぼんやりして瞼が開かなかった。
閉じた瞼にそっと唇を押し当てられて、僕はようやく目を開いた。
「…そんなテディの顔を見たら、自重した気持ちが爆発してしまいそうだ。まったくこんなテディを置いて王都に戻らなくちゃいけないなんて、色々心配になるよ。
ふふ、テディが私に会いたいと思ってくれる様に、頑張らないとね?」
やっぱり少し困った表情で僕の手を握るバルトさんと、僕は何となく離れがたくて部屋のソファに一緒に座った。バルトさんと発情期の時に信じられない様な事をしたのにも関わらず、ただこうして手を繋いでいる事が何だか照れくさい様な、嬉しい気持ちだった。
すると隣に座ったバルトさんが呻いたのでびっくりしてしまった。
僕が目を見開いて空いた手で顔を覆ったバルトさんを見つめると、バルトさんは大きくため息をついて呟いた。
「…はぁ、テディが可愛すぎて辛い。色っぽいのに可愛いとか、とんでもないな…。」
僕はバルトさんぽくない言葉に思わずクスクス笑って、ぎゅっと繋いだ手を握った。
「ふふ、辛いの?じゃあ、どうする?…口づけでもする?」
そんな言葉が自分から飛び出した事に内心びっくりしながらも、僕はドキドキしながらバルトさんの様子を窺った。変な事言っちゃった!ほら、バルトさんがびっくりしちゃってる。
でもバルトさんは僕をギラついた眼差しで少し睨んで、繋いだ手を引っ張り寄せた。
「まったく。私をこんなに振り回す事が出来るのはテディだけだろうね。」
そう呟くと、もう一度僕と唇を合わせた。ああ、素敵だ。バルトさんのキスは優しいのに、時々何とも言えない興奮を僕にもたらす。探る様に長い舌で口の奥を撫でられると、思わず声が出てしまう。
バルトさんの逞しい胸に置いた、僕の手のひらの下で脈打つバルトさんの鼓動の速さが、バルトさんもまた冷静ではいられないのだと知って嬉しかった。
どれくらい経ったのか、僕はグッタリしてバルトさんの肩に寄り掛かっていた。キスってこんなに消耗するものなの?さっきまで高まっていた自分の身体の事もあって、僕はこうして熱を冷ます時間を与えられて正直ホッとしていた。
バルトさんは僕の髪やらこめかみやらに妙にキスしていて止まらない。…まぁ、嫌じゃないよ。
その時屋敷の玄関のベルが鳴って、僕らはハッとして身体を離して見つめ合った。パーカスの事をすっかり忘れてた!
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確信めいた表情でバルトさんは嬉しげに微笑むと、僕と手を繋いだままパーカスに帰る挨拶をした。
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するとバルトさんは僕の手に唇を押し当てて、僕をじっと見つめて言った。
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