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放浪記
崩れ落ちる騎士
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ドヤドヤと疲れた顔をした騎士達が戻って来た。その中にパーカスやロバートの顔が見えて、僕は背伸びして手を振った。官舎に入ると甘い匂いが立ち込めているのに気づいたのか、皆キョロキョロと笑みを浮かべている。
今は夕食の支度で忙しい大将達も、すっかり焼き林檎が気に入ったのか、さっきまで沢山作っていたんだ。
パーカスが嬉しげに笑って僕と手を繋いだ。
「おお、もしかしてまたあの焼き菓子が食べられるのかの。」
僕がニコニコ頷くと、ロバートが匂いの漂ってくる食堂の方を眺めながら呟いた。
「凄い美味しそうな匂いだね、テディ。夕食が楽しみだ。」
ロバートがそう僕に笑いかけたものの、僕の後ろの方が気になる様でじっと見つめている。
「…彼がそうなのですか、パーカス殿。王国騎士団では事前に話がありましたが、メダ様という龍神が降臨したと言うのは中々この目で見ても信じられません。ですが、確かに彼は何者か掴みどころのない雰囲気がありますね。」
成る程、王国騎士団員のロバートはちゃんとメダの事はインプット済みなんだな。僕は後ろを振り返った。
メダが階段のところに寄り掛かりながら、戻ってきた騎士達を眺めている。ふと、一人の騎士の所にサッと近づくと、立ち止まって訝しげな表情をした騎士の首を掴んだ。
首を掴まれた騎士はその場でヘナヘナと崩れ落ちて、床に膝をついてしまった。僕たちが目を丸くして呆然としていると、パーカスがメダに近寄って尋ねた。
「メダ様、何かありましたかの。」
僕はパーカスの顔が少し緊張している様に見えると思いながら、掴んでいた手をギュッと握った。何か起きてるんだろうか。メダは騎士の首を掴んでいた自分の手のひらをじっと見つめて呟いた。
「ああ、黒い紋様が見えた。」
分かりやすくパーカスが身体を強張らせた気がして、僕は二人の顔を交互に眺めた。黒い紋様?一体なんだろう。すると蹲った騎士は何かブツブツ言いながら身体を揺らして起き上がった。…何だか薄気味悪い。
メダがハッとして手を伸ばすのと、僕がその騎士に掴まれたのと一体どちらが早かっただろう。気がつけば僕はその騎士に身体を抱えられたまま、建物の外に向かって凄い勢いで移動していた。あり得ない速さと力で他の騎士達を薙ぎ倒していく。
デジャビュ…。一度ならずとも二度までも。僕はまた拉致られている。しかも今度は悪意があるのか無いのかも不明な、前回よりも気味の悪さはマックスだ。
何が起きたのか分からずに目を丸くした騎士達が、思わず道を空けるせいで僕はますます困った事になっていた。その時、僕を抱えた騎士がタックルされて、床に投げ出されたのと同時に僕は宙に吹っ飛ばされた。
人間予想もつかない事に巻き込まれると潜在能力が増すのだろうか。僕はまるでスローモーションの様に空間を飛ぶのを感じながら、ドスンと誰かの胸の中に飛び込んだ。
びっくりしたけれど、スリル満点だった。僕を受け止めてくれた相手を見上げると、メダだった。瞬間移動した様なその早技に僕は少し笑って、同時にホッとして抱きついた。
「なに?どちたの?あの人、だいじょぶ?」
僕は床で転がって、意識を失った様に見える騎士を見下ろした。タックルしたのはロバートだった様で、騎士を後ろ手で拘束した後、慌てて立ち上がって僕を心配そうに見た。
「大丈夫か、テディ!ああ、済まなかった。まさかテディが放り出されると思わなくて。危なく怪我をする所だったね。…メダ様、テディを受け止めてくださってありがとうございました。」
メダは、フンと酷い態度でロバートから視線を動かすと、ひざまづいて昏倒した騎士の様子を調べるパーカスに尋ねた。
「どうだ。まだ影響はありそうか?」
騎士の首のところに黒い刺青の様なものが薄ら残っているのを指さして、パーカスは僕らを見上げて言った。
「これだけ薄くなっていればもう大丈夫でしょう。しかし黒の紋様とは…。これも影響のひとつでしょうか。」
腕の中の僕を見たメダが、パーカスに言った。
「どうかな。軋みとは関係ないかもしれん。テディを攫ったのは良くない兆候だ。黒い紋様の目的は、私のお気に入りの魔素の可能性がある。」
よく分からないけど、結局僕はまたもや特別なデザート扱いの様相を見せてきた。それに黒い紋様って、取り憑かれた感じに見えたけど、案外いい線行ってるんじゃないかな。
パーカスがロバートに言った。
「もうそやつは支配が抜けてくるはずだが、念の為個室で拘束して、一晩部屋の外に見張りをつけて監視をつけるのじゃ。分かったかの。」
神妙に頷いたロバートが、側に来た王国騎士団のメンバーと気を失った騎士を抱えて移動して行った。周囲の騎士達は、僕らを不安げに見つめながらザワザワしている。
パーカスが皆に聞こえる様に声を張った。
「詳細が分かり次第皆にもことの顛末は報告するつもりだ。今は大型魔物の討伐に疲れた身体を休めるのが先じゃ。…そうじゃ、今近くに居る者同士で、お互いの首周りに黒い紋様が無いか調べてくれ。
紋様があった者はこちらへ。」
一層騒めきが酷くなったものの、さすが騎士達は冷静だった。お互いをチェックをして、取り敢えず該当者は居ない様だった。僕はドキドキしながら、メダの肩に頭を乗せて寄り掛かった。
何だか怖い事が起き始めている気がして、心細い。パーカスがこの街の騎士隊長と話をしているのを眺めながら、僕はメダに尋ねた。
「ね、くろいもんにょうって、なぁに?」
メダは答える前に、僕に尋ねた。
「お前はあやつに抱き抱えられた時に、何か感じなかったか?」
僕はさっきの拉致された時のことを一生懸命思い出そうと頑張った。一瞬の出来事ながら、僕はハッとして身体を起こしてメダの顔を見た。今は星屑色の煌めく瞳になっているのは、さっき何か神力を使ったせいなのかな。
「…うーんちょね、なんか、くちゃかった。オエってなる、ニオイちた。」
メダに言われて僕が真っ先に思い出したのはあの騎士が放っていた臭いだ。首の方から臭ってきたのは腐敗臭という様な嫌な臭いだった。その臭いを思い出した途端、自分にもまとわり付く気がして僕は手で周囲を振り払った。
「くちゃい!なんかくちゃい!」
メダは僕を床に下ろすと、肩をすくめて自分の手のひらを見せた。すんなりとした長い指に巻き付く様に黒いシミの様なものが付着している。
「さすが黒い紋様というべきか。私にまでこれを残留させるとはな。多分これのせいで臭うのだ。手を洗えば消えるが…。」
そう言いながら、メダは歩き出した。僕はパーカスもロバートも側に居なかったので、メダの後をついて行くしかなかった。下手に騎士達といてまた同じ事が起きたら困るからね?
メダは建物から出ると、外井戸に向かった。手を洗うだけなのに、なぜ外に行く必要があるのかは不明だったけれど、メダなりの理由があるのだろう。
外井戸に到着すると、メダは井戸水を桶に注いだ。それから何かブツブツ言いながら黒いシミのある手を水の中に浸した。するとどうだろう。黒いシミはひらりと指から剥がれて泳ぎ出した。
僕はギョッとして、覗き込んでいた桶からたたらを踏んで後ろに仰け反った。
「いきちぇる!こわいっ、ちょれどうちゅる!?」
するとメダはその黒いヒラヒラしたものを、胸元から取り出した小さな瓶の様な入れ物に水ごと掬い上げた。嫌がってさっきよりもヒラヒラしている様に見えるその黒いモノは蓋をされて閉じ込められた。
メダは僕を見るとニヤリと笑って言った。
「さて、黒い紋様は手の中だ。これをどう処理するかな?」
今は夕食の支度で忙しい大将達も、すっかり焼き林檎が気に入ったのか、さっきまで沢山作っていたんだ。
パーカスが嬉しげに笑って僕と手を繋いだ。
「おお、もしかしてまたあの焼き菓子が食べられるのかの。」
僕がニコニコ頷くと、ロバートが匂いの漂ってくる食堂の方を眺めながら呟いた。
「凄い美味しそうな匂いだね、テディ。夕食が楽しみだ。」
ロバートがそう僕に笑いかけたものの、僕の後ろの方が気になる様でじっと見つめている。
「…彼がそうなのですか、パーカス殿。王国騎士団では事前に話がありましたが、メダ様という龍神が降臨したと言うのは中々この目で見ても信じられません。ですが、確かに彼は何者か掴みどころのない雰囲気がありますね。」
成る程、王国騎士団員のロバートはちゃんとメダの事はインプット済みなんだな。僕は後ろを振り返った。
メダが階段のところに寄り掛かりながら、戻ってきた騎士達を眺めている。ふと、一人の騎士の所にサッと近づくと、立ち止まって訝しげな表情をした騎士の首を掴んだ。
首を掴まれた騎士はその場でヘナヘナと崩れ落ちて、床に膝をついてしまった。僕たちが目を丸くして呆然としていると、パーカスがメダに近寄って尋ねた。
「メダ様、何かありましたかの。」
僕はパーカスの顔が少し緊張している様に見えると思いながら、掴んでいた手をギュッと握った。何か起きてるんだろうか。メダは騎士の首を掴んでいた自分の手のひらをじっと見つめて呟いた。
「ああ、黒い紋様が見えた。」
分かりやすくパーカスが身体を強張らせた気がして、僕は二人の顔を交互に眺めた。黒い紋様?一体なんだろう。すると蹲った騎士は何かブツブツ言いながら身体を揺らして起き上がった。…何だか薄気味悪い。
メダがハッとして手を伸ばすのと、僕がその騎士に掴まれたのと一体どちらが早かっただろう。気がつけば僕はその騎士に身体を抱えられたまま、建物の外に向かって凄い勢いで移動していた。あり得ない速さと力で他の騎士達を薙ぎ倒していく。
デジャビュ…。一度ならずとも二度までも。僕はまた拉致られている。しかも今度は悪意があるのか無いのかも不明な、前回よりも気味の悪さはマックスだ。
何が起きたのか分からずに目を丸くした騎士達が、思わず道を空けるせいで僕はますます困った事になっていた。その時、僕を抱えた騎士がタックルされて、床に投げ出されたのと同時に僕は宙に吹っ飛ばされた。
人間予想もつかない事に巻き込まれると潜在能力が増すのだろうか。僕はまるでスローモーションの様に空間を飛ぶのを感じながら、ドスンと誰かの胸の中に飛び込んだ。
びっくりしたけれど、スリル満点だった。僕を受け止めてくれた相手を見上げると、メダだった。瞬間移動した様なその早技に僕は少し笑って、同時にホッとして抱きついた。
「なに?どちたの?あの人、だいじょぶ?」
僕は床で転がって、意識を失った様に見える騎士を見下ろした。タックルしたのはロバートだった様で、騎士を後ろ手で拘束した後、慌てて立ち上がって僕を心配そうに見た。
「大丈夫か、テディ!ああ、済まなかった。まさかテディが放り出されると思わなくて。危なく怪我をする所だったね。…メダ様、テディを受け止めてくださってありがとうございました。」
メダは、フンと酷い態度でロバートから視線を動かすと、ひざまづいて昏倒した騎士の様子を調べるパーカスに尋ねた。
「どうだ。まだ影響はありそうか?」
騎士の首のところに黒い刺青の様なものが薄ら残っているのを指さして、パーカスは僕らを見上げて言った。
「これだけ薄くなっていればもう大丈夫でしょう。しかし黒の紋様とは…。これも影響のひとつでしょうか。」
腕の中の僕を見たメダが、パーカスに言った。
「どうかな。軋みとは関係ないかもしれん。テディを攫ったのは良くない兆候だ。黒い紋様の目的は、私のお気に入りの魔素の可能性がある。」
よく分からないけど、結局僕はまたもや特別なデザート扱いの様相を見せてきた。それに黒い紋様って、取り憑かれた感じに見えたけど、案外いい線行ってるんじゃないかな。
パーカスがロバートに言った。
「もうそやつは支配が抜けてくるはずだが、念の為個室で拘束して、一晩部屋の外に見張りをつけて監視をつけるのじゃ。分かったかの。」
神妙に頷いたロバートが、側に来た王国騎士団のメンバーと気を失った騎士を抱えて移動して行った。周囲の騎士達は、僕らを不安げに見つめながらザワザワしている。
パーカスが皆に聞こえる様に声を張った。
「詳細が分かり次第皆にもことの顛末は報告するつもりだ。今は大型魔物の討伐に疲れた身体を休めるのが先じゃ。…そうじゃ、今近くに居る者同士で、お互いの首周りに黒い紋様が無いか調べてくれ。
紋様があった者はこちらへ。」
一層騒めきが酷くなったものの、さすが騎士達は冷静だった。お互いをチェックをして、取り敢えず該当者は居ない様だった。僕はドキドキしながら、メダの肩に頭を乗せて寄り掛かった。
何だか怖い事が起き始めている気がして、心細い。パーカスがこの街の騎士隊長と話をしているのを眺めながら、僕はメダに尋ねた。
「ね、くろいもんにょうって、なぁに?」
メダは答える前に、僕に尋ねた。
「お前はあやつに抱き抱えられた時に、何か感じなかったか?」
僕はさっきの拉致された時のことを一生懸命思い出そうと頑張った。一瞬の出来事ながら、僕はハッとして身体を起こしてメダの顔を見た。今は星屑色の煌めく瞳になっているのは、さっき何か神力を使ったせいなのかな。
「…うーんちょね、なんか、くちゃかった。オエってなる、ニオイちた。」
メダに言われて僕が真っ先に思い出したのはあの騎士が放っていた臭いだ。首の方から臭ってきたのは腐敗臭という様な嫌な臭いだった。その臭いを思い出した途端、自分にもまとわり付く気がして僕は手で周囲を振り払った。
「くちゃい!なんかくちゃい!」
メダは僕を床に下ろすと、肩をすくめて自分の手のひらを見せた。すんなりとした長い指に巻き付く様に黒いシミの様なものが付着している。
「さすが黒い紋様というべきか。私にまでこれを残留させるとはな。多分これのせいで臭うのだ。手を洗えば消えるが…。」
そう言いながら、メダは歩き出した。僕はパーカスもロバートも側に居なかったので、メダの後をついて行くしかなかった。下手に騎士達といてまた同じ事が起きたら困るからね?
メダは建物から出ると、外井戸に向かった。手を洗うだけなのに、なぜ外に行く必要があるのかは不明だったけれど、メダなりの理由があるのだろう。
外井戸に到着すると、メダは井戸水を桶に注いだ。それから何かブツブツ言いながら黒いシミのある手を水の中に浸した。するとどうだろう。黒いシミはひらりと指から剥がれて泳ぎ出した。
僕はギョッとして、覗き込んでいた桶からたたらを踏んで後ろに仰け反った。
「いきちぇる!こわいっ、ちょれどうちゅる!?」
するとメダはその黒いヒラヒラしたものを、胸元から取り出した小さな瓶の様な入れ物に水ごと掬い上げた。嫌がってさっきよりもヒラヒラしている様に見えるその黒いモノは蓋をされて閉じ込められた。
メダは僕を見るとニヤリと笑って言った。
「さて、黒い紋様は手の中だ。これをどう処理するかな?」
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