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放浪記
安堵
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翌朝、僕はおもわずニンマリした。戻ってる!小さな手を目の前に突き出して眺めながら、小さく変幻する事がこんなに嬉しいなんて驚きだと思った。
僕は見た目が大きくなる事で生じる、面倒くささが身に染みていた。他の人の思念をぶつけられて困ると言う事は、僕の心がそこまで用意できていないと言う事なんだろう。
元々の僕も、そもそもあまり成熟タイプでは無いのかもね。その手の事は面倒に思ってしまうから。
「メダ!おはよーぅ!」
思わずテンションが上がって隣で眠っているメダに声を掛けた。裸でうつ伏せているメダがピクリと身動きした。ああ、よく考えたら祟り神になりがちな神さまを起こす事はない。
僕がそう思ってそろそろとベッドから這い出ると、ブカブカのガウンが脱げて素っ裸だった。はぁ、こう言うのは不便極まりない。足から降りようと方向を変えると、ぼんやりと目を開けたメダと目が合ってしまった。
「…随分早起きだな。なんだ、チビになったのか。我は昨夜言うほど魔素をもらった訳ではないぞ?」
魔素を吸わなかった訳でもないのかと思いながら、僕は愛想笑いをしながら、腕と足を精一杯伸ばして、ベッドからスルリと降りた。ちょっとふらついたけれど、シーツにしがみついたせいで無事着地出来た。
全裸でも幼児なら大丈夫だろうと、僕は小走りで扉に向かった。あ、ノブに手が届かない。僕はチラッとメダの居るベッドを振り返った。
ベッドに横たわったメダが、こちらをニヤニヤしながら面白そうに眺めていた。
「おい、何か着たほうが良いんじゃないのか?尻が丸見えだぞ?」
メダに捕まってまた大きく成長させられては敵わないと、逃げることしか考えていなかったけれど、確かにこの部屋に僕の服はあるはずだ。
衣装箪笥の側に置いてある木箱を見つけると、僕は足早に寄っていって蓋を開けた。案の定僕が取りやすい様に服が入っていた。僕は床に全部広げると、順番に着始めた。
少し成長しただけなのに、以前より桁違いに指先の器用さが増した。僕がウキウキと衣装を身につけていると、メダがベッドから降りて僕の側に近づいて来た。
上半身は裸だけど、腰からドレープの布が巻きつけられている。んー、これは神さまの肉体の一部なのだろうか。変幻自在の神さまの衣装について手を止めて考え込んでいると、メダが笑って言った。
「なんだ、着れないのか?それとも我の美しい身体に見惚れてるのか?」
僕はそっぽを向くと、床に座ってズボンに足を突っ込みながら言った。
「僕だっちぇ、もっと大きっくなっちゃらムキムキなる。」
メダは僕を見下ろしながら笑った。
「そうか?まぁ夢見るのは自由だ。ははは。」
結局僕が四苦八苦して着替えている間、メダは一人掛けのソファにゆったり腰掛けて、僕を面白そうに眺めていた。
「ちびっこが一生懸命に着替えている姿は、なかなかの見ものだな。趣がある。ははは。」
僕は他の人ならサッと手を出して着替えさせてくれる所なのに、神さまと言うのは案外甘やかしてくれないものなのだなと、自分の甘えん坊の心を見せつけられた気がした。はぁ、僕ももうちょっと自立しなくちゃね。
無事着替え終わった僕がドアを指差して開けてくれる様に頼むと、メダはようやく僕の望む行動をしてくれた。
「確かに腹が減ったな。ほれ。」
そう言って僕を抱き上げると、腕に抱っこしてスタスタと歩き出した。抱っこしてもらおうと思ってた訳ではなかったけれど、やっぱり抱っこは楽チンでいいや。
機嫌良くニタニタしていると、メダが眉を顰めて呟いた。
「どうもこの小ささは無意識に甘やかしてしまうな。我もパーカスの事を笑えんな。」
従者に朝食はテラスに用意してあると案内されて僕たちが向かうと、マクロスはいたけれどパーカスがまだ来ていなかった。いつもは一番に座っているのにおかしな事もあるものだ。
「ぱーかちゅは?」
メダから僕を受け渡されたマクロスは、僕を抱いて嬉しげな顔をしながら首を傾げた。
「いえ、まだお見かけしていません。そろそろいらっしゃるのではありませんか?」
僕たちが顔を見合わせていると、ようやくパーカスが姿を見せた。僕はマクロスに床に下ろして貰うと、小走りでパーカスの所へ向かった。
「ぱーかちゅ、おはよ。おちょかったね?」
パーカスは小さくなった僕を見て、嬉しげに微笑んだ。それから手を伸ばす僕を抱っこして、頬にキスして言った。
「昨夜は色々考えてて何だか眠れなかったのよ。そうか、身体が元に戻ったのじゃな?…昨日はよく眠れたかの?」
僕はにっこり笑ってパーカスにお返しのキスをした。
「うん!ぐっちゅり!」
僕らがそんな話をしていると、従者が温かいお茶を淹れてくれた。もちろん僕にはミルだ。失われたかもしれない魔素をたくさん補給しなくちゃね?
あらかた食事が終わり、お茶のお代わりを飲んでいる頃、パーカスが僕に言った。
「実は言わなくてはならん事があるんじゃよ。…私はしばらく辺境に帰れなくなったんじゃ。昨日王宮で騎士団長に捕まっていたじゃろう?その時に、放っておくには難しい問題が生じている事が発覚してのう。
今回の軋みの影響は辺境付近では大きかったのは確かじゃ。ただ、もう出尽くした感があるじゃろう?他の場所でも手強い大型魔物が出没し始めていて、討伐の助っ人に参加する事になったのじゃよ。」
確かにパーカスの魔剣の威力は並外れているし、竜化した時の戦闘力も相当だ。王国騎士団が派遣されているとしてもあちこちで厄災が起き始めているとしたら、手が回らないだろう。
でも、それって僕を置いていくって事なんだろうか。僕は思わず唇を噛み締めた。
「…いっちょ行く。僕もいっちょ…。」
僕の様な幼児を連れていくのは邪魔なだけだとは思ったけれど、小さくなった僕の心はそれを納得できない。
するとパーカスは僕を膝に抱き上げて、少し嬉しげに言った。
「ああ、場合によってはローズに預けて行こうかと思ったのじゃがのう。私もテディと離れていると気になって気が散りそうじゃ。なんせテディのこれまでの事を考えると、色々やらかしてくれたからの?」
最後は笑いの籠った言い方だったけれど、僕は置いてかれないと分かって、思わずぎゅっと抱きついた。するとそれを見ていたメダが僕らに言った。
「テディが行くなら我も一緒だ。…子守くらいならしてやっても良いぞ?」
腕を組んで偉そうにそう言うメダを、僕は埴輪目で眺めた。どちらかと言うと僕が常識の欠けるメダのお世話をする事になるんじゃないの?マクロスが目に入って、僕は思わずメダのお世話係のマクロスに言った。
「マクロスはいっちょに来る?」
すると意に反して、マクロスは残念そうに言った。
「ダダ鳥車で向かえるような場所なら同行できますが、パーカス殿の竜化したお姿で向かう場所へは、ついていくのは難しいと思います。かえって足手まといになりますからね。」
僕は頼みの綱のマクロスが当てにならないと知って、思わずジト目でメダを見上げて言った。
「メダ、僕の言うこちょ、ちゃんと聞いちぇねぇ?」
メダは眉を上げて心外だとか何とかブツブツ言ってたけど、メダを連れてくほうが気が重いよねぇ、パーカス?
僕は見た目が大きくなる事で生じる、面倒くささが身に染みていた。他の人の思念をぶつけられて困ると言う事は、僕の心がそこまで用意できていないと言う事なんだろう。
元々の僕も、そもそもあまり成熟タイプでは無いのかもね。その手の事は面倒に思ってしまうから。
「メダ!おはよーぅ!」
思わずテンションが上がって隣で眠っているメダに声を掛けた。裸でうつ伏せているメダがピクリと身動きした。ああ、よく考えたら祟り神になりがちな神さまを起こす事はない。
僕がそう思ってそろそろとベッドから這い出ると、ブカブカのガウンが脱げて素っ裸だった。はぁ、こう言うのは不便極まりない。足から降りようと方向を変えると、ぼんやりと目を開けたメダと目が合ってしまった。
「…随分早起きだな。なんだ、チビになったのか。我は昨夜言うほど魔素をもらった訳ではないぞ?」
魔素を吸わなかった訳でもないのかと思いながら、僕は愛想笑いをしながら、腕と足を精一杯伸ばして、ベッドからスルリと降りた。ちょっとふらついたけれど、シーツにしがみついたせいで無事着地出来た。
全裸でも幼児なら大丈夫だろうと、僕は小走りで扉に向かった。あ、ノブに手が届かない。僕はチラッとメダの居るベッドを振り返った。
ベッドに横たわったメダが、こちらをニヤニヤしながら面白そうに眺めていた。
「おい、何か着たほうが良いんじゃないのか?尻が丸見えだぞ?」
メダに捕まってまた大きく成長させられては敵わないと、逃げることしか考えていなかったけれど、確かにこの部屋に僕の服はあるはずだ。
衣装箪笥の側に置いてある木箱を見つけると、僕は足早に寄っていって蓋を開けた。案の定僕が取りやすい様に服が入っていた。僕は床に全部広げると、順番に着始めた。
少し成長しただけなのに、以前より桁違いに指先の器用さが増した。僕がウキウキと衣装を身につけていると、メダがベッドから降りて僕の側に近づいて来た。
上半身は裸だけど、腰からドレープの布が巻きつけられている。んー、これは神さまの肉体の一部なのだろうか。変幻自在の神さまの衣装について手を止めて考え込んでいると、メダが笑って言った。
「なんだ、着れないのか?それとも我の美しい身体に見惚れてるのか?」
僕はそっぽを向くと、床に座ってズボンに足を突っ込みながら言った。
「僕だっちぇ、もっと大きっくなっちゃらムキムキなる。」
メダは僕を見下ろしながら笑った。
「そうか?まぁ夢見るのは自由だ。ははは。」
結局僕が四苦八苦して着替えている間、メダは一人掛けのソファにゆったり腰掛けて、僕を面白そうに眺めていた。
「ちびっこが一生懸命に着替えている姿は、なかなかの見ものだな。趣がある。ははは。」
僕は他の人ならサッと手を出して着替えさせてくれる所なのに、神さまと言うのは案外甘やかしてくれないものなのだなと、自分の甘えん坊の心を見せつけられた気がした。はぁ、僕ももうちょっと自立しなくちゃね。
無事着替え終わった僕がドアを指差して開けてくれる様に頼むと、メダはようやく僕の望む行動をしてくれた。
「確かに腹が減ったな。ほれ。」
そう言って僕を抱き上げると、腕に抱っこしてスタスタと歩き出した。抱っこしてもらおうと思ってた訳ではなかったけれど、やっぱり抱っこは楽チンでいいや。
機嫌良くニタニタしていると、メダが眉を顰めて呟いた。
「どうもこの小ささは無意識に甘やかしてしまうな。我もパーカスの事を笑えんな。」
従者に朝食はテラスに用意してあると案内されて僕たちが向かうと、マクロスはいたけれどパーカスがまだ来ていなかった。いつもは一番に座っているのにおかしな事もあるものだ。
「ぱーかちゅは?」
メダから僕を受け渡されたマクロスは、僕を抱いて嬉しげな顔をしながら首を傾げた。
「いえ、まだお見かけしていません。そろそろいらっしゃるのではありませんか?」
僕たちが顔を見合わせていると、ようやくパーカスが姿を見せた。僕はマクロスに床に下ろして貰うと、小走りでパーカスの所へ向かった。
「ぱーかちゅ、おはよ。おちょかったね?」
パーカスは小さくなった僕を見て、嬉しげに微笑んだ。それから手を伸ばす僕を抱っこして、頬にキスして言った。
「昨夜は色々考えてて何だか眠れなかったのよ。そうか、身体が元に戻ったのじゃな?…昨日はよく眠れたかの?」
僕はにっこり笑ってパーカスにお返しのキスをした。
「うん!ぐっちゅり!」
僕らがそんな話をしていると、従者が温かいお茶を淹れてくれた。もちろん僕にはミルだ。失われたかもしれない魔素をたくさん補給しなくちゃね?
あらかた食事が終わり、お茶のお代わりを飲んでいる頃、パーカスが僕に言った。
「実は言わなくてはならん事があるんじゃよ。…私はしばらく辺境に帰れなくなったんじゃ。昨日王宮で騎士団長に捕まっていたじゃろう?その時に、放っておくには難しい問題が生じている事が発覚してのう。
今回の軋みの影響は辺境付近では大きかったのは確かじゃ。ただ、もう出尽くした感があるじゃろう?他の場所でも手強い大型魔物が出没し始めていて、討伐の助っ人に参加する事になったのじゃよ。」
確かにパーカスの魔剣の威力は並外れているし、竜化した時の戦闘力も相当だ。王国騎士団が派遣されているとしてもあちこちで厄災が起き始めているとしたら、手が回らないだろう。
でも、それって僕を置いていくって事なんだろうか。僕は思わず唇を噛み締めた。
「…いっちょ行く。僕もいっちょ…。」
僕の様な幼児を連れていくのは邪魔なだけだとは思ったけれど、小さくなった僕の心はそれを納得できない。
するとパーカスは僕を膝に抱き上げて、少し嬉しげに言った。
「ああ、場合によってはローズに預けて行こうかと思ったのじゃがのう。私もテディと離れていると気になって気が散りそうじゃ。なんせテディのこれまでの事を考えると、色々やらかしてくれたからの?」
最後は笑いの籠った言い方だったけれど、僕は置いてかれないと分かって、思わずぎゅっと抱きついた。するとそれを見ていたメダが僕らに言った。
「テディが行くなら我も一緒だ。…子守くらいならしてやっても良いぞ?」
腕を組んで偉そうにそう言うメダを、僕は埴輪目で眺めた。どちらかと言うと僕が常識の欠けるメダのお世話をする事になるんじゃないの?マクロスが目に入って、僕は思わずメダのお世話係のマクロスに言った。
「マクロスはいっちょに来る?」
すると意に反して、マクロスは残念そうに言った。
「ダダ鳥車で向かえるような場所なら同行できますが、パーカス殿の竜化したお姿で向かう場所へは、ついていくのは難しいと思います。かえって足手まといになりますからね。」
僕は頼みの綱のマクロスが当てにならないと知って、思わずジト目でメダを見上げて言った。
「メダ、僕の言うこちょ、ちゃんと聞いちぇねぇ?」
メダは眉を上げて心外だとか何とかブツブツ言ってたけど、メダを連れてくほうが気が重いよねぇ、パーカス?
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