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本当に成るようになる?
秘密のお客様
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パーカスは揺れるダダ鳥車の中で、難しい顔をしている。ふと、僕と目を合わせると困ったように微笑んだ。それから目の前に座って、窓から王都を眺める龍神であるメダに話しかけた。
「龍神様、いや、こんな呼び方をしては不味いのう。メダ様、貴方の正体を知られないためにどう言うべきでしょうかの。」
メダは窓から視線をこちらに動かすとニヤリと笑って言った。
「私はお前達の神なのだから、親戚とでも言えばいいだろう?」
僕はパーカスにこんな態度を取る親戚など、普通に考えて居ないと思った。けれどそんな事言えるわけもない。僕はパーカスに言った。
「ちょーろうのちんせきなら、えらちょうでもだいじょぶ?」
するとパーカスがクスリと笑って頷くと、それが良いかもしれないとマクロスにそう口裏を合わせる様に頼んだ。マクロスはいつ着替えたのかローブを脱ぎ去っていて、立派な巻き角も相まって妙に有能な従者に見えた。
年齢不詳だと思ったけれど、案外若いのかも?まぁ、実際メダの従者的立場で塔から派遣されているのだから、有能には違いない。
「まくろちゅ、普段、おうと出てくりゅ?」
僕がそう尋ねるとマクロスは首を振って微笑んだ。
「いいえ、塔の一員になりますと、ほぼあの場所で自分の研究や仕事をして過ごすことになりますね。もっともごくたまには所用で王都へ出る事もありますが、私はあの敷地からこうして王都へ出たのは三年ぶりです。」
僕は目を見開いた。確かに塔から王都へ出るまでに、しばらくひと気のない林の中をダダ鳥車で走った。そう言う意味ではあそこは隔離された場所とでも言うに相応しい。
「マクロスはどんな研究をしているのじゃ。」
パーカスも興味が湧いたようでマクロスに尋ねた。マクロスはメダをチラッと見ると、少し気まずそうに言った。
「私は魔素の研究をしておりました。ですからここ最近王都で評判のダグラス印のミルなど、辺境発信の事件も含めて関連があるのではないかと思っておりました。
ですからテディ様にお会いして、龍神様憑きの今回の騒ぎで、ある意味確信したのです。全てがテディ様を取り巻く事なのではないのかと。
龍神様はおっしゃいましたね。テディ様の魔素は特別だと。それが私の研究の新たなテーマになったのです。」
う、うむ。マクロスは僕にロックオンしたんだね?色々怪しいと思って。魔素に関しては僕だって人間の保有しがちな体質もあって、もっと詳しく知りたいところだけど…。僕が人間だとバレるのも時間の問題なんじゃないかな…。
一体どう言う意図で長老はマクロスを僕らの元につけたんだろう。僕がそんな事を考えていると、メダがマクロスに言った。
「魔素は取り込んだ先によって特徴が生じる。私にとっては好みによるとしか言いようがない嗜好だがな。ただ、魔素自体は上手く増やせれば魔力に繋がって生活の幅は広がるだろうな。魔物を狩るのも楽になるだろうし。
…そういえば、少し前に瘴気が発生してたな?」
僕とパーカスはハッとして顔を見合わせた。瘴気と言う言葉はここでは初めて聞いたけれど、人間の僕には耳慣れた言葉だったし、直ぐに例のあれを思い出したんだ。
「…死の沼の事ですかの。瘴気とは一体どの様なものなのですか。」
パーカスは真剣な顔でメダに尋ねた。
ところがメダは薄く笑ってのんびり窓の方に目を向けて答えようとはしなかった。答える気はないみたいだ。僕は眉を顰めて、この気まぐれな神さまを睨んだ。
完全に僕らを振り回してる。まったく、神さまってのは唯我独尊だ。
パーカスはメダが答える気がなくなったのを見て取ると、肩をすくめて僕に言った。
「まぁ死の沼は百年に一度の発生だからのう、しばらくは心配もないじゃろうて。」
するとメダは窓の外を眺めながら楽しげに言った。
「そうかな?お前たちが感知してるのが百年に一度だけかもしれないがな。森の奥深くで知られずに発生して消えているとは考えないか?それに瘴気は理由なく発生はしない。お、そろそろ着くんじゃないか?」
メダは皆の関心を煽るだけ煽って、答えを教える気がないのが丸わかりだ。流石のパーカスもイライラが募っているように見える。マクロスなんか、驚く様な話に目が丸くなっている。
メダの言う通り、ダダ鳥車はパーカスの王都の屋敷に到着した。連絡がいっていた様で、屋敷の前には出迎えの狐獣人のセバスや侍女のマリア達が待ち構えていた。
僕たちが降りると、皆凄く嬉しそうに、いや少し涙ぐみながら僕を見つめていた。
「お帰りなさいませ、旦那様、テディ様。テディ様に至っては目覚めないと聞いて、どれだけ心配したか分かりません。本当にようございました。今回は塔からのお客様もいらっしゃられるとの事。精一杯のおもてなしの準備をさせて頂きました。」
そうセバスが言うと、パーカスが労って新顔の二人を紹介した。
「こちらは長老の親戚のメダ様じゃ。そしてメダ様の従者のマクロスじゃよ。今回は長老のたっての頼みで、メダ様を預かることになったのじゃ。よろしく頼むの。」
メダは周囲を見まわして言った。
「パーカス、ここには温室はあるか?あったら案内してくれ。」
うん、神さまに礼儀を期待した僕も悪かったけれど、それにしても自由すぎない?マクロスが慌てて取り繕ってセバスと話をしてフォローしてるけどね。セバスも出来た獣人だから、メダが変な竜人だと思っても全然顔には出さないね。さすがセバス。
僕はメダに言った。
「僕が案内ちてあげりゅ。ぱーかちゅ、僕とメダ、温室いっちぇるね?」
心配そうなパーカスに大丈夫だと頷くと、僕はメダの手を引っ張って歩き出した。メダは周囲を見回しながら呟いた。
「パーカスは、こう言う俗っぽい物は好きじゃない気がしたがな。案外普通だな。」
僕は肩をすくめて言った。
「辺境のお家、ぱーかちゅっぽい。僕は、あっちがちゅき。」
パーカスの王都の屋敷の温室は、応接の先のテラスから直接繋がっている六角形のものだ。そんなに広くはないけれど、狭くもない。
少し肌寒くなって来たこの季節には気持ち良い場所だ。赤茶色のマホガニーっぽい重厚な木枠にガラスの様なものが嵌め込まれていて、庭の植栽が透けて見える。
メダはハンモックに寝転がると、疲れた様に大きく息を吐いた。するとどうだろう、メダの周囲に置いてあった鉢植えがグンと大きくなって花が咲いて実がなった。あの緑の若木って果実の木だったんだ…。
いや、それどころじゃない。僕の側の鉢植えまで蔦を伸ばして僕に絡み始めた。
「メダ!取っちぇ!」
僕が蔦を手で払いきれなくて絡まっていると、メダが呆れた様に言った。
「まったく、お前も大きくなれば良いのに。面倒な奴だ。」
そう言うと僕を指差した。あの例のムズムズを感じて、僕は慌てた。
「ダメ!服、破けちゃう!」
けれども無情にも成長は留まらず、僕はメダの笑い声を聞きながら、必死に服を脱いだ。ビリッと破れた音がしたけれど、何とか全部脱いだ時には、僕は相変わらずの髪の長い成長したディーになっていた。
相変わらずのすっぽんぽんに僕は顔を顰めると、椅子に掛けてあったストールを身体に巻き付けながらメダに文句を言った。
「急に大きくされたら、竜人みたいに服を出せないんだから困るんだよ。しかもちびっ子の服破れちゃったよ…。」
メダの笑い声はもう聞こえなかったので、不思議に思って顔を上げると、メダが黙りこくって僕をじっと見ていた。別に僕がしたくてストリップしたわけじゃ無いけど、メダはなぜか怒っている様に思えた。
見せたくて見せたんじゃ無いよ?しかもメダのせいでしょ!?
「龍神様、いや、こんな呼び方をしては不味いのう。メダ様、貴方の正体を知られないためにどう言うべきでしょうかの。」
メダは窓から視線をこちらに動かすとニヤリと笑って言った。
「私はお前達の神なのだから、親戚とでも言えばいいだろう?」
僕はパーカスにこんな態度を取る親戚など、普通に考えて居ないと思った。けれどそんな事言えるわけもない。僕はパーカスに言った。
「ちょーろうのちんせきなら、えらちょうでもだいじょぶ?」
するとパーカスがクスリと笑って頷くと、それが良いかもしれないとマクロスにそう口裏を合わせる様に頼んだ。マクロスはいつ着替えたのかローブを脱ぎ去っていて、立派な巻き角も相まって妙に有能な従者に見えた。
年齢不詳だと思ったけれど、案外若いのかも?まぁ、実際メダの従者的立場で塔から派遣されているのだから、有能には違いない。
「まくろちゅ、普段、おうと出てくりゅ?」
僕がそう尋ねるとマクロスは首を振って微笑んだ。
「いいえ、塔の一員になりますと、ほぼあの場所で自分の研究や仕事をして過ごすことになりますね。もっともごくたまには所用で王都へ出る事もありますが、私はあの敷地からこうして王都へ出たのは三年ぶりです。」
僕は目を見開いた。確かに塔から王都へ出るまでに、しばらくひと気のない林の中をダダ鳥車で走った。そう言う意味ではあそこは隔離された場所とでも言うに相応しい。
「マクロスはどんな研究をしているのじゃ。」
パーカスも興味が湧いたようでマクロスに尋ねた。マクロスはメダをチラッと見ると、少し気まずそうに言った。
「私は魔素の研究をしておりました。ですからここ最近王都で評判のダグラス印のミルなど、辺境発信の事件も含めて関連があるのではないかと思っておりました。
ですからテディ様にお会いして、龍神様憑きの今回の騒ぎで、ある意味確信したのです。全てがテディ様を取り巻く事なのではないのかと。
龍神様はおっしゃいましたね。テディ様の魔素は特別だと。それが私の研究の新たなテーマになったのです。」
う、うむ。マクロスは僕にロックオンしたんだね?色々怪しいと思って。魔素に関しては僕だって人間の保有しがちな体質もあって、もっと詳しく知りたいところだけど…。僕が人間だとバレるのも時間の問題なんじゃないかな…。
一体どう言う意図で長老はマクロスを僕らの元につけたんだろう。僕がそんな事を考えていると、メダがマクロスに言った。
「魔素は取り込んだ先によって特徴が生じる。私にとっては好みによるとしか言いようがない嗜好だがな。ただ、魔素自体は上手く増やせれば魔力に繋がって生活の幅は広がるだろうな。魔物を狩るのも楽になるだろうし。
…そういえば、少し前に瘴気が発生してたな?」
僕とパーカスはハッとして顔を見合わせた。瘴気と言う言葉はここでは初めて聞いたけれど、人間の僕には耳慣れた言葉だったし、直ぐに例のあれを思い出したんだ。
「…死の沼の事ですかの。瘴気とは一体どの様なものなのですか。」
パーカスは真剣な顔でメダに尋ねた。
ところがメダは薄く笑ってのんびり窓の方に目を向けて答えようとはしなかった。答える気はないみたいだ。僕は眉を顰めて、この気まぐれな神さまを睨んだ。
完全に僕らを振り回してる。まったく、神さまってのは唯我独尊だ。
パーカスはメダが答える気がなくなったのを見て取ると、肩をすくめて僕に言った。
「まぁ死の沼は百年に一度の発生だからのう、しばらくは心配もないじゃろうて。」
するとメダは窓の外を眺めながら楽しげに言った。
「そうかな?お前たちが感知してるのが百年に一度だけかもしれないがな。森の奥深くで知られずに発生して消えているとは考えないか?それに瘴気は理由なく発生はしない。お、そろそろ着くんじゃないか?」
メダは皆の関心を煽るだけ煽って、答えを教える気がないのが丸わかりだ。流石のパーカスもイライラが募っているように見える。マクロスなんか、驚く様な話に目が丸くなっている。
メダの言う通り、ダダ鳥車はパーカスの王都の屋敷に到着した。連絡がいっていた様で、屋敷の前には出迎えの狐獣人のセバスや侍女のマリア達が待ち構えていた。
僕たちが降りると、皆凄く嬉しそうに、いや少し涙ぐみながら僕を見つめていた。
「お帰りなさいませ、旦那様、テディ様。テディ様に至っては目覚めないと聞いて、どれだけ心配したか分かりません。本当にようございました。今回は塔からのお客様もいらっしゃられるとの事。精一杯のおもてなしの準備をさせて頂きました。」
そうセバスが言うと、パーカスが労って新顔の二人を紹介した。
「こちらは長老の親戚のメダ様じゃ。そしてメダ様の従者のマクロスじゃよ。今回は長老のたっての頼みで、メダ様を預かることになったのじゃ。よろしく頼むの。」
メダは周囲を見まわして言った。
「パーカス、ここには温室はあるか?あったら案内してくれ。」
うん、神さまに礼儀を期待した僕も悪かったけれど、それにしても自由すぎない?マクロスが慌てて取り繕ってセバスと話をしてフォローしてるけどね。セバスも出来た獣人だから、メダが変な竜人だと思っても全然顔には出さないね。さすがセバス。
僕はメダに言った。
「僕が案内ちてあげりゅ。ぱーかちゅ、僕とメダ、温室いっちぇるね?」
心配そうなパーカスに大丈夫だと頷くと、僕はメダの手を引っ張って歩き出した。メダは周囲を見回しながら呟いた。
「パーカスは、こう言う俗っぽい物は好きじゃない気がしたがな。案外普通だな。」
僕は肩をすくめて言った。
「辺境のお家、ぱーかちゅっぽい。僕は、あっちがちゅき。」
パーカスの王都の屋敷の温室は、応接の先のテラスから直接繋がっている六角形のものだ。そんなに広くはないけれど、狭くもない。
少し肌寒くなって来たこの季節には気持ち良い場所だ。赤茶色のマホガニーっぽい重厚な木枠にガラスの様なものが嵌め込まれていて、庭の植栽が透けて見える。
メダはハンモックに寝転がると、疲れた様に大きく息を吐いた。するとどうだろう、メダの周囲に置いてあった鉢植えがグンと大きくなって花が咲いて実がなった。あの緑の若木って果実の木だったんだ…。
いや、それどころじゃない。僕の側の鉢植えまで蔦を伸ばして僕に絡み始めた。
「メダ!取っちぇ!」
僕が蔦を手で払いきれなくて絡まっていると、メダが呆れた様に言った。
「まったく、お前も大きくなれば良いのに。面倒な奴だ。」
そう言うと僕を指差した。あの例のムズムズを感じて、僕は慌てた。
「ダメ!服、破けちゃう!」
けれども無情にも成長は留まらず、僕はメダの笑い声を聞きながら、必死に服を脱いだ。ビリッと破れた音がしたけれど、何とか全部脱いだ時には、僕は相変わらずの髪の長い成長したディーになっていた。
相変わらずのすっぽんぽんに僕は顔を顰めると、椅子に掛けてあったストールを身体に巻き付けながらメダに文句を言った。
「急に大きくされたら、竜人みたいに服を出せないんだから困るんだよ。しかもちびっ子の服破れちゃったよ…。」
メダの笑い声はもう聞こえなかったので、不思議に思って顔を上げると、メダが黙りこくって僕をじっと見ていた。別に僕がしたくてストリップしたわけじゃ無いけど、メダはなぜか怒っている様に思えた。
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