84 / 206
トラブルメーカー
語り部
しおりを挟む
僕は手首を撫でながら教室に入った。僕が入っていくと、一際大きくザワザワした気がしたけど気のせいだろうか。
後ろの自分の席に座ると、やっぱりチラチラと僕の方を見るけど、一体どうしたっていうんだろう。けれど、そんな疑問は興奮気味のシンディが教室に入ってくると途端に解決した。
「ディー!おはよぅ!ね、パーカス様が死の沼に囚われたって本当なの!?」
皆もシンディと僕を交互に興味津々で見ている。…ああ、そう言うこと。死の沼はこの国ではセンセーショナルな出来事だったみたいだ。実際150年ぶりなのだから、子供達にとってもそうだろう。
僕は重々しく頷いた。
「ああ、その事。僕も助けに行ったからね。実際大変だったよ。」
途端に僕の周囲に生徒達が詳細を教えてくれと集まってきた。僕よりガタイの大きな生徒達が集まって来られると圧が凄い…。すると急に視界が開けて、ぬっとゲオルグが顔を出した。
「…ここでなくとも話は聞こえるだろ。自分の席につけよ。」
皆渋々ゲオルグの顔色を窺いながら自分の席に戻って行った。僕がゲオルグに挨拶していると、ブツブツ文句を言いながらようやく席に辿り着いたシンディが僕ににっこり笑って言った。
「辺境の町で死の沼が出現したって聞いて、確かディーの可愛い親戚が住んでるなって思ったんだよね。あの子随分心配してたでしょう。パーカス様にベッタリだったもんね?」
…僕、そんなにパーカスにくっついてるだろうか。改めて言われるとちょっと恥ずかしい。あの時はシンディに窒息させられるかと思って焦ってたからだな。うん。
僕は咳払いして周囲を見回した。すると先生が教室に入ってきて、開口一番僕を見つめて言った。
「ディー、パーカス殿の親戚なんだって?死の沼でパーカス殿はどうやって助かったのか教えてくれないか。騎士団長が調査に来たと言うのは本当かい?」
途端にクラスが大騒ぎになった。僕は周囲を見回してシンディに声を潜めて尋ねた。
「…白い竜人って、随分人気があるんだね。」
するとシンディは僕を可哀想な子でも見る様にして言った。
「…まぁディーは騎士志望じゃないからしょうがないけど、騎士団長といえば逸話揃いの大変なお方なんだよ。もちろんパーカス殿もね。はぁ、案外身内の方が偉大さが判らないものなのかもねぇ。」
僕はクスッと笑って、今朝も支度が間に合わなくて、そのパーカスに髪を梳かしてもらった事を思い出した。うん、僕にとっては偉大なるパーカスも優しいお父さんだよ。
急にクラスが静かになって、僕の話待ちみたいになっていた。僕は諦めて立ち上がると、簡単に話をする事にした。
「…あの日、パーカスは辺境の町の定期行事である魔肉狩りに参加していました。辺境の町は砦も近いですから、砦の王国騎士団員も2名ほど一緒に行動を共にしていました。
夕方僕は、親戚の子供とパーカスを迎えに行ったんです。けれども町の人達と途中で別行動したらしい彼らは戻ってきませんでした。」
そこまで話すと、皆がごくりと息を飲み込むのが分かった。んー、なんか語り部は癖になりそうだ。僕は気持ち鎮痛な表情を顔に貼り付けると、深刻そうに話の続きをした。
「翌朝捜索隊が組まれて、僕は親戚であるパーカスの魔力を感じることが出来るので、特別にメンバーに入れてもらいました。森を進むと突然ぽっかりとした空き地に出ました。僕はパーカスの魔力を感じたので、慌てて走り出しました。
けれど砦の騎士が僕を捕まえてこう言ったんです。『この空き地は変だ!鬱蒼とした森に突然現れるのは不自然だ』って。
結局彼の言う通り、その変哲もない空き地こそが、一歩足を踏み入れたらズブズブと沈み込んで抜け出すことの叶わない死の沼だったんです。
彼が止めてくれなかったら僕も死の沼にハマってしまったと思います。」
途端に皆がザワザワと興奮した様に周囲の生徒達と話し出した。なかなか上手く話せているみたいだ。僕は内心ニンマリとしていたけれど、表情は変えなかった。また教室が静かになると僕は話の続きを始めた。
「パーカスと砦の騎士二人は、胸や肩まですっぽりと死の沼に埋もれていました。少しでも動くとズブズブと沈んでいくので、彼らは青ざめた顔をしていました。
助けに行った僕らは長い木を森から突き出すと、彼らの身体の周りに水魔法で水分を多くして身動き出来るようにしました。この時が一番皆が緊張したと思います。
死の沼のバランスは一度崩れると硬くなりすぎて抜け出せなくなるか、緩くなりすぎて永遠に沈んでしまうかどちらかだからです。…そしてどちらも死を意味します。」
僕がクラスメイトを見回すと、皆手を口で覆ったり、喉に手を当てて、まるで自分が死の沼にハマってしまったかのように悲痛な表情をうかべていた。ちょっと怖がらせすぎたかな。僕はにっこり笑って言った。
「でも結局皆の協力があって、パーカスと二人の騎士は無事助け出されました。僕はこの時つくづく水魔法が多少なりとも出来て本当に良かったと思いました。そして僕を止めてくれた騎士のように、違和感を感じたら立ち止まって考える事もとても大事だと知りました。以上です。」
僕が話し終えると何故か拍手喝采だった。僕は多分上手く話せたんだろう。まぁ肝心な所は誤魔化したけれど、次の死の沼の発生は150年先だろうから、彼らには関係なさそうだ。
僕が微笑んで席に座ると、先生が前回の死の沼の犠牲者の多さを参考に、今回の死の沼の早期発見がどんなに素晴らしい事なのか説明した。
僕はそう言えばと、手を上げて補足する事にした。
「先生のおっしゃる通り、今回は死の沼の発生直後だったようです。何故なら、パーカス達が死の沼に引き寄せられた理由があったからです。」
僕がそこまで言って周囲を見渡すと、皆息を呑んで僕の言葉を待った。
「…パーカス達は何か無視できない声のようなものを聞いたんです。それは死の沼の中心から発生した恐ろしい声です。そしてパーカス達を呑み込んでからはひと言も発せられなくなりました…。」
女生徒の誰かが小さく悲鳴を上げた途端、クラス中が叫び声で大騒ぎになった。ありゃ、どうしよう。凄い盛り上がっちゃった。僕がニマニマしながら席に座ると、ゲオルグが僕に顔を近づけて言った。
「ディーも人が悪いな。今のわざとだろ。」
僕は微笑んだ。
「でも事実だよ。ちょっとみんなを楽しませてあげようと思ったのは本当だけど、あの時はとんでもない緊張感で大変だったんだよ。良かったよ、こうやって皆に話せるくらいの出来事になって。」
僕があの時の事を思い出してそう言うと、ゲオルグは頭を掻いた。
「なんか悪かったな。実際ディーは現場にいたんだから、必死だったよな。何か簡単そうに言うから、悪ふざけしてるみたいに思って。ごめん。」
うん、ちょっとふざけたのも本当だ。ゲオルグは本当勘がいいんだから。シンディが少し青ざめた顔で僕に詰め寄った。
「ね、今度私に水魔法の特訓して!」
あはは、ちょっと効き目ありすぎた?
後ろの自分の席に座ると、やっぱりチラチラと僕の方を見るけど、一体どうしたっていうんだろう。けれど、そんな疑問は興奮気味のシンディが教室に入ってくると途端に解決した。
「ディー!おはよぅ!ね、パーカス様が死の沼に囚われたって本当なの!?」
皆もシンディと僕を交互に興味津々で見ている。…ああ、そう言うこと。死の沼はこの国ではセンセーショナルな出来事だったみたいだ。実際150年ぶりなのだから、子供達にとってもそうだろう。
僕は重々しく頷いた。
「ああ、その事。僕も助けに行ったからね。実際大変だったよ。」
途端に僕の周囲に生徒達が詳細を教えてくれと集まってきた。僕よりガタイの大きな生徒達が集まって来られると圧が凄い…。すると急に視界が開けて、ぬっとゲオルグが顔を出した。
「…ここでなくとも話は聞こえるだろ。自分の席につけよ。」
皆渋々ゲオルグの顔色を窺いながら自分の席に戻って行った。僕がゲオルグに挨拶していると、ブツブツ文句を言いながらようやく席に辿り着いたシンディが僕ににっこり笑って言った。
「辺境の町で死の沼が出現したって聞いて、確かディーの可愛い親戚が住んでるなって思ったんだよね。あの子随分心配してたでしょう。パーカス様にベッタリだったもんね?」
…僕、そんなにパーカスにくっついてるだろうか。改めて言われるとちょっと恥ずかしい。あの時はシンディに窒息させられるかと思って焦ってたからだな。うん。
僕は咳払いして周囲を見回した。すると先生が教室に入ってきて、開口一番僕を見つめて言った。
「ディー、パーカス殿の親戚なんだって?死の沼でパーカス殿はどうやって助かったのか教えてくれないか。騎士団長が調査に来たと言うのは本当かい?」
途端にクラスが大騒ぎになった。僕は周囲を見回してシンディに声を潜めて尋ねた。
「…白い竜人って、随分人気があるんだね。」
するとシンディは僕を可哀想な子でも見る様にして言った。
「…まぁディーは騎士志望じゃないからしょうがないけど、騎士団長といえば逸話揃いの大変なお方なんだよ。もちろんパーカス殿もね。はぁ、案外身内の方が偉大さが判らないものなのかもねぇ。」
僕はクスッと笑って、今朝も支度が間に合わなくて、そのパーカスに髪を梳かしてもらった事を思い出した。うん、僕にとっては偉大なるパーカスも優しいお父さんだよ。
急にクラスが静かになって、僕の話待ちみたいになっていた。僕は諦めて立ち上がると、簡単に話をする事にした。
「…あの日、パーカスは辺境の町の定期行事である魔肉狩りに参加していました。辺境の町は砦も近いですから、砦の王国騎士団員も2名ほど一緒に行動を共にしていました。
夕方僕は、親戚の子供とパーカスを迎えに行ったんです。けれども町の人達と途中で別行動したらしい彼らは戻ってきませんでした。」
そこまで話すと、皆がごくりと息を飲み込むのが分かった。んー、なんか語り部は癖になりそうだ。僕は気持ち鎮痛な表情を顔に貼り付けると、深刻そうに話の続きをした。
「翌朝捜索隊が組まれて、僕は親戚であるパーカスの魔力を感じることが出来るので、特別にメンバーに入れてもらいました。森を進むと突然ぽっかりとした空き地に出ました。僕はパーカスの魔力を感じたので、慌てて走り出しました。
けれど砦の騎士が僕を捕まえてこう言ったんです。『この空き地は変だ!鬱蒼とした森に突然現れるのは不自然だ』って。
結局彼の言う通り、その変哲もない空き地こそが、一歩足を踏み入れたらズブズブと沈み込んで抜け出すことの叶わない死の沼だったんです。
彼が止めてくれなかったら僕も死の沼にハマってしまったと思います。」
途端に皆がザワザワと興奮した様に周囲の生徒達と話し出した。なかなか上手く話せているみたいだ。僕は内心ニンマリとしていたけれど、表情は変えなかった。また教室が静かになると僕は話の続きを始めた。
「パーカスと砦の騎士二人は、胸や肩まですっぽりと死の沼に埋もれていました。少しでも動くとズブズブと沈んでいくので、彼らは青ざめた顔をしていました。
助けに行った僕らは長い木を森から突き出すと、彼らの身体の周りに水魔法で水分を多くして身動き出来るようにしました。この時が一番皆が緊張したと思います。
死の沼のバランスは一度崩れると硬くなりすぎて抜け出せなくなるか、緩くなりすぎて永遠に沈んでしまうかどちらかだからです。…そしてどちらも死を意味します。」
僕がクラスメイトを見回すと、皆手を口で覆ったり、喉に手を当てて、まるで自分が死の沼にハマってしまったかのように悲痛な表情をうかべていた。ちょっと怖がらせすぎたかな。僕はにっこり笑って言った。
「でも結局皆の協力があって、パーカスと二人の騎士は無事助け出されました。僕はこの時つくづく水魔法が多少なりとも出来て本当に良かったと思いました。そして僕を止めてくれた騎士のように、違和感を感じたら立ち止まって考える事もとても大事だと知りました。以上です。」
僕が話し終えると何故か拍手喝采だった。僕は多分上手く話せたんだろう。まぁ肝心な所は誤魔化したけれど、次の死の沼の発生は150年先だろうから、彼らには関係なさそうだ。
僕が微笑んで席に座ると、先生が前回の死の沼の犠牲者の多さを参考に、今回の死の沼の早期発見がどんなに素晴らしい事なのか説明した。
僕はそう言えばと、手を上げて補足する事にした。
「先生のおっしゃる通り、今回は死の沼の発生直後だったようです。何故なら、パーカス達が死の沼に引き寄せられた理由があったからです。」
僕がそこまで言って周囲を見渡すと、皆息を呑んで僕の言葉を待った。
「…パーカス達は何か無視できない声のようなものを聞いたんです。それは死の沼の中心から発生した恐ろしい声です。そしてパーカス達を呑み込んでからはひと言も発せられなくなりました…。」
女生徒の誰かが小さく悲鳴を上げた途端、クラス中が叫び声で大騒ぎになった。ありゃ、どうしよう。凄い盛り上がっちゃった。僕がニマニマしながら席に座ると、ゲオルグが僕に顔を近づけて言った。
「ディーも人が悪いな。今のわざとだろ。」
僕は微笑んだ。
「でも事実だよ。ちょっとみんなを楽しませてあげようと思ったのは本当だけど、あの時はとんでもない緊張感で大変だったんだよ。良かったよ、こうやって皆に話せるくらいの出来事になって。」
僕があの時の事を思い出してそう言うと、ゲオルグは頭を掻いた。
「なんか悪かったな。実際ディーは現場にいたんだから、必死だったよな。何か簡単そうに言うから、悪ふざけしてるみたいに思って。ごめん。」
うん、ちょっとふざけたのも本当だ。ゲオルグは本当勘がいいんだから。シンディが少し青ざめた顔で僕に詰め寄った。
「ね、今度私に水魔法の特訓して!」
あはは、ちょっと効き目ありすぎた?
178
お気に入りに追加
2,445
あなたにおすすめの小説
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
小さい頃、近所のお兄さんに赤ちゃんみたいに甘えた事がきっかけで性癖が歪んでしまって困ってる
海野
BL
小さい頃、妹の誕生で赤ちゃん返りをした事のある雄介少年。少年も大人になり青年になった。しかし一般男性の性の興味とは外れ、幼児プレイにしかときめかなくなってしまった。あの時お世話になった「近所のお兄さん」は結婚してしまったし、彼ももう赤ちゃんになれる程可愛い背格好では無い。そんなある日、職場で「お兄さん」に似た雰囲気の人を見つける。いつしか目で追う様になった彼は次第にその人を妄想の材料に使うようになる。ある日の残業中、眠ってしまった雄介は、起こしに来た人物に寝ぼけてママと言って抱きついてしまい…?
竜人の王である夫に運命の番が見つかったので離婚されました。結局再婚いたしますが。
重田いの
恋愛
竜人族は少子化に焦っていた。彼らは卵で産まれるのだが、その卵はなかなか孵化しないのだ。
少子化を食い止める鍵はたったひとつ! 運命の番様である!
番様と番うと、竜人族であっても卵ではなく子供が産まれる。悲劇を回避できるのだ……。
そして今日、王妃ファニアミリアの夫、王レヴニールに運命の番が見つかった。
離婚された王妃が、結局元サヤ再婚するまでのすったもんだのお話。
翼と角としっぽが生えてるタイプの竜人なので苦手な方はお気をつけて~。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福論。〜飯作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
西園寺若葉
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる